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ゴルフ徒然草

ヒデ・スギヤマが、ゴルフに関する古今東西の話題を徒然なるままに書きまとめた、時にシリアスに、時にお笑い満載の、無責任かつ無秩序なゴルフエッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol.34 南九州は南カリフォルニアだった!?

突然ですが問題です。以下の皆さまの共通点は何でしょう?

不動裕理  大山志保  古閑美保  宮里藍 
横峯さくら  諸見里しのぶ  上田桃子

①日本女子プロゴルフ現役選手
②その中でも実力・実績共に、数年前から現在まで第一線級の選手

そうですね。日本を代表する女子プロゴルファーの皆さんです。
そしてもう一つの共通点は… 

実は皆さん揃って、南九州(沖縄含む)の出身なんですね。
不動裕理(熊本)、大山志保(宮崎)、古閑美保(熊本)、宮里藍(沖縄)、
横峯さくら(鹿児島)、諸見里しのぶ(沖縄)、上田桃子(熊本)

数年前に宮里藍選手と組んで、女子ワールドカップ第1回記念大会を制した北田瑠衣選手も、
福岡出身の九州レディでした。女子プロゴルフは何故か南部方面が熱い。
男子はそうでもないのに…何故でしょう?

それで今回のテーマ、
「何故に日本の優秀な女子プロゴルファーは南九州出身が多いか?」を考察してみましょう。


仮説1: 根性が違う
まず、南九州の女性は強くて、しなやかで、そして母性に満ち溢れた優しさがあるのです。
うーん…とっても抽象的だが、既にこれだけで九州女性を愛する筆者の偏見が垣間見えたことでしょう。
でも本当に南九州の女性は素晴らしいですよ。
いつも明るくて、芯が強くて、そして根性があるのだ! 

“巨人の星”の主人公で野球おたくの星飛雄馬クンが、
生涯一度だけオンナにうつつを抜かしたのも、宮崎在住の白衣の天使、看護婦のミナさんでした。
あの野球バカのカタブツ男を落としたわけですから、
ミナさんも大人しそうな顔して中々やるもんだな、と感服ものです。
もし銀座で働いていれば、お店の2、3軒は持ったかもしれません。

ところでさすがの飛雄馬も、デートの時は大リーグボール養成ギプスを外してくれ、
と星一徹にせがんだのでしょうか。
「父ちゃん、今日だけは許してくれ… 動きのぎこちない男と思われるよぅ…」 
とにかく、南九州の女性はまず本質的に素晴らしい女性が多いのです。

仮説2: 新しい物好き
市場調査やマーケティング手法の開発を重ねる広告会社にとって、
どの街でファッションや文化の新しいトレンドが動き始めているかは、
色々な企画を生み出す重要な要素の一つです。その広告会社の分析による、
日本の街で欧米ファッションや文化が早く入ってくる順位を見てみましょう。
一位はやはり東京ですね。
次は?古い慣習がなく新しいものをどんどん取り入れる街、札幌だそうですよ。ではその次は?
これは失礼ながらちょっと驚きました。熊本なんですって。

熊本市内にシャワー通りという、
ショップ等が建ち並ぶ一角があります。
欧米の流行を取り入れる速さは、まず東京、札幌、そして熊本シャワー通りの順番というのが、
アパレル系商社の常識だそうです。
名古屋や関西の人はショック? 熊本の人は古いものに拘らず、
新しくていいものを取り入れる素直さがあるんですね。
「ゴルフは男だけのものだ」などというくだらない慣習が無い環境で育った、
だから南九州の女子選手は強いのです。


仮説3: いいコースが多い
日本を代表する名門コースや人気コースが、熊本、宮崎、鹿児島などに沢山あります。
彼女たちも、若い時代からそういう優れたコースでプレーしたことにより、
物怖じしない堂々とした選手に育てられたのかもしれません。

余談ですが筆者は日本に居た時、毎年11月になると仕事で宮崎に一週間ほど滞在していましたが、
本州よりもかなり暖かくて、何より食事が旨くて最高でしたね。
最近は宮崎県知事のパフォーマンスも絶好調のようですが、
確かに名物の“地鶏”や“冷や汁”、そして“百年の孤独”や“魔王”といった宮崎の地元の焼酎も、
みんな抜群に旨いです。

いいゴルフ場がたくさん有って、飯が旨くて、
年中暖かい。おや?これと似たような紹介コピーをどこかで見たような…そうだ!
これは… そして本日のメインテーマ、仮説4に続くのです。

仮説4: 南九州は南カリフォルニアだ
今回の結論が見えてきましたね。南九州は南カリフォルニアだったんです。何故か?
先ずは、南カリフォルニアにもいいゴルフ場がたくさんあります。
これは言うまでも有りません。
疑い深い人は、当サイト内にある“ヒデ・スギヤマの南加Aコース”をご一読下さい。
ご納得頂けることでしょう。

そしてLAも飯が旨い。「え、そうか?」と思った人へ。
元来LAは移民でできた街ですから、その移民街へ行けば最高の地元料理が食べられる場所なんです。
例えばギリシャ、ベトナム、ブラジル、韓国、イタリア、
もちろん中国などは大小様々なコミュニティーがあります。
そこを訪れると、本格派の料理に出会えるというわけですね。
まさに「LAは味のワールドカップやぁ~(彦まろ風に)」

そして両方ともに気候が年中温暖です。
これらを総合すると、南九州は南カリフォルニアだったんです。
つまり、日本のトップ女子ゴルファーは(南九州出身が多いので)、
南カリフォルニアでの生活はすぐに馴染める!これは私が断言します。
だから藍ちゃん一人じゃなくて、もっと沢山アメリカに挑戦して下さい。
いつも書いていますが、何年か腰を据えて参戦すれば、何人かは必ず上位に来ると思います。
現在LPGA1位のオチョア選手も、数年前は外国人若手選手の一人だったんですから。
なでしこ軍団、少しでも早い米国登場を期待してますよ!

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