大学進学プランB ~満足のいく結果が得られなかった場合のオプション~

この春卒業を迎える高校生の多くは、3月末に大学の合否が出そろい、5月1日までに進学先を決めます。この時点で多くの合格通知を受け取っているのが理想ですが、良い結果が得られないこともあるでしょう。そんな時に選べる選択肢について考えてみましょう。
 
まず最初に取り組むべきことは、失敗した原因をはっきりさせることです。高校の成績が良くなかったこと、SATやACTのスコアが良くなかったことなどが原因として挙げられるかもしれません。しかし、多くの場合、それが本当の敗因ではありません。自分に合う大学、自分を評価してくれる大学をしっかり選んで受験することができなかったことが原因です。高校の成績やテストのスコアは願書を提出する前から分かっているのですから、それが理由で合格できなかったのなら、そもそも大学の選び方に問題があったことになります。
 
大学を選ぶ際に、知名度だけで選んでいませんでしたか?州立大学だけでなく、私立大学にも応募しましたか?州内だけでなく、他州の大学は?自分の大学選びを振り返って問題点を明確にしましょう。そうすれば、対応策もおのずと見えてくるはずです。

4月以降でも出願可能諦めるのはまだ早い

満足のいく結果が出なかったからといって諦めるのは、3月の時点ではまだ早過ぎます。4月以降でも出願できる大学は、まだ多くあるので、全米の大学をくまなく探してみてください。その中には、自分に合う大学があるかもしれません。
 
カナダの大学も選択肢に加えてみるのはいかがでしょうか。カナダの大学はアメリカの大学よりも入学手続きの時期が遅いので、今からでも十分間に合います。カナダの大学ではエッセイや推薦状の提出が不要なので、願書を仕上げるのにさほど時間はかかりませんが、アメリカの大学とは教育制度が異なるので、学習目的に合うか見極める必要があります。
 
日本でのキャリアも視野に入れるなら、日本の大学も候補になり得ます。近年は海外で学ぶ学生を積極的に受け入れる大学が増えているので、自分の希望に合う大学が見つかれば、検討する価値はあるでしょう。
今年の秋入学には間に合わなくても、来年の春入学(1月)ならまだ十分時間はあります。学生を通年で受け入れている大学も少なからずあり、もし自分が目指す大学で春入学が可能なら、挑戦してみてください。
 
1年間のギャップイヤーを取り、来年の秋入学を目指すという方法もあります。自分がどうしても進学したい大学と現時点での自分の能力に差がある場合、ギャップイヤーを利用して自分の価値を高められます。大学でアイスホッケーを続けたい学生が大学チームに入れる程度まで技術や体力を高めるためギャップイヤーを使い、ジュニアチームでプレーすることなどが一例です。

選択の幅が縮まる可能性転入は最後の手段

ギャップイヤー・プログラムなどに参加して心身を鍛え、人間として大きく成長することができれば、1年後のアドミッションでは良い結果につながるかもしれません。ただしギャップイヤーは、いわゆる日本の「浪人」とは異なります。テストの点数で入学が決まる日本の受験制度とは異なり、アメリカのアドミッションでは単に「浪人」しても競争力を高めることはできません。仮に「浪人」してテストの点数が上がっても、それは学力が伸びたわけではなくテストの受け方が上手になっただけなので、評価は期待できません。
 
コミュニティーカレッジから転入(トランスファー)を目指す学生も多いですが、実はその考え方は大変危険です。安易にコミュニティーカレッジに進学すると、その後の選択肢を狭めてしまう可能性があるからです。なぜなら、転入生の受け入れは、大学にとって欠員補充だからです。質の高い大学は欠員が少なく、結果的に転入で受け入れる学生の枠も小さくなります。また、メリットスカラーシップなどの奨学金の機会も、一般的に転入生には不利です。
 
入学後、1、2年で退学する学生が多い州立大学では、その分転入で受け入れられる人数も多いですが、カリフォルニア州立大学のように転入で受ける学生が急増している大学では難しいかもしれません。カリフォルニア州立大学は転入できる時期がかなり遅く設定されているため、ここで失敗すると大変なことになります。従って、転入は最後の手段と考えて、まずは他の選択肢を考えることをお勧めします。

(2014年04月16日号掲載)

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