医療保険に加入する

オバマケアの開始により、全ての人の医療保険への加入が必須となりました。医療費も、医療保険の掛け金も高額なアメリカ、その仕組みを知り、賢く使うことが大切です。アメリカの医療保険の仕組み、保険タイプの違いや利用方法をまとめました。

オバマケアで改善が進むアメリカの医療保険

アメリカには、日本の国民健康保険制度のようなものがなく、公的医療保険制度は、高齢者、障がい者、または低所得者を対象としたもののみ。これらの加入条件に該当しない場合は、民間の保険に加入する以外の選択肢はありません。しかし、これまで民間の保険の医療費は高額で、加入できない人が多かったため、現在、「Affordable Care Act」(通称オバマケア)により、全ての人が医療保険に加入し、医療を受けられるように改善が進められています。その改善策として、低所得者向けのMedicaid加入所得上限を引き上げ、低・中所得者には政府から補助金を出し、民間保険への加入を促しています。そして、医療保険に加入しない場合、一人695ドル(家族で2085ドル)か、年収の2.5%のどちらか高い額の罰金が科せられます。
オバマケア公認の医療保険では、緊急治療、妊産婦医療、精神科、健康診断などが保障対象に加わるなど、最低限の保障内容がより充実しました。しかし、どの治療をどの程度の自己負担額で受けられるかは、保険の種類やプランにより大きく異なります。掛け金の低いプランの場合には、治療によっては高額な医療費がかかるケースもあるので、自分に必要な治療やサービスをよく比較し、保険会社やプランを選びましょう。
一般的な保険加入方法は、雇用主経由での団体医療保険への加入、個人での医療保険への加入、政府または州の医療保険への加入の3種類。ちなみに例えばカリフォルニア州で個人で加入する場合には、Covered California(www.coveredca.com)という保険取引市場で複数の保険会社の保険プランを比較できます。
なお、海外旅行者保険は、あくまで期間限定の旅行者が対象なので、長期滞在する人は早めにアメリカの医療保険に加入しましょう。個人の加入なら、ソーシャル・セキュリティーナンバーは不要なので、学生も加入できます。

持病があっても加入可・HMOとPPOの違い

オバマケアによる変化の一つとしては、既往症による加入拒否が禁止されたこと。ただし、加入は、Open Enrollmentと呼ばれる期間のみ(2017年は16年10月15日~12月7日まで。※変更の可能性あり)可能です。ですが、結婚、離婚、退職、転居など、特別な理由で保険を変更せざるを得ない場合は、途中加入ができます。歯科治療や眼科検査は医療保険に含まれないので、必要な人は追加で加入します。
アメリカの医療保険には、HMO(Health Maintenance Organization)とPPO(Preferred Provider Organization)、EPO(Exclusive Provider Organization)の3種類があります。HMOは、かかりつけ医(PrimaryCarePhysician)を決め、原則的にその主治医を通して治療を行います。PPOは、保険会社と契約したネットワーク内から好きな医療機関を選べ、ネットワーク外の医療機関を利用した場合には自己負担が通常より高くなります。EPOは、医療機関をネットワーク内から好きに選べますが、ネットワーク外の医療機関には保険が適用されません(緊急時を除く)。
 
監修/ダイワ保険代理店    ☎1-800-447-5537

アメリカ医療保険の用語集

  • Annual Deductible
    年間(1月1日から12月31日まで)の免責額。保険でカバーされるのは、契約時に決められた年間免責額を超えた場合のみ
  • Annual Out-of-Pocket Maximum
    年間に払う自己負担金の上限額。Deductibleを含む場合と含まない場合があります
  • Co-Insurance
    自己負担割合
  • Co-Pay(ment)
    診察時や、処方薬を購入する際に必要な一部負担金
  • Hospitalization
    病院での治療。保険のカバー範囲で、“Inpatient”と書かれている場合は、入院を要する治療費、“Outpatient”は外来での治療費(簡単な手術を含む)を指します
  • In Network/Out of Network
    保険会社と契約したネットワーク内、およびネットワーク外の医療機関。HMOでは、緊急時を除き、ネットワーク外で治療をするとカバーされません。PPOではネットワーク外でもカバーされますが、自己負担が高額になります
  • Pre-existingCondition
    既往症
  • Prescription Drug
    処方薬(薬の種類によって自己負担額が変わる)
  • Preventive Care
    予防のためのケア
  • Immunization
    子どもの予防接種
  • Medicary Necessary
    (保険会社の明細に記載があった場合)保険でカバーされる検査や治療のこと

日本語の通じるアメリカ・南カリフォルニアの保険会社(一部)

  • アンセムブルークロス ☎1-888-492-1785(永野かおる)
  • イシワダ保険エージェンシー ☎1-888-717-5552
  • 香川保険 ☎213-628-1800
  • ダイワ保険代理店 ☎1-800-447-5537
  • 常石保険 ☎1-800-383-7725
  • ファーマーズ保険 ☎619-300-5669(山口大樹)
  • フランク中川・インシュランスサービス ☎714-513-2530
  • ほけんの110番 ☎310-855-3522
  • 松本ともこ ☎858-761-8016
  • 森ジョージ保険代理店 ☎1-800-330-6674

 

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