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ジャンル アクション
オススメ度 ★★

ディズニーのアトラクション
2時間フルコース、召し上がれ!

Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull
Rating : PG-13
◎主演 | ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ、
    ケイト・ブランシェット、他
◎監督 | スティーヴン・スピルバーグ

©2008 Lucasfilm

(2008年6月16日号掲載)
 オープニング15分間は最初のアトラクションに乗り、その後立て続けに数本、中盤少し休憩して、最後のクライマックスまで休む暇なく何本も乗り続ける。スターウォーズも“正にアトラクションに乗っている感”満載なシーンが盛りだくさんだが、「インディ・ジョーンズ」第4作目は、ほぼ全編を通して“乗り続ける”ノンストップの娯楽映画だ。UFO、エイリアンが出てくるあたりでちょっと興ざめはするが、「こういう映画を“大人も子供も楽しめる娯楽映画! ハリウッド大作の王道!”って言うんだろうな〜」としみじみ実感した。

 全米では、オープニング週末だけで興収1億2604万ドル(約130億円)を叩き出し、初登場1位を獲得。メモリアルデイの週末公開作としては『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の1億3980万ドルに次ぐ、歴代2位の堂々たるオープニングを飾った。これをつまらないと言ったら「非国民だ!」と言われそうな気さえする盛り上がり振りを見せている。

 1度も本編を見たことがなくても、なぜかテーマ曲が口ずさめるくらい有名なシリーズ。それだけに「期待感が高いぶん、満足度は??」といった感じ。だが、どうせお金を払って観るなら、このくらい見せ場がてんこ盛りの作品を、大画面で観るのは絶対に悪くない。

 舞台は、前作『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から19年後の1957年。冷戦真っただ中、ソ連の悪者たちがエイリアンの頭骸骨の形をしたクリスタル・スカルを奪おうとするところから、物語はスタートする。スカルは、アマゾンにある伝説の“失われた都市”から盗まれたもので、これを元の場所に戻した者に、神秘のパワーが与えられると伝えられている。ラブーフ演じるバイク少年マットは、誘拐された母親が残した古代インカ文字の手紙を、フォード演じる考古学者のインディに解読してもらい、2人は手紙に書かれた伝説の失われた都市を探しに出かける。ブランシェットが、ソ連の冷酷女っぷりを、マンガの悪役みたい大げさでコミカルに演じるのが笑える。

 とは言え、インディが年寄りくさいのは否めない。「どうやってあの身体でこれだけのアクションがこなせるのか?」と、素朴な疑問を感じてしまう。やはりシリーズ第1作目の1981年から27年も経っているから、しょうがないか。それでも教授らしい叡智に満ち(本人曰く、教授はあくまでパートタイムで本業は考古学者)、大人らしい貫禄とセクシーさは十分。まだまだ“次のスピルバーグの秘蔵っ子”ラブーフも、足元にもおよばない。第1作でインディの恋人を演じたカレン・アレンも、年齢を感じさせない溌溂とした魅力を発揮。最高なのは、頭がいかれた教授役のジョン・ハート。茶目っ気たっぷりなキャラクターが、どんな緊張感も吹っ飛ばしてくれる。

 日本でも歴代記録を持つ『タイタニック』を抜くヒットとなるか!? 日本での公開も楽しみだ。

【 文:MAMIKO KAWAMOTO
【文:MAMIKO KAWAMOTO
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