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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優 Eijiro Ozaki◎尾崎英二郎

デビュー作 : 連続テレビ小説『あぐり』 (NHK)、『Heroes』(NBC)
最新作 『: FlashForward』


映画「Letters of Iwo Jima」の好演、American Film Institute生の卒業作「The 8th Samurai」で主演男優賞を受賞し、スター街道まっしぐらの尾崎英二郎。LAに越して来て間もないが、人柄、感性と実力で無名俳優のパイオニアになるべく全力投球!


今秋の話題作『FlashForward』に出演したばかりの尾崎に、開口一番役どころを聞いたが、「秘密保持契約を結んだので、役名さえ言えなくて、ごめんなさい」の答え。11月19日の放送を待つしかないが、尾崎は「最初から『グローバル』を目指していて、フラッシュフォワード体験を日本人が日本語で語るのが第9話。日本とインドの有名な女優も起用したそうです」と言う。
 
オーディションで手にした役だが、「台本は英語で書かれていて、自分で和訳しました。責任重大です」と言う。配役する側が、日本語を理解できないことが落とし穴。「80〜90年代は、日本語のできない人が堂々と日本人を演じましたが、雑な外国文化描写は許されない時代に入ったようです。リアルな日本人像を描こうという動きです」と明るい兆しを喜ぶ。
 
「『Heroes』に出た時から一歩時代が進んだかな?と思えるのは、日本の文化や言葉を知らないアジア系米国人ではなく、生粋の日本人が多数起用された点。画期的なことです!」と尾崎。米国で制作される番組に、日本から若手トップ女優を呼び寄せたのも前代未聞。
 
大人になるまで、俳優は単なる憧れだった。ネブラスカの大学に短期留学中、「英語で、身の入らない経済学でしょ(笑)。何やってるんだろう?」と見つめ直した。情熱で進路を決める米国人にパイオニア精神を叩き込まれたが、律儀にも帰国して卒業。ただし、「仕事は好きなことをやらないと、ダメになる!」の信念で、外国人モデルの通訳や英会話講師をしてNYの演劇学校へ行く資金を貯めた。しかし、同校の演技手法を日本で教える先生と出会い、師事。「いつかアメリカには働くために戻ろう」と方向転換した。転機は2002年。ブラジル映画「Gaijin2」に起用され、タムリン・トミタと共演。海外で仕事をする醍醐味を味わった。

俳優志望は星の数ほどいても、あえてハリウッドを本拠地に選ぶ日本人は少ない。「オーディションのシステムや組合のお陰で『フェアな業界』。芸能事務所の政治力で配役が決まる日本と異なり、演技力と個人の魅力でどこまで行けるかを試すことができます。ハリウッドで一気にスターダムに駆け上がり日本人俳優の道を開拓してくださった渡辺謙さんのようにはいきませんが、日本ではほぼ『無名』だった僕だからこそ、才能を磨いてチャンスを掴めばハリウッドの奥深くまで入れるのだというサンプルになりたいです」と抱負を語る。更に、「アジア人男性=滑稽」の固定観念を覆すべく、日々奮闘する。今後の活躍を期待しよう!


★★アメリカTV Q&A

Q: ケーブル局にもシーズンがあるの?

A: ケーブル局(ベーシック、プレミア共)は、かつては地上波局が再放送で乗り切る夏に、オリジナル作品やテレビ用映画をぶつけていました。最近は各局が思い思いのスケジュールで新番組を発表したり、継続番組を再開するようになり、ほとんど毎月、どこかのケーブル局で新番組が始まっていると言っても良いほど。シーズンはあってないようなものです。

ケーブル局の1シーズンは13話。内容が凝縮されている上、一気に放送されるため、あっと言う間に終了しますが、その分来シーズンが待ち遠しくなります。9話放送して、残りの4話を翌年にとっておく局、地上波局の約3分の1の7〜9話でシーズンを乗り切る局等、さまざまなゲリラ戦法を駆使するケーブル局。ただし、再放送が散りばめられていますので、見逃しても大丈夫。


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