カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(CSULA)

富島綾乃 さん
カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校[CSULA]
4年生・Social Science専攻


JSNのミーティングでのひとコマ。
オフィスはリトルトーキョーにある

世界平和を目指す行動派
富島さんの留学のきっかけは、高校時代にテキサスへ1年間交換留学したことだ。アジア人が1人もいない田舎の学校で、周りはほとんど白人。そこで友達から衝撃の言葉を受けた。「『クリスチャンじゃないと人間じゃない』って言われたんです。とても親切な子だったので、ものすごくショックを受けて。泣きながら抗議しました」。アメリカで感じた宗教の壁。その真意を学びたいと留学を決意した。
 
2003年に渡米し、グレンデール・コミュニティーカレッジに入学。06年にカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校へトランスファー、Social ScienceとEconomicsを取り、世界情勢について学んでいる。「3月から始まる国連本部でのインターンの準備が大変です」と富島さん。Political Scienceのクラスの一環で、大学の代表として疑似国連に参加するのだ。これは1つの大学が1つの国を担当して、本物さながらディスカッションを行うというもの。「『1日で何十枚のレポートを出せ』という宿題もあったりして結構大変です。皆ネイティブで、留学生は私1人だから、プレッシャーもありますね」。同校の担当はメキシコ。「アメリカよりも、メキシコ経済の方が詳しくなりました」。
 
JSN会長として日々、東奔西走
そんな富島さんのもう1つの顔は、JSN第7期後期会長。今は、3月に行われるシンポジウムのサブリーダーとして準備に追われている。ミーティングは週に1度だが、それ以外も「JSNが60%、勉強が30%」と言うくらい、ほぼ毎日のようにJSNに携わっている。「日本人は他の人を受け入れられる力が強いと思うんです。でも、そのことにあまり気づいていない。もっと違う視点から日本を見てほしいし、日本人でもこれだけできるんだ、ということをシンポジウムを通して感じてもらいたいですね」と語る表情は真剣。3月までの任期中は、会長として全力で突っ走る。
 
「頭で考えるより、まず行動する」性格だと言う富島さん。自分のライフワークでもある宗教について学ぶため、怪しげな宗教セミナーにもぐりこんだり、勉強会に参加したり(!?)。将来はNPO、NGO団体に就職したいと考えている。「宗教とか既成概念にとらわれない、柔軟な頭を持つ人々が増えるように手助けをしたい。そうすればきっと世界は平和になるはずです!」。でっかいテーマを真面目に考えるひたむきさと情熱が、周りを引き付ける魅力なのかも。
 
(2007年2月16日号掲載)

JSNの運動会にて。みんな楽しそう!
CSULAのマスコット。「名所らしい名所がなかったうちの大学にも、やっと銅像ができたんですよ!」と銅像の前でイーグルのポーズ
ブックストアでは、イーグルグッズも販売

 

【池谷義則さん】大学3年生
Computer Science専攻
 
ニュージーランドの高校を卒業後、渡米。Glendale Com-munity Collegeを経て、2005年9月からCSULAで学ぶ。2007年9月卒業に向けて現在猛勉強中。2005年4月からJSNのウェブマスターを担当し、ウェブサイトの更新や改善に取り組んでいる。卒業後は、大学で学んだことを生かして独立開業し、起業家として事業を展開していこうと計画中。


Golden Eagle Building:10万3000平方フィートを誇るCSULAのランドマーク。ブックストアーBarnes & Noble、会議室などが入っている
(C)Stan Carstensen/Cal State L.A.

1947年にカリフォルニア州議会の法令により、高い教育を提供するためにLos Angeles State Collegeとしてスタートした同校は、1964年1月にカリフォルニア州立大学システム校となり、現在の名称使用が開始された。エーカーの敷地の中で、現在2万人以上の生徒が学ぶ。同校は主要都市であるロサンゼルスダウンタウンから5マイルの位置にあり、フリーウェイ10号線、5号線に近く、どこへ行くにも好アクセスだ。
 
池谷さんはコンピューターサイエンス学部で学んでいる。「これからのビジネスに必要不可欠だと思って、この学部を選びました。教科書には書かれていないことを学べるのが気に入っています。現在はJAVAやWeb Development、人工知能プログラム作成のArtificial Intelligenceなどを学んでいます」。多彩なビジネス経験を持つ教授から実践を学ぶなど、即戦力をつける授業が多いという。また、どの授業でもすべてパワーポイントが使用されるため、学校専用ウェブサイトからファイルをダウンロードすればノート代わりに使えるのも魅力だ。
 
他に、工学やビジネスが国内でも非常に高い評価を得ており、大学院の看護学部は全米トップクラス。教師陣はTop Business ProgramやTop Engineering Programなど数々の賞の受賞者が揃い、ハイレベルな授業が提供されている。このため優秀な生徒が多く、12歳から授業を受講している生徒もいる。校内には生徒やコミュニティーにNEH(National Endowment for the Humanities)とRockefellerの助成による人文科学センターや、NASAの協力による宇宙研究所、西海岸で最も有名なプログラムの1つ、法医科学プログラムなどの興味深い施設があり、現在、ロサンゼルス地区犯罪調査室も建設中と、教育環境の整った大学であることがわかる。
 
日本人留学生は全校でも約90人と少ない。池谷さんも「キャンパスではほとんど日本人を見かけません。僕の取っているクラスには1人もいませんね」と言う。ヒスパニック系が45%と約半数を占め、アジア系19%、白人14%と続く。留学生は67カ国以上から集まる、国際色豊かな学校だ。
 
(2006年1月1日号掲載)

世界各国の料理が食べられるインターナショナル・フードコートやUniversity Clubレストランも
The Harriet and Charles Luckman
Fine Arts Complex:地域社会における文化の中心的な存在で、音楽やダンス、アート、シアターパフォーマンスなどを開催。Luckman Jazz Orchestraのホームでもある。Fine Arts Galleryでは常時、美術品の展示が。学生にはイベントのディスカウントもある&copy:Stan Carstensen/Cal State L.A.
Parking Lot:175エーカーの敷地内には駐車場がなんと11カ所!車が停められなかったことは1度もないと言われるほどの収容率を誇る
The University Library:John F. Kennedy Memorial LibraryとJohn A. Palmer Wingの2つのウィングから成る図書館。1964年にケネディ大統領を記念して名づけられた。100万冊以上の図書や資料などが揃っている&copy:Stan Carstensen/Cal State L.A.
Confucius Statue:
ロサンゼルスに孔子!?儒教の開祖である孔子の教え「真の教育を受けた人の間に差別はない」と書かれた像

カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(CSULA)

California State University, Los Angeles
5151 State University Dr., Los Angeles, CA 90032
☎323-343-3000
www.calstatela.edu

●設立:1947年
●運営:州立
●敷地面積:175エーカー
●ニックネーム:Golden Eagles
●キャンパスカラー:ゴールドと黒
●学生数:20,307人
●学部数:学士号課程59、修士号課程52
●学期開始時期:1月、3月、6月、9月(4学期制)
●留学生:611人以上の留学生が学ぶ。出身国は台湾、日本、中国、タイ、韓国、香港、インドネシア、インド、ドイツ、ベトナム、フランスの順
●学費:11,168.25ドル(大学1年分、4学期それぞれ12単位取得として)

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