夏休みに行うアプリケーション準備

大学に出願する時期は12年生の秋が一般的ですが、その準備はかなりの時間を要します。十分な成果を上げるのには、12年生になってからアプリケーションの準備を始めるのでは遅過ぎます。今回は、夏休みを有効に利用して進学準備を進める方法についてお話しします。

11年生終了までにすること

言うまでもありませんが、満足のいく成績を収めることが大切です。アドミッションでは高校4年間の成績全てが評価の対象となりますが、12年生が終わる前に合否が決まるため、しっかり評価されるのは11年生の成績までです。また、アドミッションでは成績の動向が重視されます。10年生から11年生にかけて上昇傾向にある成績は高く評価されますから、11年生の成績は高校4年間の中で最も大切と言えます。
 
もうひとつ11年生が終わるまでにすることは、推薦状をお願いできる先生を2人探すことです。一部の州立大学を除き、出願の際に高校の先生からの推薦状の堤出が求められます。必要な推薦状の数は大学により異なりますが、2人確保しておけば安心です。実際に推薦状を書いてもらうのは12年生になってからですが、秋になると各先生に推薦状の依頼が殺到するので、早めに口頭で承諾を得ておいた方が良いでしょう。

夏休みの課題①出願大学

夏休み中に候補となる大学のリストアップと絞り込みを行い、夏休みが終わる頃には出願する大学がほぼ決まっているのが理想的です。なぜなら、早期出願の締切を11月初旬に設定している大学が多く、その締切に間に合うように成績表や推薦状を手配するためには、自分が出願する大学のリストを12年生になったらすぐ高校に堤出することになるからです。
 
College Boardやそれぞれの大学のウェブサイト等で大学を調べ、出願候補となる大学のリストを作ります。興味を持った大学は実際に訪問したり、アドミッションに問い合わせたりしながら、より詳しく調べます。そして、進学したいと思う大学がいくつか見つかったら、それと似たタイプの大学を全米で探しましょう。希望する専攻や経済的ニーズなど、大学を評価するポイントは一人一人異なるので、他人の評価に左右されることなく、自分自身でしっかり評価してください。

夏休みの課題②エッセイ

出願準備で最も時間がかかるのがエッセイです。人物評価が重視される最近のアドミッションでは、エッセイは極めて重要です。多くの学生はコモン・アプリケーション(www.commonapp.org)を利用して出願しますので、夏休み終了までにコモン・アプリケーション用に「パーソナル・エッセイ」と「アディショナル・インフォメーション」の2つのエッセイを仕上げることを目標にしましょう。
 
初めに、家族など自分のことをよく知る人を交えてブレインストーミングを行い、アイデアを出します。アドミッションに自分のどのような価値を伝えたいのか、またその価値を伝えるためには、過去のどのような経験を具体例として挙げるのが効果的か、なるべく多くのアイデアを出していきます。
 
アドミッションに伝えたいことが決まったら、エッセイを組み立てます。パーソナル・エッセイで与えられた5つのトピックの中で、自分が伝えたい内容を盛り込むのに相応しいトピックを選び、エッセイの構成を考えます。ブレインストーミングで得られたアイデアを形にしていくのには時間がかかるので、計画的に取り組んでください。
 
パーソナルエッセイには盛り込めなかったけれど、アドミッションに伝えたいことがあれば、アディショナル・インフォメーションのエッセイで書きます。コモン・アプリケーションの2つのエッセイを仕上げておけば、州立大学など他のアプリケーション・システムを採用する大学にも流用できます。

夏休みの課題③自分の価値

入学審査での評価を高めるためには、自分の価値を高めて他の学生と差別化することが重要であり、夏休みはその最後のチャンスです。アスリートとしての能力を評価してもらいたい学生は、地道なトレーニングで技術を磨き、美術や建築等の専攻で進学する学生は、ポートフォリオに加える作品作りに励みます。また、ACTやSATのスコアアップを目指す学生は、テスト対策に取り組みます。
 
大学進学を目指す学生にとって、夏休みの過ごし方が成否を分けると言っても過言ではありません。ぜひ上記の3つの課題に取り組み、成し遂げてください。
 
(2015年5月16日号掲載)

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