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ちょっとの注意で身を守る年末年始の防犯対策(3)

Lighthouse編集部


カージャック・
車上荒らしの防犯車の盗難理由は「足確保」

セキュリティーが甘いと、窓を割られる

カリフォルニア州の刑事訴訟法では、車内に人がいる状態で金品を強奪すれば強盗となり重罪。人がいない時に、車を壊して車内の物を盗む場合は、400ドル以上なら「Grand Theft」、400ドル以下なら「Petty Theft」、車が盗まれたら「Auto Theft」と、犯罪の種類が異なる。
 
カージャックの目的は、車や車内の金品。だが最近のデータによると、犯行理由の第1位が「Joy Riding」だと言う。「Joy Riding」とは、A地点からB地点へ行くための交通手段確保のためだけに車を盗むこと。このように呆れた理由から盗む例も多いのだ。
 
最近の車はセキュリティーが充実しているため、自分の車の周りを不審者がうろついていたり、仮に乗っていたりしても、近付かずにアラームやパニック装置を遠隔作動させることで、周囲に犯罪を知らせられる。また、昔のように簡単に鍵をこじ開けられなくなったため、犯人自らドアを破っての車上荒らしも減ってきた。


多発する犯人との遭遇

犯人は簡単にドアを開けることができなくなった。しかし逆に、犯人と遭遇する可能性が高くなったという。犯人がドライバーが戻って来るのを待つようになったのだ。犯人は、ドライバーが戻って来たら、銃やナイフを突き付け金品を要求する。
 
犯人が待ち伏せした場合、犯人との接触は避けられない。そんな時は、絶対に犯人に抵抗してはいけない。大声で叫んだり、助けを呼んだりすることもダメ。そうすることで犯人自身もパニックとなり、必要以上に暴力的になる。
 
1番重要なのは、犯人の要求を十分聞き、それに無条件で従うこと。犯人の話す英語は「Give me your key!」や「I need your money!」など単純なもの。しかも彼らは、はっきりと要求するから、落ち着いて聞けば要求の内容は判別できるはずだ。また、焦って何度も聞き返すことはご法度。犯人は一刻も早くその場を離れたい。だから、何度も聞き返すことで犯人は逆上し、時にはわざとわからない振りをして時間を稼いでいると疑われ、さらなる犯罪につながる可能性がある。


夜の駐車場は特に注意が必要

犯人が欲しいのは金品。それらを速やかに渡すことで、人命への危険度は下がる。だが、渡す時にもいくつか留意点がある。
 
車の鍵を要求された場合、手渡しは禁物。犯人の足元などに放り投げる。カバンや財布を要求された場合も、口を開けて逆さにし、中身をバラまく。そうすることで、犯人が金品を拾う間に、サッと逃げることができる。手渡しだと逃げる暇がないため、特に女性の被害者はそのまま車に乗せられ、レイプなどの性犯罪につながる可能性もあるというのだ。
 
カージャックや車上荒らしに遭った後は、車のレジストレーションなどから、犯人が被害者の家に侵入して来ないとも限らない。事件後は鍵を新しいものに取り替え、アラームシステムを導入するなどのセキュリティー対策を万全にしたい。


走行中のカージャック

走行中にもカージャックは起こる。その手口はこうだ。犯人はフリーウェイを走行しながら、狙いを定めている。目当ての車を見つけたら、その後に付いて走る。そして、

フリーウェイ出口で減速し始めたところで、わざと追突してくるのだ。ビックリした被害者は路肩に車を寄せて、車外に出る。そこを襲われ、金品だけでなく、時には車ごと盗まれる。
 
このような被害に遭わないためにも、通常の走行中から後続車には注意を払いたい。こういったことを意識することで、それまで十分な車間距離があったのに、出口に入ったと同時に急接近して来る車は、常識的に考えても不自然と判断できる。また、不自然な運転の車に追突されたわけだから、被害者も自ら進んで車外に出ることはなくなる。危険を感じたら、相手の車種やナンバーを車内から控え、速やかに最寄りの公共の場所に駆け込み、助けを求めよう。


カージャック、車上荒らしの
予防と留意点

● 夜間、ショッピングモールなどに駐車する場合は、障害物のない明るい場所を選ぶ。モールの入
 り口近くが理想的
● ショッピングが終わって車に戻る際は、周囲を注意深く確認する
● 後部座席もきちんとチェックしてからドアを開ける
● 外から見えるところには、携帯電話、ハンドバッグ、ショッピングバッグなどを置かず、必ずトラ
 ンクに入れる
● 走行中に後を付けられていることに気付いたら、最寄りの公共場所(ガソリンスタンド、ショッピ
 ングモール、レストラン)、あるいは警察などに入り助けを求める
● 事故に遭っても、現場の治安が良くないと思われる場合や、相手が少しでも不審な態度や行動を取
 るようなら、絶対に車から出ず、最寄りの警察に行って被害レポートの作成を要請する
● 走行中に車が故障し、警察や修理工、AAAなどを待つ時は、必ず車内で待つ



取材協力
ロン長谷川(元LA 郡保安局)
Intersec
2211 Corinth Ave. #308,Los Angeles
310-477-6766
www.IntersecUSA.com