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ゴルフ南加A(なんかエエ)コース!

ゴルフライター「ヒデ・スギヤマ」による、ロサンゼルスを含む南カリフォルニアのゴルフコース情報とゴルフ雑学エッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol.7 Coyote Hills Golf Course
美景と難易度を兼ね備えた女性におすすめのゴルフ場

オレンジ

1440 E. Bastanchury Rd.,
Fullerton, CA 92835
☎714-672-6800
www.coyotehillsgc.com


ヒデ・スギヤマが綴るエッセイ
ゴルフ徒然草2006
vol.7「Dear Asian Golfers Part 2」はこちら


辛口スコアカード

1番ホール: プロショップの従業員の対応 (±0)
2番ホール:
ドライビングレンジ設備レベル (-1)
3番ホール:
カートと機器(GPS他)のレベル (-1)
4番ホール:
コース全体の景観 (-1)
5番ホール:
フェアウエイのコンディション (±0)
6番ホール:
グリーンのコンディション (±0)
7番ホール:
ホットドッグの味 (±0)
8番ホール:
バーのサービス内容 (+1)
9番ホール:
料金(注) (±0)
Total:
2アンダー(-2 )
注:料金は「安ければ良い」という意味ではなく、内容に見合っていたかどうか


尊敬するプロゴルファー
ベイン・スチュワートの設計

 今回はLAゴルファーの間でも人気の高いコース、Coyote Hills Golf Courseを訪れました。場所はフリーウェイ5号線と91号線の交わる地点から近く、サウスベイ、ダウンタウン、ウエストLA、どこからでもさほど遠くありません。詳しくはwww.coyotehillsgc.com にて。

 さてコースの情報で最初に目に付いたのは、コースデザインに名を連ねる、ペイン・スチュワート。私の大好きなプロゴルファーの1人で、メジャー3勝、PGA11勝、海外7勝という成績も素晴らしいのですが、特に米国への愛国心が強烈に強く、時に顔を出す激しい気性といつも定番のニッカポッカスタイルで、プロ仲間と一般ファンの両方から高い人気を得ていました。そんな彼は99年に2度目の全米オープン優勝をミケルソンとの死闘で制し、円熟味を増して人生最高の時を迎えた99年10月、試合に向かうプライベートジェット機が墜落し、まだ42歳という若き生涯を終えたのです。多くのプロ仲間に愛されていたことを物語るかのように、追悼の意味からその週の試合日程も変則に組みなおされました。またその後も長きにわたり、様々なPGA主催の大会やイベントで、多くのプロゴルファーが追悼のコメントを発していたことを忘れられません。「あのペイン・スチュアートがデザインしたコースだったのか!…」。すぐに99年のPGA最大の悲劇を思い出し、懐かしい彼の笑顔と切れ味鋭いプレースタイルが脳裏を横切ったのです。


高級感あふれる雰囲気
施設も機能的

 さて本題に戻りますが、まずプロショップがあるクラブハウスですが、すごく綺麗で思わず日本のゴルフ場に来たかのような錯覚を覚えました。2階には沢山のパーティールームが設けられており、決して重厚すぎない、明るい高級感が全体に満ちています。プロショップはあまり愛想の無いオヤジでしたが、でもまあ仕事は問題なし。さてドライビングレンジは、とても私の好みでした。ご記憶かもしれませんが、レンジは以前から芝から打てること、ネットが無いことの2点をチェックしてきました。実は今回その2点は完璧でなかったのですが(芝打席はありましたが工事中)、カートでレンジ打席のすぐ横まで行けること、その横にパッティング練習グリーンがあり、バンカー練習場もあること(これが大事)、それらが見事に1つの設備として収まっているのです。そしてすぐ横に1番ホール、ウォームアップしたらすぐにスタートできる。やっぱり正しいゴルフコースはこうでなくっちゃ、と1人で悦に入っていました。カートも新しくGPSも正しく働き、画像も鮮やかで非常に便利でした。ドライビングレンジとカートはバーディ。


美景と難易度が共存
距離は短めで女性におすすめ

 次にコース全体の景観ですが、随所で木々の間に小川が流れていたり、また岩で囲まれたクリークがグリーン手前を流れていたりして、美景と難易度アップの両方に役立っていることを感じました。ホールが進むにつれて結構高い位置まで登るので、凄い打ち下ろしのホールなどもあり、ゴルフコースとしてはちょっと首を傾げるところもありますが、絶景という意味ではとても爽快でした。景観もバーディ。ただし、全体的に距離が少し短いのが気になりました。当日はブルーティでやったのですが、そして私は飛び抜けた飛距離を持っているわけでもありませんが、ほとんどのホールでアイアンのティーショットを余儀なくされました。パーも70です。もっとも逆の言い方をすると、ご年配の方や女性の方とのプレーには喜ばれるかも。クラブハウス周りには花がふんだんに植えられ、その点も女性には喜ばれるかもしれません。フェアウエイのコンディションは悪くなかったです。グリーンはちょっと遅いかな…と。もう少し早いほうが楽しめると思います。でも芝の状態は決して悪くなったのでパーにしました。

プレー後はバーのテラスへ
パーティールームも完備

 ホットドッグはまずまず美味しかったのですが、ちょっと高い!確か4ドル以上していたような…。味と値段の差し引きでパー。それから前述しましたように、クラブハウスはパーティールームが完備しており、結婚式や地元の人たちのパーティーが沢山行われて盛況なのはいいのですが、ゴルフのプレー後に軽く飲むという場を楽しみにしている人には中途半端かも。つまり、本格的なレストランスタイルの場所しかなく、そこのカウンターバーもパーティー客への対応で大忙しでした。我々の理想は、テラスのような場所でさっきプレーしてきたコースを眺めながら、夕陽の中で冷たいビールとチップスをつまむ… というカジュアルで爽快感がいっぱいの状況を欲しているのです。そういう場を作ってくれれば、という今後の期待も含めてここだけボギーにしました。料金は週末のトワイライトで$52。まあ妥当ではないでしょうか。距離のタップリあるコースはちょっと苦手…でもきれいなコースがいい、というゴルファーをお連れするには最適かもしれません。

ゴルフ南加Aコース一覧はこちら






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