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ライトハウスの特集

アメリカでの教育・進学、ビザ・法律、市民権・永住権、観光・レジャー、求人・仕事、グルメ・レストランなど、現地情報誌「ライトハウス」の過去の特集をご紹介。

クールジャパン特集(2)
クールジャパン機構と連携で 進出企業をビジネス面で支援

Lighthouse編集部


ジェトロ・ロサンゼルス

日本のコンテンツ 普及に貢献したハリウッド関係者を表彰する「クールジャパンアワード」。左より在LA日本国堀之内秀久総領事、ダグ・ライマン監督、原作著者の桜坂洋さん(2014年9月)

海外との貿易や投資促進を通して、日本の経済および社会の発展を目的とするJETRO(Japan External Trade Organization)。1958年に設立されたジェトロ・ロサンゼルスは、カリフォルニアをはじめ、隣接する数州とハワイを管轄としている。2014年3月13日から、株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)と業務連携し、アメリカに進出する日本企業の支援ほか、さまざまな活動を行っている。


クールジャパン機構と連携で進出企業をサポート

クールジャパン機構の投資が決定しているTokyo Otaku Mode。Facebook上では英語で1700万人の登録者に情報を発信している

2014年 3月に、クールジャパン機構と業務連携し、日本のコンテンツや日本食などの 「日本の魅力 (クールジャパン) 」 を通じて、産業の育成や海外需要開拓に取り組んでいます。
クールジャパン機構の投資類型には、大きくわけて 「メディア・コンテンツ」「食・サービス」「ファッション・ライフスタイル」がありますが、アメリカでは先の2つが大きな市場となっています。「ファッション・ライフスタイル」は、アジアを対象したものが多く、アメリカではまだ投資案件がありません。しかし「メディア・コンテンツ」では、Facebook上で1700万人の登録者数を持つTokyo Otaku Modeや、そしてバンダイナムコ、ADK、アニプレックスの3社が共同で設立した (株)アニメコンソーシアムなどがあり、対象国にアメリカが含まれる案件として、すでに4事業に投資が決定しています。
「メディア・コンテンツ」 においては、アメリカでの市場展開のためのプラットフォーム構築や、コンテンツの対外発信強化などを進めると同時に、有名コンテンツの正規品流通のインフラ作りや、海賊版や模倣品の排除も目的としています。ことにアニメに関しては、早くから自然発生的に市場が広がっていったものの、インターネットでのストリーミングが横行し、売り上げに繋がらないケースが多々あります。日本のコンテンツが評価されるのは良いことですが、日本にちゃんと利益をもたらし、その利益で次の作品が出来るような良い流れを作ろうというのが狙いです。
「食・サービス」で、もっとも注目されているのは、Green Tea World USA, Inc.です (詳細は 41ページ) 。今後、全米で「日本茶カフェ」 を展開する予定ですが、アメリカ現地法人で初めて投資が決定した企業第1号であること、地域創生モデルであること、中小企業案件であること、さらに抹茶というアメリカの市場で十分通用する食品で展開していくとあって、国内外から多く関心を寄せられています。
アメリカの日本食市場は大きいのですが、そのほとんどが非日系人経営によるレストランで、営業権の問題や食材調達のリスクなどで、外食企業の進出がとても遅れています。今後ももっと伸びる市場だと思いますし、しっかりとしたプロジェクトのアイデアと戦略があればジェトロ・ロサンゼルスでも積極的にサポートしていきたいと考えています。
日本のコンテンツ 普及に貢献したハ リウッド関係者 を表彰する「クールジャパンアワー ド」。左より在LA日本国堀之内秀久総領事、ダグ・ライマン監督、原作著者の桜坂洋さん(2014年9月)


ハリウッドを魅了する日本の原作コンテンツ

【取材協力】
JETRO Los Angeles
次長 川渕英雄さん
Web: www.jetro.org

ジェトロ・ロサンゼルスは、日本企業十数社と共に、オールジャパンとして10年近く継続して国際映画見本市(AFM)に参加し、日本製の映像作品の販売を行っております。 また、「アニメエキスポ」と共催で商談会も実施しました。、
さらに、ハリウッド作品はアメリカのみならずアジアなどの市場からも受け入れやすいことから、昨年から、日本原作で「メイド・イン・USA」 の作品の普及のサポートを開始しました。
その一環で、日本の映画などのコンテンツ普及に貢献したハリウッド関係者を表彰する式典 「クールジャパン・アワード」を開催し、昨年は桜坂洋氏のライトノベル『All You Need Is Kill』が原作となった映画 『Edge of Tomorrow』と『Godzilla』の』 2作品が表彰され、主演俳優のトム・クルーズ氏やダグ・イマン監督が賞を授与れました。このような普及活動の成果として、今秋放映予定のテレビドラマ「Heroes Reborn」に日本人3人がメインキャストとして起用されています。映画をはじめ、ライトノベル、本、漫画などのコンテンツは、物販など二次市場も含め、これから日本に大きな利益を還元する可能性が高いと思います。
今年はこれからの日本の原作をアメリカの制作会社に紹介するマッチングイベントを企画しております。



(2015年8月16日号掲載)

アメリカにおけるクールジャパンの今