成功の鍵は、多様な出願締切の把握と管理

大学進学を目指す学生にとって最も大切なのは、締め切りまでにアプリケーションを堤出(出願)することです。しかし、忙しい高校の学習や課外活動をしながら、きちんとアプリケーションを仕上げて期日までに堤出することは決して簡単なことではありません。
出願締切は大学によって異なる上、ひとつの大学が複数の締切を設けている場合があります。今回は、アプリケーションの提出締切についてお話しします。

一筋縄ではいかない多様な締切の種類

締切には、一般締切(Regular Deadline)と早期締切(EarlyDeadline)があり、一般締切のみを採用する大学と、両方を併用する大学があります。カリフォルニアやハワイの州立大学は一般締切のみを採用していますが、2つの併用は私立大学の多くで見られます。
 
一般締切では締切日を明示する大学が多い中、締切日を定めない大学もあります。この方法をローリング(Rolling Admission)と呼び、大学はアプリケーションを受け取ったらその都度、審査、合否判定を行います。
 
一方、早期締切の特徴は、締切時期が早いので合否結果が早くわかるということです。早期締切は11月初旬に設定している大学が多く、その場合、早ければクリスマス前に合否が決まります。
早期締切には、Early Action(EA)とEarly Decision(ED)があります。EAは、早く出願し結果も早くわかるだけで制約はありません。ですから、合格しても進学するかどうかは他校の結果が揃ってから決定できます。しかしEDは、合格したら必ず進学するという条件付き。従って、EAでは何校出願しても構いませんが、EDで出願できるのは1校のみです。
 
さて、EA、EDのどちらか片方を採用する大学が多いですが、中には両方採用する大学もあります。また、早期締切日を複数設定している大学もあります。さらに、数は少ないですがRestrictive Early Action(REA)という特殊な早期締切を採用している大学もあります。これは、合格しても進学する義務はないという点ではEAと同じですが、REAでアプライした場合は、他の私立大学には早期締切で出願できません。イエール大学やスタンフォード大学などがこれを採用しています。

それぞれの締切をどう選択すればいいの?

一般締切で出願するか早期締切で出願するかは、受験生が自由に選択できます。では、どちらを選べば良いのでしょう。早期締切に間に合うようにアプリケーションを準備するのは、実はかなり大変です。12年生で進学準備に取りかかるのでは、おそらく間に合いません。早期締切は競争相手が少ない分、有利だと考えられます。そこで、EAを採用する大学への出願を決めたら、迷わずEAで出願しましょう。EAでアプライした方が多少なりともアドミッションで有利になる可能性が高く、少なくとも不利になることはありません。
 
EDで出願するかどうかについては、慎重に検討してください。合格したら迷わず進学したいと思える大学であることは言うまでもありませんが、学費が払えるかどうかの見極めも大切です。一般締切やEAで出願した場合は、大学から提供されるファイナンシャル・エイドの条件を比較してから進学先を選ぶことができますが、EDの場合はそれができません。 
EDは、大学にとって大きなメリットがあります。合格通知を出せば必ず入学してくれるわけですから、歩留まりを気にする必要はありません。また、その学生に経済的ニーズがなければ、確実に授業料収入が見込めます。そのため、奨学金を必要としない学生は、EDで出願すればアドミッションで確実に有利になります。
 
ローリング(Rolling Admission)を採用する大学は締切日を設定していませんが、なるべく早く出願しましょう。ローリング(Rolling Admission)のアドミッションは、最初は審査が甘く、徐々に厳しくなっていくと言われています。また、必要な人数が確保できた時点でアドミッションは打ち切られます。
 
一般締切で出願する場合でも、実は学生により締切日が異なる場合があるので注意が必要です。例えば、奨学金を希望する学生の締切は、一般締切日と異なる場合があります。また、ポートフォリオの堤出やオーディションが必要な専攻では、別の締切日が設けられている場合があります。自分が出願する大学の締切日をしっかり把握・管理し、必ず期日内に堤出できるようにしてください。
 
(2012年12月16日号掲載)

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