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ライトハウスの特集

アメリカでの教育・進学、ビザ・法律、市民権・永住権、観光・レジャー、求人・仕事、グルメ・レストランなど、現地情報誌「ライトハウス」の過去の特集をご紹介。

『就職・転職成功術』(4)

Lighthouse編集部


『移民法の最新情報』

「H-1B ビザ取得が必要な人は、
早めに専門家に相談を」
(瀧弁護士)
Rizio & Nelson Attorney at Law
☎ 714-953-9494(Santa Ana Offi ce)
www.rizioandnelson.com

希望者多数のHビザ、早まる受付締め切り

 日本人がアメリカで就職する際に、避けて通れないのがビザの問題だ。そこでリジオ&ネルソン法律事務所の瀧恵之弁護士に、最新の移民法情報を聞いてみた。 

 「今年は、就労に必要なH1-Bビザの受け付けが早まっているのが特徴です」と瀧弁護士。H1-Bビザは毎年発行数が限られており、2006年度(2005年10月〜06年9月)は、大学卒業者で6万5000人、大学院を卒業した修士号取得者が2万人と設定されている。 

 「07年度のビザの申請受付は今年4月から始まり、10月から有効になりますが、昨年は8月12日で人数が制限に達してしまいました。今年の受付開始時には、昨年8月13日以降に申請できずに待っていた人がいるわけです。今年も昨年と同程度の申請者がいるとすると、実際の締め切りはもっと早まる可能性があります」。

 プラクティカルトレーニングが1年あるからと、のんびりしていると、H1-B申請が間に合わなくなる可能性は高い。アメリカでの就職を考えるなら、まずはプラクティカルトレーニングからH1-Bビザへ、スムーズな移行ができる手はずを整えることが最優先と言えるだろう。

転職希望者はビザに空白期間を作らない
 
 H1-Bビザ保持者は、移民法改正により、転職先の会社をスポンサーにすれば転職が可能になった。だが注意が必要だ。「転職の際、1日でも手続き上、ビザの空白期間を作ってはいけないことになっています。ですから専門家に相談してブランクができないようにすることが重要です」。H1-Bビザを申請する際、申請料の190ドル(06年2月2日現在)は、申請者または企業のどちらが負担しても構わないが、調査費(FraudInvestigation Fee)の500ドル(同25日現在)は、ビザをスポンサーする企業側が負担しなければならない。

 移民法は年々変化しているので、アメリカで就職を考えるなら、まずは専門家に相談してビザをクリアにすることが肝心だ。移民法についてはこちら


 テロ直後に比べると、求人数は確実に増えているようだが、希望の仕事を見つけられるかどうかは、本人の努力次第であることに変わりはない。ビザのタイムリーな確保とともに、必要なスキルを身につけることが、就職活動を成功させる秘訣と言えるだろう。


【先輩に聞いてみました!】

情報収集からスタート。面接は友達を相手に練習

新井宏明さん [USC 会計学部卒・Ernst & Young LLP に就職]

 就職活動のポイントは、どれだけ自分がアクティブになれるかではないでしょうか。情報を収集するために動いて、会社の人に話を聞き、レジュメを送って、最後に面接を受けるのは結局自分ですから。忙しい中から時間を割いて、真剣に将来を考え、行動することが重要です。

 私が仕事について考え始めたのは、大学2年生の頃。ネットでニュースを読んだり、先輩や親類に話を聞いたりしながら、だんだんと自分のやりたいことの方向性を固めていきました。学部内のアカウンティングソサエティーに参加し、会計業界で働き始めた卒業生に話を聞き、教授と話をしたりして、実務がどうなっているのかを学びました。


 面接の直前は会社のウェブサイトをチェックして、質問を想定して答えを考えたり、当時話題になっていた会計業界のニュースを読んで、自分なりに考えたりすることに時間を費やしました。友達に話して聞いてもらうのも、良い練習になったと思います。

 面接では、相手の目を見て話を聞いて、ハッキリとした口調で質問に答えるよう心がけました。質問に答える時は、必ずポジティブなトーンで会話が終わるようにしました。例えば自分の短所を聞かれても、自分はそれを克服するためにどんなことをしているのかを答えたり、失敗談を聞かれたら、なぜ失敗したのかを分析し、そこから何を学び次に活かすか、といったところまで話します。質問も事前に用意していたり、面接中に見つけたりとさまざまですが、可能な限り面接中の話題に関連することを質問するようにしました。




留学生のための日本での就職活動

「十分に準備し、少ないチャンスを
最大限に活用しよう」(熊野さん)

幣誌コラム『留学生通信』で、留学生からの就職相談に答えるミスター・ベアこと、熊野弘さんに、留学生の就職活動についてまとめてもらった。

◆就職活動スケジュール
 新卒者の就職活動は、まず日本または米国での就職のどちらを優先させるのか、を考えることから始まります。日本企業の採用活動は早ければ卒業よりも1年以上前から始まっていますので、まず日本での就職準備を始めるのが賢明でしょう。

 留学生の場合、OPT(プラクティカルトレーニング)を得ない限り米国での就業ができないので、企業側としてもまず許可を得た学生から採用のプロセスに入ることが多いようです。米国で就職するための実際の活動は、卒業時期の間際または卒業後になっているのが先輩たちの実状です。

 ところが、日本企業は留学生に関してはかなり早い時期から採用の第1段階を始めており、卒業時期の1年以上前から内定を獲得している学生も存在しています。この学生にとっては、まず日本での就職先を確保した上で、アメリカでの就職を探すことができ、運良くアメリカでの就職が見つかれば、その時点で選択することができます。

 就職活動のステップを考える前に、まず「日本での就職準備、そしてアメリカ」という順番を再確認してください。

◆就職活動のステップ

 就職活動は次の3つのステップの繰り返しです。
ー己分析(2〜3カ月)
⊂霾鷦集(3カ月)
実行(エントリー・応募・面接)(エントリーから面接までは6カ月)

 合計で12 カ月以上かかると考えていてください。

 自己分析で自分の方向性・志向性を見つけ、情報ツールで企業を検索し、企業や業界の情報を収集。そして志望の企業にエントリーし、説明会やキャリアフェアへの参加・面接という実践。実際の就職活動に入る前に、じっくりと計画を立てることが肝心です。

 自己分析のツールとしては「R-CAP」(www.www.glblcs.com)という職業適性診断試験があります。140 種類の職業に就いている先輩たちの仕事満足度から科学的に分析して、あなたに合った職業を示してくれます。

 情報収集で企業の情報を比較したり、採用情報を吟味してみたり、とネットを駆使しての情報収集に多くの時間を使うことになります。「国際的」「英語」「海外勤務・出張」「外資系」などのキーワードを使って企業を検索してみましょう。「挑戦」「夢」「スキル」などで先輩情報を検索してもいいと思います。行動面ではキャリアフェアが効果的です。数少ない海外大生向けのフェアを最大限活用して海外大生の就職活動を充実させましょう。

 たくさんの企業に応募することで、多くの企業と出会うことができます。そのためには十分に準備し、自分の軸を見つけておく必要があります。そして、少ないチャンスを最大限に活用しましょう。頑張ってください。

(2006年3月16日号掲載)