ライトハウス
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ライトハウスの特集

アメリカでの教育・進学、ビザ・法律、市民権・永住権、観光・レジャー、求人・仕事、グルメ・レストランなど、現地情報誌「ライトハウス」の過去の特集をご紹介。

生き生きシニアライフ
リタイア後を豊かに生きる(3)

Lighthouse編集部


夫婦2人だけだから
きちんとした計画が重要

金瀬クリントンさん(69歳)夫妻
照子さん(61歳)

引退後の拠点を、アリゾナ州のリタイアメントコミュニティーに決めた金瀬さん夫妻。引っ越しを数週間後に控えたクリントンさんは、「毎日ゴルフができる」と目を輝かせる。夢のリタイアメントライフの実現は目前。

引退者リゾートが夢

 空軍に22年在籍、その後はヒューズ・エアクラフト(現レイセオン)でエンジニアをしていたクリントンさんが現役を引退したのは3年半前。10年がかりで計画し、準備を進めてきたというリタイアメントコミュニティーへの移住が現実のものとなるのは、わずか数週間後だ。

 2人が住宅を購入したのは、アリゾナ州ツーソン市から15マイル南にある55歳以上の人を対象とした引退者専用コミュニティー。緑鮮やかなゴルフ場を新築の住居が囲み、プールなどのスポーツ施設やコンサートホールまで備えた、充実の一大リゾートだ。

 「色々なリタイアメントコミュニティーから資料を取り寄せ、うち10カ所近くを見学しました」と、クリントンさん。3日間の体験入居を経て、「ここなら大丈夫」と手ごたえを感じ、コミュニティー内の住まいを購入した。

 リタイアメントコミュニティーでの生活を選んだ理由はいくつかある。「アリゾナ州はカリフォルニア州に比べて税率が低く、生活費も安い。家も半額程度で買えます」とクリントンさん。「入居者向けのプログラムが充実し、毎日何か楽しみがあるんです。治安もいいし、空気がきれい」と照子さんが加える。

 「そんな遠くに引っ越すの?」「知り合いもいない新しい土地で大丈夫?」と心配する友人も多いが、「新たな土地でのスタートは、これまで何度も経験してきました」と夫妻は話す。空軍時代とエンジニア時代を含め、世界各地を転々とした「転勤族」の2人。新天地での生活に不安はまったくない。「私たちにとって、アリゾナなんてお隣。車で7時間ですから」と照子さんは笑う。

 ボランティア活動で忙しい毎日を送ってきた照子さんも、ボランティアからしばし「引退」だ。「しばらくのんびりしたい。そして、時間がなくてできなかったことにチャレンジしたいですね」。新天地では、長年教えてきたステンドグラスに本格的に取り組む予定だ。「ステンドグラスは主人もしますので、夫婦で作品を作りたいですね。いつか2人の作品を発表する展覧会が開催できればと考えています」。一方、クリントンさんが楽しみにしているのは、毎日のゴルフ。「朝起きて、『さあ、今日はどこから回ろうかな』なんてね」と微笑む。

 金瀬夫妻は趣味が豊富だ。照子さんはピアノやチェロに加え、コーラス、ステンドグラスなどの趣味がある。クリントンさんは、読書や絵画、木工にハイキングなども定期的に楽しんでいる。


毎日を無駄にせず生きる

 子供のいない夫妻には、「孫の世話をしながらのんびり暮らす」という老後の選択肢はない。夫妻が結婚後間もない頃から、老後の計画を立て、着々と準備してきた背景には、2人きりだからこそ、きちんとした計画が重要という意識があったからだ。「どんな老後を過ごしたいのかをイメージし、準備する。引退してから『さて、どうしよう』では、充実した老後生活は難しい」と、クリントンさんは言う。

