自動車を購入する

アメリカは、言わずと知れた車社会。生活していくためには、自動車は欠かせないものです。自動車の購入から自動車保険の加入について必要な知識をまとめました。

実際に操作して自動車の状態をチェック

中古車を購入する場合、価格と共に自動車の状態を確認することが大切です。自動車に関する知識があまりない人は、信頼できるディーラーか中古車販売店で購入し、事前に自動車整備士に車の状態の良し悪しをしっかり確認しましょう。車をチェックする際には、ボディーの傷やへこみを見落とさずに確認できる日中に出かけるのが原則。素人が事故歴を見極めるのは難しいことですが、例えば、バンパーやボンネットなどパーツによって車体の色味が違う場合、事故車の疑いがあります。
次にエンジンをかけ、エアコンやオーディオ、パワーウィンドーなど電装品が正常に稼働するか、実際に操作して点検します。そして試乗をします。エンジン、トランスミッション、ブレーキがスムーズに作動するか、変な音はしないか、よく確認しましょう。
万が一購入した自動車に異常があった場合に対処してもらえるよう、ディーラーや販売店に数カ月間の無料のアフターサービスや保証があるかどうかも確認しましょう。

自動車ローンを組む際の知っておきたい注意点

車の購入はローン払いが一般的ですが、通常ローンを組む時は、それまでのクレジットヒストリーが重視されます。また、以下の3点に注意しましょう。

  • ①十分な頭金を用意する:
    頭金の目安は購入価格の30%程度。車の価格相場や評価を行う「Kelley Blue Book」などで事前に車の価値を調べておけば、だいたい頭金がいくら必要なのかも分かってきます。
  • ②収入を証明する:
    ローンを組むには、アメリカでの収入と納税の履歴が必要です。給与明細やW2フォーム、納税申告書などで証明します。
  • ③ソーシャル・セキュリティナンバー、運転免許証を取得する:
    ローンを組む前に、ソーシャル・セキュリティーナンバー運転免許証を取得しておきましょう。

駐在員は次の点にも注意が必要です。在米駐在員として働いていても、給与が日本の本社から日本の口座に日本円で入金されている場合、これを正規収入としてローンを組むことは一般的には困難です。またビザ保有者がローンを組む場合、基本的にビザの有効期限までしか組めないことは頭に入れておきましょう。しかし、日系の自動車販売店のなかには、駐在員向けに日本のクレジット・ヒストリーを考慮して米系の大手金融会社のローンを組めるよう手配してくれるところもあります。

ライアビリティー保険加入は義務

自動車を運転する場合、日本の自賠責保険にあたるライアビリティー(Liability)保険への加入が義務付けられています。ライアビリティーとは対人・対物保険で、自分に賠償責任がある場合に相手(被害者)に支払うもので、自分の損害は補償されません。この保険は車両登録の際に提示が求められるので、登録前に加入してください。最低対人1人あたり1万5000ドル(1事故合計3万ドル)と、対物5000ドル以上の補償を付けておくと良いでしょう。よく聞く「フルカバー」とは、ライアビリティーと次の車両保険を指します。

車両保険(Collision, Comprehensive)

自分の車に対する保険。一般的な事故による損害補償「Collision」と、火災、落下物、動物、洪水、暴動、盗難などの人災および天災による損害補償がされる「Comprehensive」があります。過失の有無にかかわらず支払われますが、免責額が設定されているため、自己負担が発生する場合もあります。

無保険者保険(Uninsured Motorist)

相手が保険未加入で事故が発生した場合、自分側の損害をカバーする保険です。自分と同乗者に対し、医療費や慰謝料、車の損害などが補償されます。

医療費用保険(Medical Expense)

自分と同乗者の損害を補償する保険です。
 
なお、上記のほか、レンタカーやレッカー代をカバーする保険もあります。

個人売買で自動車を購入する際の流れ&注意点

  • ①欲しい自動車を探す:
    適正価格の確認や情報収集に役立つサイトを活用しましょう。
  • ②売り手にアポイントをとり試乗する:
    フリーウェイなども走行し、売り手の同意の下、そのまま馴染みのメカニックに点検を受けに行ってもOKです。
  • ③交渉に入る:
    ピンクスリップ(Certificate of Title:オーナーシップ証明書)でクルマのタイトルを確認。相場や試乗結果などを考慮して価格を交渉、決定します。
  • ④最終確認する:
    免許証、ピンクスリップの名前が一致しているか確認しましょう。
  • ⑤契約を交わす:
    値段、引渡し日、デポジットの有無と残金の支払い日などは書面に残し、口頭のみの契約は避けましょう。個人売買向けの契約書(Bill of Sale)のフォーマットをネットで検索し、参考にすると良いでしょう。
  • ⑥保険に加入する:
    すでに加入していれば問題ありませんが、そうでなければ名義変更の際に必要となりますので加入は必須です。
  • ⑦できれば支払いと同日に、売り手と一緒にDMVへ行く:
    デポジットをしていた場合は、残金の支払日に行きましょう。名義変更の完了を確認します。
  • ⑧車とレジストレーションを受け取る

監修/Gulliver(☎1-866-398-4284)

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