葬儀を行う

誰にでもいつか訪れる人生の終焉。身内にもしものことがあった時に混乱しないようアメリカで人が亡くなった場合の手続きや葬儀の手順などを紹介します。また、葬式に参列する側のマナーも併せて押さえておきましょう。

アメリカで人が亡くなったら警察+葬儀社に連絡

アメリカでは、人が亡くなってから葬儀を行うまでの流れは、州やカウンティーによって異なります。例えば、①老衰や病気のために病院で亡くなった場合、②急死、事故死、自殺、他殺の場合、③自宅で亡くなった場合、④身寄りのない独身者が亡くなった場合で、それぞれ手続きの流れが違うことも。
一般的に①の場合は、まず遺族が死亡時刻や死因について担当の医師から説明を受けます。遺族がそれに納得すれば葬儀社に遺体を引き取ってもらい、後日葬儀を執り行うという流れになります。
一方、②のケースで、故人が健康で病歴がなく急死した場合には、遺体は検死に送られるので、家族はすぐには引き取れず、葬式もそれらの手続きが全て済んでからとなります。③の場合は、医師や看護師が立ち会っていた場合は、そのまま葬儀社に遺体を引き渡せますが、そうでない場合は、救急車で病院の緊急治療室に一旦搬送し、そこで医師による死亡宣告を受ける必要があります。
これらを全て頭に入れておくのは難しいので、基本的には警察や葬儀社に問い合わせ、指示を仰ぎましょう。
また、いつか自分に死が訪れた時を考え、墓の購入などで残された家族に負担をかけたくない場合には、生前に理想の墓を自分で購入しておく方法もあります。

葬儀の段取りを決め執り行う

アメリカの葬儀は、①Viewing(プライベートのお別れ)、②葬式、③納骨式/埋葬式(火葬か土葬かで異なる)に分けて行うことが一般的で、②と③は同日に済ませることが多くあります。これらをいつ、どのような形で行うか、葬儀の進め方などについては、遺族の代表と葬儀社が相談の場を用意し、決めます。
アメリカ人の葬儀の場合、喪主、遺族が喪服ではない明るい色のスーツやワンピースを来ていることも珍しくありません。ただし、遺族、受付、棺桶を運ぶ係の人は、必ず喪章を付けることになっています。
弔問客から花や香典をもらった場合のお礼は、葬儀の1カ月後くらいに礼状や香典返しを送るのがマナー。

アメリカで葬式に参列する場合のマナーや注意点

親しい知人が亡くなった時、遺族に声をかける際は言葉に詰まってしまうもの。しかし、大事なのは、追悼の思いを心から伝えることです。アメリカ人の友人が亡くなった場合には、Sympathy Cardで気持ちを伝えるのも良いでしょう。カードには、英語でメッセージが書かれているので、英語が苦手な人も安心です。
日系社会の葬儀では、宗教や宗派にかかわらず香典を用意するのがマナーです。ただし、日本のように香典袋を用意する必要はなく、Sympathy Cardに現金やチェックを挟んで渡しましょう。
葬式に参列する際の服装は、日本のように黒でなければいけないという決まりはなく、派手でなくダークカラーであれば良しとされています。落ちついた色のジャケット、パンツにシャツ、コットンタイくらいがちょうどいいでしょう。
 
監修/FukuiMortuary☎213-626-0441(www.fukuimortuary.com)

アメリカでの葬式に関連する英語

葬式に招かれた時に遺族に対して

-I’m sorry.
-My sympathy to you.
-It was good to know John.
(故人の名前を入れる。これは故人を知っている時に使用)
-My sympathy to your mother.
(またはfatherなど、故人との間柄を書く)

葬式を出した時にゲストに対して

-Thank you for coming.
-John talked about you often.
(故人の名前を入れる。ゲストが故人と親しかった時に)
-I didn’t realize so many people cared.
-Comeseemewhenyoucan.

礼状の書き方

※特別な心遣いをしてくれた人に対しての礼状は、簡潔で構いません。
 
・お花を贈ってくれた人に
-Thank you for the beautiful flowers.
-The arrangement was lovely.
 
・食べ物を持ってきてくれた人に
-The food you sent was so enjoyed by our family.
-Your kindness is deeply appreciated.

アメリカでの葬儀に必要なこと(チェックリスト)

□警察(911)に連絡する
(病院以外で亡くなった場合)
□親族や親しい友人に連絡する
□葬儀社に連絡する
□誰が葬儀費用を負担するのか決める
-遺産執行人が指定されている場合は、大抵葬儀も執行人が執り行いますが、遺族で分担する場合も多くあります
□死亡証明書に記載する情報を集める
-故人の両親の名前や死亡した日、生まれた場所など
□葬儀社で葬儀について相談する
-遺体と対面できるようにするのか、通夜をするのか、通夜の時間、葬儀の日時や場所、座席順、新聞等の死亡欄に出すのか、花の手配、弔辞を誰に頼むか、棺は誰が運ぶのか、墓地への移動にリムジンを頼むのか
□葬儀後のもてなしの手配
-レストランやケータリングの予約
□遠方からの弔問客の宿泊手配
□弔問客にお礼(礼状、香典返しなど)

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