アメリカ生活

きままなスクラップブック

Vol.10)モザイク大好き

子供は親の背中を見て育つと言いますが、ソフィは1歳半にしてタイル貼りの立派なアシスタントになりました。

私は家の中も外もあちこちにモザイクを施しているので、暇さえあればタイルを割ったり、目地を混ぜたりといった作業をしています。タイル関係の道具や材料は決して子供にとって安全とは言えませんが、危ないと叫んでばかりいては、家の工事も全然進まないままですから。

そんな私を見ているのでしょう、教えたわけではないけれど、空いた牛乳の容器(モルタルや目地を混ぜるのに使っています)や混ぜるための木の棒を持ってきてクルクルと混ぜるマネをしてみたり、タイルを運んできて壁に貼ってみたりするようになりました。タイル貼りは泥遊びとパズルのような要素もあり、カラフルですから子供が好きなのも納得です。

去年、外壁にソフィがカップケーキの形の風船を持っているモチーフのモザイクを施しました。自分の絵が壁にあるのがわかっているのか、見るたびに指を指しては「ワオ!」と叫びます。大きくなってちゃんと絵の意味がわかった時に、どう思うか本人に聞いてみたいところです。ずっと「ワオ!」という感想のままかもしれないけれど…。

赤ちゃんから少女に
雰囲気の変わったソフィ

話は少し飛びますが、娘はここ数カ月で赤ちゃんと呼ぶよりは少女と言う方がふさわしいような雰囲気になってきました。

好きな物はじっと見て、得意の「ワオ!」と「イェーイ!」を繰り返して感情の表現をするし、与えられた物をただ受け取るだけじゃなくて「バナナよりナシが食べい」「今日は前髪にヘアピンを付けたいの」「どうしても靴下を脱ぎたい」というようなことを、身振り手振りで親に伝えようとします。泣く前に私の手を引っ張って、欲しい物がある場所に連れて行く、というようなことなんですけどね。

それでもすごい進歩です。物置から勝手に運んでくるタイルでも、彼女なりの好みがあって、たくさんの種類のタイルの山からいつも同じようなのを選んでくるのです。

モザイクを通して物作りの
面白さを教えたい

アートに触れさせるのは良いことだ、いい物を見せるのは親の役目だ、とはよく言われることですよね。今の私にできるのは、モザイクを通して「何もないところから自分で何かを作り出すのは面白いよ」ということを、教えることかなぁと思っています。

正直言って、親の私もどうやって子供に教えていいのやら、さっぱりわからないことだらけです。でもモザイクの貼り方とか編み物とか、お菓子の作り方ならいくらでも手取り足取り教えてあげたいです。好きな物や得意なことがいっぱいあった方が楽しいのは、大人も子供も同じですよね。私が思い付くのはそんな
やり方だけなのです。

たまに小学校の外壁に、生徒と親によるモザイクの作品がある所を見かけます。我が家には、もう白い外壁はあまり残っていないのだけど、娘の部屋の外壁は、私の代わりに本人にモザイクしてもらってもいいかと考えています。それまでは、じっくり私のアシスタントを務めてもらいま
しょう。


(2009年4月16日号掲載)

箱の中から割ったタイルをつかんで、
庭のあらゆるところに撒き散らします
ソフィにとってタイルの山は宝の山
実際にタイルを貼る
真似をするようになりました
それから数ヶ月後、今度は紙コップに
目地を入れてるふりをして壁に
スプーンを押し付けています
一番のお気に入りの
月のモチーフのタイル
の柱ではしゃぐソフィ
タイルを勝手に運んできては
椅子の上で踊るのです。
危なっかしくて目が離せません

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