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クールジャパン特集(5)
全米で日本茶カフェ展開 地域産品販売プラットフォーム構築へ

Lighthouse編集部


Green Tea World USA

全米規模で展開予定の日本茶カフェ「Green Tea Terrace」( 仮 )」は、2015年)内を目途に第1号店出店を予定。日本で記者会見を行 うGreen Tea World USA 前田拓チェアマン(右)と靄榾 毅穂(まきほ)長崎県貿易公社社長・長崎県副知事

日本茶の輸出事業を手掛ける株式会社マエタク(前 、田拓社長)と、長崎県貿易公社、文明堂総本店・白山陶器などを中心とする企業連合「グリーンティー・ワールド・ホールディングス株式会社(長 崎県長崎市)」のアメリカ現地法人。ロサンゼルス を拠点に、日本茶カフェ事業を全米で展開予定。株 式会社マエタクは、アメリカで30年以上にわたり日本茶ビジネスの実績を持つMaeda-enの親会社にあたる。


全米規模で日本茶カフェを展開 今後10年で50店舗を目指す

Maeda-enの新商品「Macha Booster」。抹茶は日本茶カ フェで主力商品として期待 されている

Green Tea World USAは、日本茶の輸出事業を行うマエタクと、長崎県の企業が中心となる企業連合のアメリカ現地法人です。クールジャパン機構の12 件目の投資案件として、今後、全米規模で日本茶カフェを展開し、日本産の茶葉を使った抹茶エスプレッソやキャラメルほうじラテなど多彩なドリンクに加え、サイドメニューにはカステラ、そして茶器には波佐見焼を使用するなど、長崎県の地域産品を扱っていきます。出店エリアは、まず年内にロサンゼルスで第1号店をオープンし、これから 10年間で 50店舗展開を目指しています。
私は、1984年にMaeda-enを設立し、以来日本茶ビジネスを展開してきました。アメリカのお茶消費市場は、グリーンティー、紅茶、ウーロン茶等を含めると1兆円規模に成長1兆円規模に成長しています。なかでもグリーンティーは、現在米系スーパーでも販売されるほど普及しているのですが、意外にも質の高い“本物”を気軽に楽しめる場 がないのが実情です。日本茶は、1856年に幕末の長崎から輸出されて世界に広まったにもかかわらず、外国産茶葉の台頭や志向性の多様化などで、産地で放棄茶畑農家が増えている現状に、危機感を感じていました。
口の肥えてきたアメリカ市場に”本物“のおいしさを伝えるのは日本茶メーカーとしての使命。そんな思いを実現すべく、このたび、日本茶カフェという業態で本格的に始動したわけです。
ターゲット層の中心には、健康志向が高くライフスタイルにも質を追求するミレニアル世代を置き、茶葉の選定や店舗でのお茶の淹れ方にこだわり、Made in Japanの良さを認知してもらえるブランド作りに励みたいと思っています。そこで主力となるのが抹茶です。実はMaeda-enは、アメリカで初めて日本産の抹茶を使ったアイスクリームを製造販売して、市場を拡大した中心的立場から、抹茶の人気が市場に浸透しつつあるのを実感しています。抹茶は味にもインパクトがあり、コーヒーに代わる飲み物としても十分。抹茶をきっかけに、煎茶や玉露など、多種多様な日本茶について興味を持ってもらえればと思います。


海外展開を目指す地域産品の販売プラットフォーム構築 へ

【取材協力】
Green Tea .World USA, Inc.
Chairman 前田拓さん
Web : www.maeda-en.com

今回の事 業 は、日本産の”本物“のお茶をアメリカに広めるほかに、海外展開を目指す日本の地方中小企業の基盤作りという意味合いもあります。地方発の産品と言えば、山口県の小さな酒蔵が活路を開き、今や世界でその名を知られるようになった「獺祭(だっさい)」がありますが、 実際のところ、地方企業の単独での海外進出はあまりにもリスクが高い。企業が連携することで、東京などを経由せず、地方発即世界進出を実現させる夢のある事業と言えます。
日本が誇る名品をアメリカに広げるチャンスを頂いたありがたさと同時に、責任の重さをひしひしと感じていますが、万全の体制で臨み、最終的には世界で1000店舗展開を目指していきます。生産者から販売業者まで、日本のお茶業界全体が潤うこと、そして地方中心企業の希望の星となれるようなモデルケースとしてきちんと結果を残したいですね。
将来的には、長崎県産品を超え、どんどん地方の名産品を発掘して、アメリカでプロモートしたいと考えており、地域産品の販売プラットフォーム構築に努めていきます。



(2015年8月16日号掲載)

アメリカにおけるクールジャパンの今