ゴミの捨て方とリサイクルの仕方

大量生産、大量消費文化のアメリカも、エコロジーやリサイクル意識の高まりから地域ごとに細かくゴミ分別のルールが設けられてきています。居住自治体のルールを理解し、正しくリサイクルしましょう。

市の定めるプログラムでリサイクル容器に

2014年の連邦環境保護局の統計によると、アメリカの一般家庭から出るゴミの総量は年間2億5850万トンで、そのうち1億6910万トンが埋め立てや焼却処理されています。日本と異なりアメリカでは埋め立て処理が主流です。ですが、いくら広いアメリカとはいえ、大都市近郊の埋め立て地は無限ではありません。同統計によると、8940万トンがリサイクルやコンポスト(堆肥化)されており、これによって削減された二酸化炭素排出量は、約3800万台の自動車からの二酸化炭素排出量1年分に相当します。
 
例えば、カリフォルニア州では一般家庭からのゴミ排出量の半分をリサイクルするよう、各地方自治体に義務付けていますが、実際、私たちが出すゴミの半分はリサイクルできます。住んでいる市の定めたプログラムに従って分別し、各市の衛生局から貸与される専用容器に出すようにしましょう。家庭から運ばれたゴミはMaterial Recovery Facilityと呼ばれるような分別施設で、数百人の人手によって、ガラスは色別に、プラスチックはリサイクルマークの番号ごとに、紙はそのタイプごとに選別されています。
 
私たちがすべきことは、リサイクルできるかどうかを正しく判断し、分別すること。そして、缶やビン、ペットボトルなどは洗って捨て、アルミ缶はつぶしてから捨て、また、破損してしまったガラス容器は新聞紙などにくるみ、普通のゴミとして捨て、段ボール箱は平らにしましょう。
 
地域によっては、スーパーの駐車場で民間業者がアルミ缶やペットボトル、新聞紙などの資源ゴミを回収しています。重さや数によってはスーパーの買い物券や現金に交換できます。
 
また、16年末よりカリフォルニア州では州全体で、スーパーなど小売店でのプラスチックのレジ袋が禁止となり、再利用可能なレジ袋が有料で販売されるようになりました。レジ袋の有料化の動きは全米の潮流ですので、そもそも最初から使わないよう、エコバッグなどを持参する習慣をつけましょう。

不法に捨てると罰金・環境や人のために寄付も

普通ゴミとして捨てられず、家庭内危険ゴミ(Household Hazardous Waste)として別に回収・処理されるものもあります。例えば、乾電池や蛍光灯、電球、中身の残ったペンキ缶や化学薬品などです。庭の肥料や殺虫剤、モーターオイル、車のバッテリー、アンモニアベースの洗剤、オーブンクリーナーなども危険ゴミです。
 
不要になった電化製品にはコンピューターモニターやテレビ、プリンター、携帯電話、ラジオなどが含まれますが、冷蔵庫、ディッシュウォッシャーなどは引き取ってくれないので注意しましょう。Earth911(www.earth911.com)では、リサイクル品別に引き取ってくれるショップを検索できます。
 
家具や衣料、家庭内雑貨は、全米に回収ボックスを設置しているSalvation Army(www.salvationarmyusa.org)などの慈善団体に寄付してもいいでしょう。大きな家具や大量の衣料などは、事前に連絡をすれば、自宅まで取りに来てくれます。こうした団体は不要品を災害地域に寄付しているので、不要品の再利用として、有意義な方法です。また、街で見かけるThrift Shopでは、買い取りや寄付を受け付けています。こうした寄付は、税控除の対象となります。寄付をした際に受け取るレシートは、確定申告のために保管しておきましょう。このほか、オンラインで中古品を売買したり、書籍やCDは専門店に売ることもできます。時間に余裕があるなら、ガレージセールを開催して不要品を処分するのもお勧めです。

リサイクル容器に入れて良い物・悪い物(カリフォルニア州トーランス市の場合)

良い物

  • ダンボール箱(平らにしておく)
  • シリアル、スナック類の箱
  • 新聞、雑誌、書籍
  • ファックス、プリンター用紙
  • ジャンクメールと封筒
  • 牛乳のカートン容器
  • アルミ缶、アルミ容器、ブリキ缶
  • ガラスびん、ガラス容器
  • プラスチック容器(コンテナ下部に1~7の番号と記載されているもの)
  • シュレッダーにかけた紙(紙袋やリサイクルできる袋に入れる)

悪い物

  • 汚れたペーパーカップ、皿
  • 写真、陶器、電球、鏡
  • アイスクリームのカートン容器
  • 生理用ナプキン
  • ペーパータオル
  • トイレットペーパー
  • 窓ガラス
  • 鍋、フライパン
  • リサイクルナンバーのないプラスチック容器など

住んでいる地域のリサイクルプログラムは、全米を対象としたサイト(www.earth911.com)でZIPコードを入力して調べることができます。ロサンゼルス・カウンティーのゴミ処理については、1-888-CLEANLA(253-2652)もしくは、http://dpw.lacounty.gov/epd/cleanlaで調べられます。

「アメリカ生活大事典」のコンテンツ