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秀作・大作目白押し
この夏期待の映画10選【 前編 】(1)

Lighthouse編集部

メモリアルデーが過ぎて、本格的に夏到来! 夏休みに向けて、秀作、大作が続々と封切りされている。今回は、前回までカンヌ映画祭をレポートしてくれた映画ライター、石橋朋子さんに、オススメ作品10本を厳選してもらった。


日本が生んだヒーローキャラクター、再びスクリーンに
Transformers:Revenge of the Fallen
監督 : マイケル・ベイ
主演 : シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル、他

全世界をうならせた迫力の変身型ヒーローロボットの出現から2年。前作の倍にあたる製作費約3億ドルをかけ、アメリカからロンドン、上海、エジプトへと舞台も広がり、さらにスケールを増す。大学に入学し、ガールフレンドとの遠距離恋愛を始めたばかりの主人公サム(ラブーフ)は、悪のトランスフォーマー(金属生命体)、ディセプティコンの復讐のターゲットとなり、再び正義のトランスフォーマー、オートボットたちと共に戦う。

日本のタカラ(現タカラトミー)のおもちゃから始まり、ハスブロ社がアメリカで発売。そこから派生してコミックやテレビシリーズ、映画にまで発展した人気キャラクター。製作総指揮を務めるスティーヴン・スピルバーグの子供たちも、かつてはトランスフォーマーのおもちゃで遊んでいたという。アメリカでのテレビシリーズの開始は1984年。つまり本作は25周年を記念している。

今回はクルマ以外にも建築用車種、戦闘機、人工衛星、昆虫など、全部で60体以上のロボットが出現するが、タカラトミーとハスブロが、それらの開発に協力。クリエイターたちは目の動きを観察しながら、感情表現の研究を行ったという。

なかでもマイケル・ベイ監督のお気に入りは、ツインズと呼ばれる双子のオートボットだとか。このツインズを始めとして、連邦破産法11項を申請したゼネラル・モータースの人気ブランド車であるシヴォレーやハマー、GMCなども、ロボットの変形型としてたくさん登場する。クルマ好きの人は、ある意味、別のノスタルジーをくすぐられるかもしれない。



この夏、泣ける映画の代表作
My Sister’s Keeper
監督 : ニック・カサヴェテス
主演 : キャメロン・ディアス、ジェイソン・パトリック、アビゲイル・ブレスリン、ソフィア・ヴァシリエヴァ、他

小さな息子と娘を抱える若い夫婦が、娘が白血病であるとわかった時、完璧なドナーとなる人間を「造り出す」ことを思い付き、次女が誕生した。次女は13歳になるまでに長女に血液や臍帯(せいたい)、骨髄などを提供してきたが、自分が姉の命を助けるためだけに生まれて来たのだと気が付いた時、腎臓移植の計画を拒む。次女は自身で弁護士を雇い、自分の身体をどのようにするかは自分が決めると主張を始めた。

泣ける映画として日本で大ヒットとなった『Notebook(君に読む物語)』のニック・カサヴェテス監督とジェレミー・レヴェンのコンビが、ジョディ・ピコーのベストセラーを映画化。発表する作品が次々と物議を醸しているピコーは、本作を医学と倫理的問題の落とし穴という観点から書いたという。

当初はダコタ・ファニングとエル・ファニングの姉妹共演で計画されていたキャストは、『Little Miss Sunshine』で一躍スターになったアビゲイル・ブレスリンと、テレビドラマ『Medium』などで子役として活躍し、演技力を注目されてきたソフィア・ヴァシリエヴァに落ち着いた。

自我に目覚め、自分の人生を生きることを選択する次女。自分のために家族が崩壊していく様子に心を痛める長女。命の尊厳について学んでいく家族の姿を描く感動作。ハートランド映画祭で「最も感動した映画」賞を受賞。



アメリカ犯罪史上に残る悪党の素顔に迫る
Public Enemies
監督 : マイケル・マン
主演 : ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、マリオン・コティヤール、他

大恐慌時代のアメリカではびこる犯罪を舞台とした本作は、ブライアン・バロウのノンフィクション本を映画化したもの。1933年、ジョン・デリンジャー、ベイビー・フェイス・ネルソン、プリティ・ボーイ・フロイドなど、その名を轟かせた悪党たちとFBIの前身となったJエドガー・フーバー率いる捜査隊の攻防を描く。