 実は夫妻のリタイアメントコミュニティーへの転居は、予定より3年も遅れてしまっていた。引退後、クリントンさんが心臓の病に倒れ、手術を受けた。九死に一生を得たクリントンさんと、最愛の夫を失うかもしれない恐怖と戦いながら看病を続けた照子さんにとって、転居が決まるまでの日々はとてつもなく長かった。だから喜びがひとしおなのはもちろん、アリゾナでの日々を1日も無駄にせず、思う存分満喫しようという決意も大きいのだ。「老後をただ漫然と過ごすなんてもったいない。私たちはこれまでやりたくてできなかったことを、思う存分楽しみます」と、夫妻は声を揃えた。



人生、生き生き習い事

色んなことに挑戦し
シニアライフを充実させる

趣味や習い事は、毎日の生活に変化を与え、暮らしを豊かに彩る。「思った時が習い時」という言葉どおり、何歳からでも始められる楽しい習い事やためになる集いをまとめた。

.蹈汽鵐璽襯后Ε瓮鵐此Ε哀蝓璽ラブ
 南カリフォルニアで唯一の日系男性合唱団。30代から77歳までの男性30人が在籍し、毎週月曜日、午後7時半から10時までトーランスで練習している。2年ごとの定期演奏会を始め、各NGOや教会の催しのほか、敬老ナーシングホームの慰問など、色んな場所で随時披露する。経験は不問だが、日本語が読めることが条件。ゴルフ会やピクニック、旅行など、歌を越えた家族ぐるみの活動も盛ん。
☎310-413-5555(土田)
☎310-303-9717(長田)

▲汽鵐好函璽鵝Ε茱
 呼吸と身体のバランスを整えることで、色んな病気を事前予防するヨガ。「ヨガをすることで病気を遠ざけ、いつまでも元気で長生きしましょね」と、太田先生はオリジナルの組み合わせでポーズをとり、日常生活に必要な生命力を活性化させる。まさに、身体を気遣うシニアに最適の健康法だ。併設のダンス教室では、幅広い年齢層のメンバーがレッスンに熱中。世代を超えた交流も盛んに行われている。
☎310-634-7720
1807 W. 166th St., Gardena
atsuko.ota@sbcglobal.net

HK Music Vocal Studio
 息をたくさん吸ってたくさん吐く。これだけでも、身体の機能が活性化し健康維持につながる。歌は、歌詞の主人公になってストーリーを伝えることが必要なため、感情も豊かになり、普段の生活とは違う気持ちになれる。カラオケを上手になりたい人にも大好評で、発声練習はもとより、個々の持ち味を大切にしつつ、たくさん歌うことで練習するから、気分も晴れ晴れ。どんどん歌い、どんどん上手になると評判。
☎310-415-3163
www.konnohiroki.com

ぅ螢肇襯函璽ョーランニングクラブ
 毎週日曜日、午前7時半から活動するランニングとウォーキングのクラブ。27年の歴史を持ち、20代から70代とメンバーの年齢層も幅広い。午前9時半までの活動で10キロほどを走る。5K、10K、ハーフ、フルマラソンなど、各レースへの参加を目指す者もいれば、走ることが好きな者同士の交流を目的にした人も。走るのが無理な人でも、ウォーキングがあるので安心。練習の後は、ブランチを囲みながらの親睦会も。
☎323-665-9640
樋口馨(かおる)・正子夫妻
www.geocities.jp/littletokyorun

ィ運佑琶襪蕕好轡縫⊇性の会
 サウスベイ地域を中心に、10月下旬から発足するシニア女性の会。参加者は、健康や安全面など、1人暮らしならではの不安や問題を抱える人が多く、それぞれの経験や情報を共有し、互いに助け合うことを趣旨とする。また1人暮らしのため友人や知人が少ないシニア女性や、時間の過ごし方がわからないという女性なども会への参加可能。60歳以上で、日本語を話す女性が対象。
☎310-515-7964(1:00pm-4:00pm)



