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ライトハウスの特集

アメリカでの教育・進学、ビザ・法律、市民権・永住権、観光・レジャー、求人・仕事、グルメ・レストランなど、現地情報誌「ライトハウス」の過去の特集をご紹介。

歴史が動く大統領選挙
新政権下のアメリカを考える(2)

Lighthouse編集部


共和党大統領候補

© Adam Barker, Press Assistant to
U.S. Senator John McCain

●ジョン・シドニー・マケイン3世
 (John Sidney McCain III)
1936年8月29日、パナマ生まれ
海軍兵学校卒業後、パイロットとなりベトナム戦争に従軍。1967年、飛行中に北ベトナム軍に撃墜され、5年間捕虜となる。その間、厳しい拷問に耐え、祖国や仲間を裏切らなかったという英雄譚がある。83〜87年に連邦下院議員、87年からアリゾナ州選出連邦上院議員を務め、現在に至る。共和党の長老議員の1人だが、党内保守派からはその中道左派的な言動で、「マケインは保守ではない、リベラルだ」としばしば批判されている。宗教はプロテスタント

★マケイン氏の主な主張と公約

イラク問題
イラク政府の自己管理と国民擁護ができるよう、アメリカがサポートすることは、戦略的、モラル的に極めて重要。これらを達成する前に、米軍をイラクから撤退させることに大いに反対

移民問題
国境の管理を厳しくするための移民法を過去2回提出したが、実現しなかった。移民による経済的貢献は認めるが、不法移民による犯罪の取り締まりや国境の警備を強化する必要があるとする

エネルギー問題
アメリカ大陸の周りにある石油を採掘することを解禁し、石油の海外依存を緩和。クリーンエア・カーの購入者に5000ドルの減税。ハイブリッド車、電気自動車の電池の技術を向上させた者に300万ドルの賞金

経済問題
自由貿易を推進。ガソリン・食品価格上昇への対応。減税と中小企業へのサポート。税金の申告の簡素化、公平化

外交・安全保障問題
基本的にブッシュ大統領や共和党の政策を踏襲。同盟国との連携を重視。親イスラエル路線。イラン、ロシア、北朝鮮に対する厳しい対応

対日関係
知日派のブレーンを持つ。日米同盟の強化、拉致問題を含む北朝鮮の人権問題への関心、日本の国連安保理常任理事国入りへの賛意を示す一方で、安全保障に対する日本の協力も期待



共和党副大統領候補

© Jeff Schultz of AlaskaStock.com

●サラ・ルイーズ・ペイリン
 (Sarah Louise Palin)
1964年2月11日、アイダホ州生まれ
生まれて間もなくアラスカ州に移住。1984年に準ミス・アラスカになる。アイダホ大学ではジャーナリズムを専攻。87年に卒業し、アンカレッジのテレビ局でスポーツレポーターを務める。92〜96年にアラスカ州ワシラ市議会議員を2期務め、96年に32歳でワシラ市長に就任。2006年にアラスカ州史上最年少で初の女性知事となった。共和党の有力な圧力団体である全米ライフル協会会員。人工妊娠中絶、同性婚は反対。地球温暖化問題に関心が高い。宗教はプロテスタント


民主党大統領候補

© Courtesy of Barack Obama 2008

●バラク・フセイン・オバマ・ジュニア
 (Barack Hussein Obama, Jr.)
1961年8月4日 、ハワイ州生まれ
父親はケニア生まれのアフリカ系アメリカ人、母親はカンザス州出身のスウェーデン系白人。父母の離婚で、ハワイで母親と祖父母に育てられる。コロンビア大学、ハーバード大学ロースクールを卒業。弁護士、シカゴ大学ロースクール講師などを経て、1997〜2004年イリノイ州議会議員。04年に連邦上院議員に初当選。現在唯一のアフリカ系アメリカ人の上院議員。同年の大統領選挙の際の民主党大会での演説が高い評価を受けた。宗教はプロテスタント

★オバマ氏の主な主張と公約

イラク問題
大統領としての目標を、イラク戦争を終わらせることとする。政治的な必要性や米軍の負担による理由からではなく、アメリカの国土安全保障のためとしている

移民問題
不法移民でも、法的に問題を起こしていない者はサポートする立場を取る。罰金を科し、英語を習得させ、市民権取得のために順番を守らせ、合法的手続をさせる

エネルギー問題
2015年まで100万台のハイブリッド車を供給。新型自動車の購入者に7000ドルの減税。NLCFS(National Low Carbon Fuel Standard)を確立する。国内石油、および天然ガスの生産をすすめる

経済問題
経済のグローバリズムに反対の立場。医療保険、年金制度、大学授業料などの改善や、石油への依存脱却などが重要課題

外交・安全保障問題
アフガニスタンやパキスタンなどへの米軍増強を主張。国際的な核兵器禁止に関する具体的プランを提案。朝鮮半島非核化のためには金正日との直接対話も念頭に置く

対日関係
同盟国として重視する姿勢だが、日本に関する発言はほとんどない



民主党副大統領候補

© United States Congress

●ジョセフ・ロビネッテ・バイデン・ジュニア
 (Joseph Robinette Biden, Jr.)
1942年11月20日、ペンシルベニア州生まれ
1965年にデラウェア大学に進学し、68年にシラキューズ大学ロースクールを卒業。翌年から弁護士として活動開始。70年から72年のニューキャッスル郡議会議員を経て、72年に30歳で上院議員に当選。その直後に交通事故で妻と娘を亡くす。現在まで6期連続当選中。ワシントンDCには自宅から電車通勤という庶民派。親中派で知られる。87年に大統領候補に名乗りをあげるも、演説内容盗用疑惑が浮上して断念。今回も予備選に出馬したが大敗した。宗教はカトリック