当時、銀行強盗と脱獄を繰り返したデリンジャー(デップ)と彼の一味は、一般人には手を出さなかったため、世間からは一種、義賊的に見られており、マスコミも彼らの肩を持っていた。そんな彼らを「社会の敵ナンバーワン」に指定したことからも、威信をかけたFBIの必死の様子がうかがわれる。

当初はデリンジャー役にレオナルド・ディカプリオが興味を示していたが、マーティン・スコセッシ監督の『ShutterIsland』出演のため、実現しなかった。

ジョニー・デップ扮するデリンジャーのロビン・フッド的生き方を象徴する言葉として、デリンジャーが強盗に押し入った銀行の客に"We're here for the bank's money, not yours."という台詞がある。これはマイケル・マン監督の95年作品『Heat』の中で、本作品の製作総指揮を務めるロバート・デ・ニーロが言った台詞と同じであるという。

マン監督の演出は、クラシックな手法のアクション映画スタイルを踏襲。しばしばサム・ペキンパーと並んで評されるマン監督のダンディズムはここでも健在で、得意の銃撃戦も十分に魅せ、インディペンデント作品とは違う、スタジオ映画の良さを堪能させてくれる。



動物たちと恐竜の共存なるか?
Ice Age 3:Dawn of the Dinosaurs
監督 : カルロス・サルダーニャ、マイク・サーマイアー
声の出演 : レイ・ロマーノ、ジョン・レグイザモ、デニス・レアリー、クリス・ウェッジ、クィーン・ラティファ、他

友情、家族愛、環境問題から食料問題(?)まで、生き物が直面する基本的なテーマをわかりやすく語り続ける20世紀フォックスのヒット・アニメーションシリーズ第3弾。

1作目、氷河期から始まった物語は、2作目で温暖化の「メルトダウン」を経て、いよいよ3作目の恐竜時代に突入。ゆかいな仲間たちはというと、サーベルタイガーのディエゴ(レアリー)はネコのように扱われることに悩み、キツネのスクラット(ウェッジ)は相変わらずドングリに執着。美しい女ギツネの登場にも、うかうかしてはいられない。マンモスのマニー(ロマーノ)とエリー(ラティファ)は生まれて来る赤ん坊のために、最高の環境を作ることに必死。ナマケモノのシド(レグイザモ)は自分も家族を持つことに憧れ、恐竜の卵を盗んでしまうことから、ひと騒動が起きる。

「次世代3D元年」と言われる今年。ドリームワークス・アニメーションの『Monsters vs Alien』、ディズニーの『Up』など、続々と3D作品が公開されているが、年内だけでさらに10本ほどの3D作品の公開が控えている。

本作は、このシリーズの製作を1作目から手がけているアニメスタジオ、ブルースカイにとっても初の3D作品。いつもはDVDで済ませているという人も、劇場に出かけて3D体験をしてみてはどうだろうか。



ハリウッド映画史の金字塔、シリーズ第6弾
Harry Potter &The Half Blood Prince
監督 : デイヴィッド・イェーツ
主演 : ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント、他

シリーズ第6作目の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』。魔法学校ホグワーツの6年生になったハリー(ラドクリフ)たちは魔法界の混乱に巻き込まれながらも、悪の魔法使いヴォルデモートらとの最終決戦に向けて、力を蓄えていく。 魔法使いとして成長するハリーを待っているものは、信頼する人との別れ、そしてさらなる謎だった。ハリーたちは、迷宮に足を踏み込むかの様な途方もない謎解きに直面し、どう立ち向かう?

3作目以降、どんどんダークになるストーリーと共に、いよいよ最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝』に向け、その壮大な世界観に深みと重みが増す。これまでのシリーズ5作が全世界で打ち出した興行収入合計は、9億3800万ドル。前作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は、なかでも1作目に続く第2位の成績をあげている。

その前作のヴィッド・イェーツ監督が今回も続投。主役の3人の成長ぶりや豪華俳優たちの共演も見どころの1つだ。ちなみに原作は7巻で終了済みだが、映画版は最終巻を2部作として製作し、シリーズ全8作で完結となる。最終章のパート1は2010年11月、パート2は2011年5月に公開予定。

ハリウッド映画史に残るハリー・ポッター・シリーズ。現代の『オズの魔法使い』とも言える名作に付いて行けてない人は、この辺で追い付いておこう。