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アメリカでの教育・進学、ビザ・法律、市民権・永住権、観光・レジャー、求人・仕事、グルメ・レストランなど、現地情報誌「ライトハウス」の過去の特集をご紹介。

ちょっとの注意で身を守る年末年始の防犯対策(5)

Lighthouse編集部


被害の最多は置き引き

ロサンゼルス在住の日本人は、何かと日本からの客をアテンドする機会がある。その際、彼らに防犯の心得を伝えておくと、ロサンゼルス滞在はさらに楽しいものとなる。
 
日本人観光客が最も遭う犯罪は置き引きだ。人気観光スポットのリトルトーキョー、ハリウッド、サンタモニカなどでは、置き引きやスリが多発している。例えば、レストランで食事をする際、女性はカバンを自分のイスの背もたれに掛けることが多いが、背後にあるため視界には入らない。そのため、食事や会話に夢中になっている間に盗まれる。
 
また、ホテルのレセプションで宿泊手続きをする際、カバンを床やイスの上に置いて必要事項を記入する人が多いが、この手続完了までの数分間に盗まれるケースが多々ある。場合によっては複数で犯行するため、数秒でなくなることも。
 
ハリウッドのチャイニーズシアターでは、スターの手形に自分の手を当てて記念写真を撮る人が多いが、両手を手形に当てるということは荷物を地面に置くということ。この時もかなり危険だ。
 
クラブやバーなどで酒を飲むと、気持ちも大きくなり、誰とでも気さくに話せるような気分になる。そこでよく起こる犯罪が、その場で知り合った人にお金を騙し取られることだ。少し会話をして相手の不安感を取り除いた後、犯人は名刺を差し出し、自分が怪しくないことを示す。相手が信用したところで、「ちょっとお金を貸してくれる? 明日返すから」とくる。言われた方は信用してしまっているので、やすやすとお金を貸してしまうのだ。名刺の情報はすべてウソ。翌日名刺の会社に電話しても、もちろんかかるはずがない。しらふの時は絶対やらないことでも、酒が入るとつい騙されやすくなってしまう。


「ここはアメリカ」を意識する

これらの犯罪に巻き込まれないためにも、観光客には「ここはアメリカ」ということをきちんと認識させ、常に気持ちを引き締めて過ごしてもらうことが必要だ。レストランでもホテルでも、荷物は絶対に身体から離してはならないし、どうしても手を離さなければならない時は、必ず誰かに見張ってもらう。
 
また、見知らぬ人からの不審な頼みごとや誘いには、はっきりと「NO」と言うことが重要。日本人は、相手の親切心を傷付けたくないため、何かと直接的に断ることをためらう。しかし、「車に乗せてあげようか?」「案内しようか?」などと善人ぶって近寄り、犯罪を犯す不審者が多いのは事実。常に気を抜かず、注意を怠らないこと必要だ。



取材協力
ミッチ・ホンダ
小東京防犯協会(KOBAN)
307 E. 1st St., Los Angeles
☎213-613-1911
littletokyokoban@sbcglobal.net



在ロサンゼルス日本国総領事館発行
安全の手引き

在ロサンゼルス日本国総領事館は2年ごとに、「安全の手引き」という小冊子を発行している。日本からの観光客だけでなく在留邦人にも役立つ防犯内容が満載で、1家に1冊は必ず常備したい。その中からいくつかを抜粋する。なお入手方法については、同領事館に問い合わせが必要。ウェブサイトからダウンロードして入手することもできる。







1.空港での安全
●多数の荷物がある場合、いくつかに分けて運ぶよりキャリーワゴンなどで1度に運ぶ
●チェックインは、小さな手荷物を手に持ったまま行うか、それが困難な場合、足に挟むなどして手
 元から離さない
●搭乗前のスクリーン検査では、ゲート式の金属探知機に反応してしまうと再検査の必要があり、先に
 X線装置を通過した貴重品に目が届かなくなる。1回でパスするように貴金属類をきちんとはずした
 上でスクリーン検査を受ける


2.ホテルでの安全
●一流ホテルだからといって安心してはいけない
●チェックインやチェックアウトは、手荷物を手に持って行うか、足に挟むなどする
●エレベーターに乗る時は、怪しい人物と2人きりにならないようにする
●ドアにはチェーンをかけ、室外の人とのやり取りはチェーンをかけたまま行う
●ロビーなどで意図的にコインをばら撒いたり、スーツケースを倒したりして周囲の注意をそらし、
 置き引きやスリを働く者がいるので注意
●アメリカは、室内に現金を置いていると清掃員へのチップと勘違いされる場合がある


3.屋外での安全
●記念撮影時は、荷物に気を配る
●貴重品は、数カ所に分散させて持つ
●人前で現金を見せない
●バッグの留め金は、自分の身体の方に向けて置く
●現金を要求された時は自分で取り出さず、犯人に場所を教えて取らせる。自分で取り出すことで、
 犯人は武器を取り出すと勘違いし、暴行や銃撃してくる可能性がある


4.運転中での安全
●急な割り込みや後方からのハイビーム点滅などの運転が原因で、発砲事件につながるケースがあ
 る。強引かつ威嚇的な運転はしない
●フリーウェイや夜間の路上で立ち往生しないように、日頃から車両チェックを怠らない
●一般道では、車外からのひったくりや信号待ちの時に強盗が乗り込まないように、窓を閉めロック
 する
●トランクに荷物を入れるところを見られないようにする
●ヒッチハイカーを乗せない
●信号などで停止中、通行人が質問のために近寄って来ても、窓を開けて対応しない


住居での安全
●外出時は必ず施錠する
●夜間は、屋外の門灯などを一晩中点灯させておく
●緊急電話をスムーズにかけられるよう、911や所轄警察署、友人、家族など、緊急連絡先リストを
 作り、電話の脇に備えておく。携帯電話にもこれらを登録しておく
●普段から近所の人とは親しくし、相互の信頼関係を築いておく



在ロサンゼルス日本国総領事館
350 S. Grand Ave. Suite 1700, Los Angeles
☎213-617-6700
www.la.us.emb-japan.go.jp/web/home




(2008年11月16日号掲載)