サンディエゴ日本混声合唱団
 今年9月に改装工事を終えたばかりのクレアモントのパイオニア・オーシャンビュー教会にて、月に3回午後6時30分から8時30分までコーラスの練習を行っている、ピアニストであり音楽プロデューサーの尚美ホッブズさん指導の合唱団。メロディーとコーラス部分をCDに録音してくれるので、楽譜が読めない初心者でも参加可能。現在のメンバーは18名、会費は一般が月15ドル、学生は月9ドル。
 「とにかく歌が好きなら何歳の方でも参加できます。メンバーにはアメリカ人もいますので、国際結婚をされているご夫婦での参加も大歓迎です。コーラスで歌う楽しさは、1つの作品を皆で協力し合って作り上げるように、皆の声を合わせて1つの音楽を作り上げることだと思います。自然と仲間同士の触れ合いも生まれてきます。スポーツで言うチームプレイでしょう。日本人の方々にも、きっとこの楽しさを味わっていただけると思います」と、尚美先生。
 現在は発表会に向け「赤とんぼ」「虫の声」「千の風になって」などを練習中。和気あいあいとした雰囲気の中、歌声を弾ませている。
☎858-344-9836(尚美ホッブズさん)
sakuramusicnaomi@hotmail.com


UCSDクラフトセンター・日本語陶芸教室
 UCSDクラフトセンターでは、日本人講師によるろくろ形成や手びねりなどの陶芸教室が週に4クラス開催されている。クラスは約15名で、1コースは9週間。
 「粘土は年齢に関係なく扱うことができます。陶芸は作り手の情熱と探究心で、知れば知るほど深く入って行くことができ、ここで終わりということがありません。一生続けられる趣味です。初心者の方も大歓迎です。ぜひ一度参加してみてください」と、講師の六笠さん。
☎619-267-4396(六笠さん)
www-crafts.ucsd.edu


日本友好庭園(日本文化に親しむ各種クラス)
 バルボアパーク内の日本友好庭園では、さまざまな日本文化に触れるクラスを随時開催中。和紙を使ったクラフト、刺し子、日本人形制作など、多彩なクラスが用意されている。近日では10月21日開催の箸を制作するクラス、11月15日・16日には造園セミナーなどが予定されている。会員になると(年会費30ドル)、クラスの各種割引や庭園入場料が無料となるなどの特典も。詳細は同園ウェブサイトか担当のミホさんまで問い合わせを。
☎619-232-2721
2125 Park Blvd., San Diego
www.niwa.org


California International Golf Academy
 カールトン・オークスCCと、ソレント・キャニオン・ゴルフセンターの2カ所でレッスンを行っている曽我部彰信ティーチングプロ。初心者から上級者まで、レベルに合わせて、シンプルでわかりやすく指導してくれる。ご主人のリタイア後、夫婦でレッスンを受け始めるシニアの生徒さんも多いとのこと。
 「ゴルフは何歳からでも始められて、一生楽しめるスポーツです。ゴルフ天国のサンディエゴを満喫してください」と同プロ。
☎619-504-5032
9200 Inwood Dr., Santee
carltonoaks@aol.com


The Bridge Communications
 エンシニータスのアメリカ人講師の自宅を開放して行われる、アメリカの家庭料理クラス。講師の山田クリスタさんは、日英両語を交えながらわかりやすく作り方を説明してくれる。クラスは6名までの少人数制で、アットホームな雰囲気の中、和気あいあいと楽しめる。試食タイムは、日本人同士の情報交換の場としても盛り上がる。
 これからの季節、ホリデーシーズン用の特別クラスも予定。また、英会話クラスも開催している。詳細は問い合わせを。
☎760-840-9135
www.thebridgecomm.com


Bikram's Yoga Kearny Mesa
 ビクラムヨガは、室温40度、湿度40%の環境の中で行われるヨガ。ホットヨガと言うとシニアにはキツイという印象があるかもしれないが、年齢に関係なく自分のペースで続けられる。
 週に3回のヨガを定期的に続け、汗をかくことで、新陳代謝が良くなると同時に、身体のバランスを整えるホルモンの分泌が促進され、更年期障害や高血圧など、身体の色々な不調を徐々に正常な状態に戻す効果もあるとのことで、シニアでも健康維持のために通い続けている人もいる。なお、現在1週間利用無制限で20ドルのキャンペーンを実施中。
☎858-277-9642
4411 Mercury St. Suite 205, San Diego
www.bikramkearnymesa.com

(2008年10月16日号掲載)