ショー・コスギ / 俳優、作家

Sho Kosugi小説出版記念・特別インタビュー

僕の集大成である『YIN-YANG CORD』、ぜひ読んでいただけたらうれしいです。

1980年代、アメリカで一大忍者ブームを巻き起こした日本人ハリウッドスター、ショー・コスギさん。5月に初の小説『YIN-YANG CODE』を上梓したばかりのショーさんに、同書への思い、さらに映画化の夢、今後の展望などについて伺いました。
(2017年6月1日号ライトハウス・ロサンゼルス版掲載)

ショー・コスギ◎1948年生まれ。19歳で単身LAに渡る。パサデナ市立大学に入学すると、在学中は数々の空手大会で優勝。卒業後はブルース・リーに憧れて俳優を志す。8年の下積み生活後、『Enter the Ninja』(81年)で準主役として抜擢されると、次作『Revenge of the Ninja』に主役で主演するなどし、アメリカに忍者ブームを巻き起こした。98年、世界的エンターテイナーの育成を目的にショー・コスギ塾を開校。近年は執筆活動に没頭し、2017年5月、空海の財宝と修験者をめぐる冒険活劇、『YIN-YANG GOOE』(英語版とスペイン語版)を上梓。

―今回、ご自身初の長編小説を上梓されましたが、執筆にはかなりの時間がかかったとか。

ショー・コスギさん(以下、ショー・コスギ):はい。1980年代、多くの忍者映画に出演して以来、息子のケイン(俳優のケイン・コスギ)を出演させた映画、『兜KABUTO』で原案、製作、出演を担当したりして、アクション俳優としてはある程度やりきった感があったんです。その後は、俳優マネジメント事務所の経営、さらにハリウッドスターを育てるための私塾「ショー・コスギ塾」を開校して教えたりしましたが(2012年閉校)、何か自分の集大成となるものを作りたいとずっと考えていたんです。それで辿り着いたのが、『YIN-YANG CODE』。映画化を見据えて、まず本を執筆するアイデアでしたが、構想が生まれたのが2000年頃なので、約17年かけてようやく形になったという感じです。映画出演などは極力断ってきたのですが、いろいろな仕事の合間を縫って進めてきたので、時間がかかってしまいましたね。

―どんなお話なのでしょうか。

ショー・コスギ:僕は空海、そして四国八十八箇所(空海ゆかりの88ヶ所の寺院の総称)の話にすごく興味があって。四国八十八ヶ所は修験者の修行の場だったのですが、修験者は忍者のルーツと言われていますからね。ここを舞台に、『ダ・ヴィンチ・コード』や『ナショナル・トレジャー』のようなストーリーを作れないかと思ったんです。時代考証もかなりしていて、日本の歴史や文化を知れる内容になっていますが、やはりアメリカで映画化するにあたっては、アクションシーンをふんだんに入れたいと思っています。主演は次男のシェイン(俳優のシェイン・コスギ)にして、僕も出演する予定です。

―70歳近くだというのに、アクション俳優として出演されるというのは驚きです。

ショー・コスギ:年齢に加えて、僕は身長が183㎝、体重が96㎏あるんですが、この体を動かすのは本当に大変なんですよ。だからとにかく、『YIN-YANG CODE』出演に向けて毎日2時間半の筋トレ、ストレッチを続けています。1週間も動かすのをやめようものなら、すぐ筋力は落ちるし、体も硬くなっちゃいますからね。

格闘雑誌のDVD収録用に、忍者アクションシーンを実演するショーさん。

―映画化はいつ頃を予定されているのでしょう?

ショー・コスギ:2020年くらいには公開できたらいいなと思っています。その準備として、スタントマンなどの出演者を育てるべく、シェインが小さなアクション・スクールを東京の麻布に開校しました。僕も来日の際、特別に上級者にアクションを指導します。アクションシーンはいつもの慣れた人間同士でやる方が、間合いが合ってより迫力が出ますからね。

―それは楽しみです。最後になりますが、『YIN-YANG CODE』プロジェクトも含めた、今後の展望を教えてください。

ショー・コスギ:今年に入って、格闘雑誌「MASTERS MAGAZINE」と、「The Art of Hollywood Ninja Action Movie Making」という、忍者アクションをレクチャーするDVDを作りました。演技や動きはもちろん、かっこ良く撮るためのカメラアングルなど、僕がハリウッドで培った知識や経験を後進たちに残しておきたくて。全部で15枚も作る予定なので、まだまだ人生、やることはたくさんあるなぁという感じです(笑)。

ショー・コスギさん執筆の、『YIN-YANG CODE (イン・ヤン・コード)』($20)が全米各地の書店で近日中に発売!

 
【あらすじ】
日本古代史を学ぶUCLAの学生たちが、研究の一環で教授と四国八十八ヶ所巡礼に参加することに。日本人大学院生の池大樹は諸事情でこの日本行きを断るが、後日、四国に渡った一行が交通事故に遭い、教授と学生の一人が亡くなってしまう。いてもたってもいられず日本へ向かった大樹は、教授が残した古い掛け軸に、空海が隠した財宝の在処が暗示されていることを知る…。忍者のルーツと言われる修験者集団と財宝を巡って死闘を繰り広げる大樹の姿を描いた、全2巻の一大スペクタクル。
 
取り扱い書店:Barnes & Noble、Amazon、その他各有名書店(世界100カ国以上で英語版とスペイン語版を同時販売予定)

 

※このページは「2017年6月1日号ライトハウス・ロサンゼルス版」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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