キャンパスツアーを最大限に活かす方法

理想の大学に巡り会うには、なるべく多くの大学を訪問して比較検討するのがベストな方法です。キャンパスツアーに参加して施設を見学したり、在学生と話したりすることにより、大学への理解が深まります。
春休みは、複数の大学をまとめて訪問するのに最も適した時期と言えるでしょう。限られた日程の中で最大の成果をあげるためには、どの大学をどの順番で訪問するのか、訪問先で何を見て誰に会うのかなど、事前にしっかり準備しておくことが重要です。今回は、キャンパスツアーに参加する際の事前準備についてお話しします。

①訪問する地域を選ぶ

質の高い大学は全米に点在しています。都市部よりも郊外にある場合が多いので、大学訪問には意外と時間がかかります。そこで、訪問したい地域をひとつ選び、その地域や周辺の大学の中から訪問先を選ぶことをお勧めします。
地域の選び方は人それぞれですが、すでに興味のある大学がいくつかある場合は、最も見に行きたい大学のある地域を選ぶと良いでしょう。特に訪問したい大学がない場合は、フィラデルフィアやシカゴ、ボストンなど大学が数多く集まっている地域から選べば、複数の大学を効率的に訪問できます。

②訪問する大学を選ぶ

地域が決まったら、訪問する大学を選びます。なるべくタイプの異なる大学を選ぶことをお勧めします。自分にどんなタイプの大学が合うのかを知ることは、キャンパスツアーに参加する重要な目的のひとつです。総合大学、リベラルアーツ・カレッジ、単科大学など、さまざまなタイプの大学を訪問し比較することで、自分との相性を見極めることができます。 大学で目指す専攻が決まっている場合は、その専攻も大学選びで考慮します。また、スポーツや芸術など大学進学後に取り組みたい課外活動があれば、その活動内容もポイントとなります。カレッジボードのウェブサイトには、さまざまな条件で大学を検索できるサービス(bigfuture.collegeboard.org/college-search)がありますので、訪問する大学を探す際にぜひ活用してみてください。

③訪問スケジュールを決める

訪問したい大学が決まったら、それぞれの大学にいつ訪問するかを決めます。キャンパスツアー自体は1時間程度です。が、その後でアドミッション・オフィス主催の大学説明会に参加する場合も多いので、一日に訪問できるのは午前、午後1校ずつが限度。各大学の所在地から移動時間を計算して、合理的な訪問計画を立てましょう。 訪問日程が決まったら、キャンパスツアーの予約をします。多くの大学は、オンラインで申込を受け付けています。事前申込が不要の大学については、スケジュールと集合場所をオンラインで確認してください。キャンパスツアーは、週末や大学が休みの時期を除き、通年で行われています。なお、キャンパスツアーは、家族も一緒に参加するのが一般的です。

④大学担当者に連絡をとる

主要な校舎や図書館、カフェテリア、寮などはキャンパスツアーのコースに組み込まれていますが、それ以外に自分が訪問したい場所があれば、事前にアドミッション・オフィスに連絡を取り、相談します。実験室やスタジオなど、自分が志望する学部の施設を見たい場合は、事前にアドミッション・オフィスに要望を伝えておけばツアーに組み込んでもらえるかもしれません。また、ツアーの中での対応が難しい場合は、ツアー後に個別に訪問できるように手配をしてもらうことも可能です。 アスリートとして大学での活動を目指す場合は、大学訪問の際に、自分が希望するスポーツチームも訪問しましょう。また、大学で音楽活動に取り組みたい学生は、興味のあるオーケストラやバンドを担当する先生に連絡を取ってみましょう。連絡先が分かるなら直接連絡しても構いませんが、分からない場合はアドミッション・オフィスに相談してください。

⑤担当カウンセラーの連絡先を入手する

アドミッション・オフィスの担当者は、それぞれ担当地域が決まっているので、大学訪問時には自分が住んでいる地域を担当しているアドミッション・カウンセラーの名刺を受け取ってください。担当カウンセラーが不在の場合でも、受付で名刺がもらえます。 将来もしその大学を受けることになったら、合否の判断に最も大きな影響力を持つのは、アドミッション・ディレクターではなく、担当カウンセラーです。担当カウンセラーと連絡を取り合える状況を作っておくことは、アドミッションを有利に進める上で極めて有益です。
 
(2017年2月16日号掲載)

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