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アカデミー賞を狙うアニメ話題作
ディズニー版「忠犬ハチ公」は
スーパーパワーを持つヒーロー犬だ!

Bolt
声の出演:ジョン・トラボルタ、マイリー・サイラス
     スージー・エスマン、他
監督:クリス・ウィリアムズ
公開中

犬のボルト(トラボルタ)は、飼い主の少女ペニー(サイラス)を守るため、科学者であるペニーの父親によって強大なパワーを持つ改造犬に生まれ変わった。マッハのスピードで車を追い抜き、目からビームを出して敵をやっつけ、スーパーバーク(超能力を使った吠え声)で波動砲のように敵の兵器をバラバラに粉砕する。ペニーと一緒に、スーパーヒーロー犬のボルトは今日も悪者たちと戦う…が、これは人気TV番組“ボルト”で彼が演じる役なのだ。番組の製作者の意向で、役柄に成り切るため、ボルトは撮影スタジオ内で隔離されて生活している。そのため、自分には本当にスーパーパワーがあると信じ込んでいるのだ。

そんなある日、ボルトはNYで迷子になってしまう。撮影所からいきなりマンハッタンの喧騒に飛び出したボルト。さっき撮影したシーンで、大好きなペニーが悪者にさらわれてしまったのを現実だと思い込み、彼女を救出しなければと必死になる。悪者の飼い猫ミトンズ(エスマン)を捕まえて、ペニーの居場所を聞き出そうとするが、ミトンズはただの野良ネコだった。

道を走る車をスーパーパワーで制止させようとするが上手くいかず、空を飛ぶような得意の跳躍力も普通の犬並みでしかない。どうして上手く超能力が使えないんだろう?? と悩むボルトにミトンズは、彼がスーパー犬ではなく、すべては作りごとだと現実を教え込む。次第に仲良くなっていく2匹は、オハイオ州でハムスターのライノス(マーク・ウォルトン)に出会う。ライノスは、TVのヒーロー犬ボルトの大ファンで、一緒に悪者を倒す! と意気揚々と仲間に加わる。

自分をスーパーヒーロー犬だと信じる犬のボルトと、痩せっぽちの野良ネコのミトンズ、プラスティックのボールに入って移動する愉快なハムスターのライノスの3匹は、一緒にハリウッドの撮影所を目指す。

ボルトが、スーパーパワーが無いことに気付き、自分は特別じゃないのだと落ち込んだり、飼い主のペニーの愛情が冷めてしまったと勘違いして悲しんだり…。子供向けではありながらも、人生についての教訓を交えた、現実味のある3Dアニメファンタジー作品に仕上がっている。

主人公の白い犬ボルトは、ソフトバンクのCMに出てくるお父さん犬を思わせ、日本人にもうけるキャラだろう。世渡り上手の猫のミトンズに教えられて、ほかの犬と一緒に遊ぶことを覚えたり、徐々に普通の犬の人生を楽しむボルトの姿にも好感が持てる。ボルト役を担当したトラボルタの声もいいが、お茶目なハムスター、ライノスの声を担当したウォルトンが1番のハマリ役だろう。『Hannah Montana』シリーズで人気のアイドル、サイラスが飼い主ペニーを演じたことも話題に。

本作は、同じくディズニーの『WALL・E』、ドリームワークスの『Kung Fu Panda』『Madagascar 2』、押井守監督の『The Sky Crawlers』、イスラエルの社会派アニメ『Waltz With Bashir』などと共に、来年2月に行われるアカデミー賞の長編アニメーション部門のエントリー作品として選ばれた注目作だ

【 文:MAMIKO KAWAMOTO
【文:MAMIKO KAWAMOTO
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