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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優/歌手 クリスチャン・ケイン

空想を現実にしたルネサンス・オーキー

Christian Kane
オクラホマ州ノーマン育ち。転校5回の一匹狼は、映画と空想に逃避。オクラホマ大学で美術史専攻中、思い立ってLAに。タレント事務所の使いっ走りから、1997 年『Fame L.A.』でデビュー。映画、テレビのゲスト出演、『Angel』『Close to Home』を経て、2008年より『Leverage』のエリオット・スペンサーで活躍中。音楽、料理、デザインも手掛けるルネサンス・オーキー。


プレスツアーでは印象が薄かったが、蓋を開けてみたら主役より存在感のある役者が最近多い。正真正銘の新人もいれば、テレビ界の新人もいる。しかし、『Leverage』のエリオット役を射止めたクリスチャン・ケインは、映画、テレビ、音楽、ファッションなど、多分野で活躍するルネサンス人。シーズン2の撮影中、成功の秘訣を聞いた。


オクラホマ州ノーマン育ちとか。私はデューイに留学していたので、懐かしくて…。

ケイン(以下K) :近所だね。最近、タルサに家を買ったし、クリスマスに必ず帰るから、僕も「オーキー」。ジェームス・ガーナーやヴィンス・ギルなど、ノーマン出身の芸能人は多いよ。


『Leverage』は痛快で、大好きな作品です。

K :キャラクターの旅に便乗でき、視聴者は「悪党」退治大作戦の一員のような錯覚に陥る映像になっているしね。現実にはできない「権威」懲らしめを疑似体験できるから痛快なのさ!


エリオットは、どんな人間ですか?

K :パーカーとエリオットは、自分を守ることに精一杯の悪ガキ。「心」が備わってないから、何も感じない=無神経と解釈してるんだ。ネイトは酒で心痛を紛らしがちだけど、パーカーとエリオットに「心」を吹き込むはず。鼓動し始めて、痛みを感じるまでの変遷を時間をかけて描くんじゃないかな? エリオットは「007」気取りだけど、思ってるほどモテないんだな、これが(笑)。元彼女が次々と現れるけど、今シーズンは気になる相手も登場するよ。


咋夏のプレスツアーでは「この役を演じるためにハリウッドに来た」との発言でしたね?

K :オクラホマにくすぶってたら、携帯の営業マンで家族扶養にあくせく働いて一生を終えるか、刑務所入りかの二者択一が現実。何が何でも脱出してみせるぞって、情熱に進路を委ねたんだ。授業料を払ってでも演じたい役なのに、ギャラが出るから凄いよ!


多芸多才でも、くすぶっている人はどうすれば良いですか?

K :小学校で転校5回の一匹狼だったから、映画に出る自分を空想しながら生きてたけど、行動力もあったから。よく俳優志望に相談されるから、LAに来たら連絡するように言うけど、1年以内に電話がかかってきた試しがない。LAで当たって砕けるしかないと思うよ。本作にもティモシー・ハットンが出てるけど、著名な俳優がテレビに出る時代。10年前も厳しかったけど、不況で最近は新人発掘なんかに手間暇かけないから、過当競争もいいとこだけど、やるっきゃないでしょ?


料理を始めたのは?

K :LAに来た当時、豆の缶詰をいかに美味しく食べようか工夫を凝らすしかないほど、貧しかったんだ(笑)。朝から晩までFood Networkを観て、メモ取って研究したなー。子供の頃、母が料理するのを見ていたから、見よう見真似で始めたけど、材料が買えるようになったら、料理が成功の証みたいで…。「ガラガラヘビ・ステーキ」は自慢の一品。ブルーチーズ、ハラペーニョ、ベーコン詰めのフィレミニョンなんだ。紫色のピザもいけるよ!(笑)。








[業界コボレ話]
7月16 日、エミー賞の候補者や作品を発表するイベントに参加。大好きな『Grey's Anatomy』のシャンドラ・ウィルソンと、『The Big Bang Theory』のジム・パーソンズが司会した。

思い返せば、パイロットを観て「凄い!」と、早速セットに出向いたのが2007 年の秋(本誌07 年12 月16 日号参照)。司会に選ばれただけでも、自分の発掘眼に悦に入っていたのに、パーソンズがコメディー主演男優賞候補に入ったのだ。俳優に投票できないATAS(米国テレビ科学技術アカデミー)会員として、パーソンズを選んだ俳優グループに感謝、感謝。気に入らないことは多々あるが…。