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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!

ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol.3 Angeles National Golf Club
ジャック・ニクラウス設計のタフなコース

サンフェルナンドバレー

9401 Foothill Blvd.,
Sunland, CA 91040
☎818-951-8771
www.angelesnational.com

ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草2006
vol.3「スプーンって何」はこちら


南加パブリックコース・辛口スコアカード

1番ホール: プロショップの従業員の対応 (±0)
2番ホール:
ドライビングレンジ設備レベル (±0)
3番ホール:
カートと機器(GPS他)のレベル (±0)
4番ホール:
コース全体の景観 (-1)
5番ホール:
フェアウエイのコンディション (-1)
6番ホール:
グリーンのコンディション (-2)
7番ホール:
ホットドッグの味 (±0)
8番ホール:
バーのサービス内容 (±0)
9番ホール:
料金(注) (±0)
Total:
4アンダー(-4)
注:料金は「安ければ良い」という意味ではなく、内容に見合っていたかどうか


美しさと厳しさが同居する
ニクラウスのデザイン

 今回はまだ数年前にオープンしたばかりですが、LAのゴルファー間ではよく話題にあがるAngeles National Golf Clubです。その理由は、ジャック・二クラウスのデザインしたコースとしてはLAカウンティーで最初のコースであること、厳しいコースセッティングでレベルの高いショットを要求されること、自然を利用した景観が美しいこと等です。20世紀の米国で最も優れたアスリートとして、野球やフットボール選手を押しのけて1位に選ばれた、帝王ジャック・二クラウス。世界中で数多くの著名なコースをデザインしてきたことでも有名ですが、LAカウンティーではここが初お目見え。美しさと厳しさが同居する、さすがニクラウスという印象の相当にタフなコースに仕上がっています。場所は405号線または5号線を北上、その2つが交わった直後に210号線を東(パサディナ方面)に入ってしばらく走ったところです。詳しくはwww.angelesnational.comにて。

最初に、こちらはまだクラブハウスが完成していないため、コース以外の設備に関連することは正しい評価ができませんでした。米国では先にコースだけをオープンさせることは普通ですが、以前はそれが常識と知らずに驚きました。日本のゴルフ場ではまず考えられませんから。プロショップの従業員の対応は可もなく不可もなく、といったところでした。若い人が多かったので、一生懸命さと経験不足がプラスマイナスゼロといった感じ。ドライビングレンジはなかなか優れた設備です。芝の上から打てるし、ネットもありません。ただ唯一の難点は場所が離れていること。惜しい! でもクラブハウスが完成したら近くなるのかも。でも結局悩んだ結果、ほとんどバーディに近いパーにしました。


雄大な自然を満喫できる景観
真のゴルフの面白さを味わえるタフな設計

 カートの設備も問題なくGPSもバッチリなのですが、たまたま自分の乗ったカートのGPSが壊れており、完全に動かなければもう最初から一切使わなかったのですが、中途半端に動いたり止まったりするので、かなりイライラさせられました。もちろんすべてのカートがそういうわけではないでしょうけど、ちょっと印象が悪く、それで引き続きバーディに近いパーにしました。コースの景観はかなりスペクタクルで豪快なものでした。独立したホールが多く、砂漠風のワイルドな景色から、きれいな池や河川など雄大な自然を存分に楽しめます。フェアウエイのコンディションも上々で、芝もビッチリとじゅうたんのように整備されており、好感が持てました。特にグリーンは最高でした。アンジュレーションが強く、高いパッティング技術を要求されるホールが多かったのですが、それには整ったコンディションが前提。「挑戦意欲をかき立てられる難しさ」でとても楽しめました。

 特筆すべきはこのコースが「真のゴルフの面白さ」を体感できることです。それは良いプレーにはご褒美があり失敗したプレーには罰がある、という当り前のことなのですが、そこを意識していないコースは、ショットの結果がスコアに正しく反映されないのです。例えばショットを曲げても隣のホールからオンできる、ティーショットが成功しても失敗してもセカンド地点の状態に違いがない、などです。ここはティーショットが成功したら最高の状況でセカンドが打てる、失敗したら罰が待っている、次も失敗するとまた罰が待っている、というようにショットの結果が確実にスコアに影響してくるコースで、そこに「真のゴルフの面白さ」が存在します。またその罰則の方法に美しい自然(水、草、土など)を利用し、「きれいだな」とただ眺めていると魔女のように落とし穴にはめられる、という不思議な魅力があるのです。この話は長くなるので、また「ゴルフ徒然草」のほうで取り上げたいと思います。


 ホットドッグはまあ普通といったところでしょうか。クラブハウスがないため、10番ティーグラウンド近くに仮設のスナックバーがあります。そこのお姉さんがとにかく愛想良くて、一気に評価が急上昇…しましたが、「ホットドッグの味」なのに、どうも最近それを売るお姉さんの評価に変わっているようで、自ら反省の意味も込めてホットドッグだけで評価します。従ってパー。バーはまだないので評価できず。パーにしておきます。料金は週末で$100から時間帯によってはそれ以上。クラブハウスがまだ仮設で、トイレさえもあまり完備していない状態にしては若干高いかなと思いましたが、コースやグリーンの状態が悪い時は少し値段を下げるなど、色々と細かい気遣いが感じられます。その気遣いに敬意を表してパーにしておきます。

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