運転免許の取得と更新

アメリカでは車は日常生活の必需品。また、運転免許証は身分証明書としての役割も果たしています。その取得に必要な試験の内容と手続き方法についてまとめました。

路上での運転練習は筆記試験に合格してから

運転免許取得の第1歩は、DMV(Department of Motor Vehicle)での筆記試験です。筆記試験は平日は毎日行われていますが、月曜日と金曜日は特に混雑しやすいので、受験予定のDMVに予約をしてから行くことをお勧めします。筆記試験受験当日は、有効なビザのあるパスポートと「I-94」(米国入国手続き後に入国管理局ウェブサイトからダウンロードできる「入国記録カード」)、ソーシャル・セキュリティーナンバー、州内の居住を証明するもの(郵送されたユーティリティー請求書のコピーなど)、試験の受験料を持参します。

カリフォルニア州での運転免許試験

筆記試験の受験方法は、カリフォルニア州の場合、まずDMVに置いてある申請用紙を記入し、必要書類と共に窓口へ提出します。試験内容は36問の三者択一問題。制限時間はなく、初回と再受験の場合は5つまでの間違いなら合格(書き換え申請の場合は18問中3つまで)。ロサンゼルス近郊のDMVでは、日本語のテストを用意している所もあります。なお、試験の合否はその場で分かります。また、筆記試験の時に、指紋採取、顔写真撮影、視力検査も行います。
視力検査と筆記試験に合格すると、「インストラクションパーミット」と呼ばれる路上での運転練習許可証が発行されます。この許可証とパスポート等の身分が証明できるものを所持し、カリフォルニア州の運転免許を持つ18歳以上の同乗者がいることを条件に、路上での運転練習ができます。運転者が18歳未満の場合は、常に25歳以上の同乗者が必要です。
友人などに同乗してもらい練習しているときに事故を起こした場合、運転免許を持つ同乗者が100%責任を負うことになります。同乗者は必ずしもプロの指導員である必要はありませんが、南カリフォルニアには日本語で教習してくれるドライビングスクールがあるので、上手に利用しましょう。

ニューヨーク州での運転免許試験

ニューヨーク州の場合は、まず、「Driver’s Education」か「Adult Education Prelicensing」コースを受講します。コースは約5時間です。コースを受け終えると、修了証がもらえます。
DMVに予約を入れ、出向いたら、申請用紙を記入し、前述のパスポート等の身分を証明する書類と共に窓口へ提出します。この時に視力検査も行います。続いて、筆記試験を受けます。20問中14問以上正解で合格です。日本で運転免許を持っている人でも、初見で受験して合格することはまず不可能なので、事前にサンプルテスト(DMVのウェブサイトに掲載されています)などで勉強しておきましょう。筆記試験に合格すれば、「Learner’s Permit」が得られ、実技試験が受けられます。実技試験の予約は、通常早くても2~3週間先となります。

イリノイ州での運転免許試験

イリノイ州の場合、視力検査、筆記試験、実技試験という流れとなります。実技試験の前に路上で練習したい場合は、「Learner’s Permit」を取得しましょう。なお、18~20歳で初めて運転免許を取得する場合は、「Adult Driver Education」コースを修了する必要があります。
 
なお、カリフォルニア州ではカリフォルニアに到着してから10日以内、ニューヨーク州は30日以内、イリノイ州は90日以内に居住地の州の免許を取得することが義務付けられています。国際運転免許証の期限が残っているからといって、取得を先延ばしにするのは止めましょう。

運転免許試験用の車は自分で用意

実技試験は、約20分間(地域により異なります)の路上でのドライビングテスト。「アメリカの運転免許取得は日本より簡単」と考えている人もいるようですが、十分な練習が必要です。試験官の指示は英語ですので、しっかりと理解できていないと、運転動作が鈍ったり、指示を無視したとして、不合格になるので気を付けましょう。
実技試験に使用する車は自分で用意します。試験を受ける本人が、免許証所持者を同伴するか、運転してもらって車を持ち込みます。なお、州が定めた保険に入っていない車での受験は認められていません(自動車保険についてはこちら)。
当日は、保険の加入証明書や車のレジストレーション、運転練習許可証、ニューヨーク州の場合は「Driver’s Education」か「Adult Education Prelicensing」コースの修了証、そして同伴者の免許証も忘れずに持っていきましょう。レンタカーで受験する場合、必ずレンタカー会社から保険証を発行してもらい持参してください。保険証がないと、テストは受けられません。

試験前に、車のチェックを入念に

試験開始前に車は右・左折のシグナル、ブレーキランプ、クラクションなどが正常に機能するかチェックされます。不備があった場合、受験できませんので、試験前によく確認をしておきましょう。また、自動車学校で教習を受けた場合は、学校の車を借りることも可能です。
ドライビングテストに不合格だった場合は、翌日以降にウェブサイトで次回の予約を入れ、再挑戦することになります。ドライビングテストは、3回まで受けられますが、2回目からは追加で7ドルの費用がかかります(カリフォルニア州の場合)。ニューヨーク州は2回セットで10ドルで受けられます(3、4回目はさらに10ドル支払います)。イリノイ州はドライバーの年齢によりますが、2/5/10ドルで3回受験できます。
合格すればその場で、仮の免許証を受け取ることができます。写真の入った正式な免許証は、その後郵送されてきます。

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