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ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

149) 366日の花個紋

マーケティング講座

こんにちは!阪本啓一です。
個の時代ですね!


家紋から個紋へ

突然ですが、あなたの家紋、ご存じですか?「イエス」と即答する人は30%、さらに「では、どんな紋か説明してください」と言われてスラスラ説明できる人は15%と言います。

実は私、家紋を知りません。複雑な家庭環境だったこともあり、「阪本家」は私から出発だ!という血気盛んな若い頃があったので、そういう方面はまったく気にかけずにきたのです。とはいえ、父母が亡くなった今、調べるにもよくわからない、というのが現状です。

そんな私が家紋について考えたのは、たまたま「366日の花個紋」というサービスに出会ったことがきっかけです。www.hanakomon.jp、英語版www.hanakomon.jp/e/ ウェブサイトの説明によると、花個紋とは、「四季折々の花をモチーフにしたオリジナル家紋であり、一人一人がひとつずつ持っているバースデーシンボル。伝統的な家紋の意匠に習いながらも現代風にデザインされた新しい紋です」。良いですね。早速、私の誕生日5月6日を調べてみました。

向陰著莪(むこうかげしゃが)
花名:著莪
個意ことば:旅路
立ち止まることなく、好奇心のままに道を歩き続ける人。

常に新しい出会いを求めているあなた。興味のあることには躊躇なく一歩を踏み出せる冒険家タイプです。どこにいてもその場を楽しみ、人間関係も上手く築ける人です。


毎日あちこち飛び回り、好奇心の赴くままに動いている私にぴったりな内容です。試みに、家族や知人の誕生日を見てみました。みんな、よく当たっている!不思議によくその人柄を表しています。ここでちょっと手を休めて、上記のウェブサイトにアクセスし、ご自分の誕生日を見てみてください。ほら、当たってるでしょう?

私がこのサービスを知ってすぐに思いついたのは、「誕生日に、この個紋を付けた何かをプレゼントしよう」でした。ウェブサイトを見てみると、信楽焼のペアカップ、手ぬぐい、名刺、アニバーサリーボトル、ウェルカムボード、風呂敷、印鑑、シーリングスタンプなどが商品として掲載されています。このほか、着物、帯なども、京都の提携工房で作ることができるようです(著作権、意匠権があるので、個人で提携先以外のお店にオーダーするのは遠慮ください、との由)。良いですね!世界にたった1つだけの、しかも、誕生日にちなんだ花の紋とは! 


パーソナライズが想いを伝える

代表の寺本哲子さんにお話を伺いました。寺本さんには『花結び手帖│366日の花個紋』(青幻舎刊)の著作があります。発売してたちまち3刷という人気ぶり。また、iPhone無料アプリ「誕生日花占い366日の花個紋」もあって、トップ2の人気。英語版も近々公開予定とのことです。やはりみんな、自分だけのしるし、個紋を求めているんですね。

個紋は元々、オーダーメイドするサービス「うちの個紋」www.uchinokomon.comから始まりました。そこでは、なんと4回も同じデザイナーに個紋を注文したお客様がいます。個紋だから、1回作ったら終わりのような気がするのですが、「たぶん、ギフトに作っておられるのでしょう」とのこと。花個紋は誕生日の個紋ですが、自分の個紋をオーダーメイドで作るなんて、素敵ですね。

ほかには、結婚式披露宴の席に、お1人ずつの誕生日花紋を付けた手ぬぐいを置いておくサプライズという利用法もあるようです。「あなたの誕生日を表現しました」ということで、パーソナライズな想いが伝わる、ナイスなアイデアだと思います。

大量生産、大量消費、画一化された商品の時代が終わり、「個」の時代。しかも、大切な人に、丁寧に想いを伝えたい時、相手の情報の中でも誕生日は最も無難で、最も喜ばれるはず。と言いますのも、先にあげた『花結び手帖│366日の花個紋』を出すと、「見せて、見せて」とその場に居合わせるみんなが手に取るのですが、真っ先に開くのは、自分の誕生日なのです。自分を表現するのもさることながら、やはり誰か大切な人のために個紋を作って差し上げたい。

まさに個人のブランディングですね。そしてブランドにロゴはつきもの。個人が個人のロゴを作る個紋。日本人以外の、外国の人へのギフトにも、きっと喜ばれるはずです。