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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優/ダニー・ピノ

オールスターゲームで活躍している気分

Danny Pino
マイアミで生まれ育ったキューバ系アメリカ人。6年生の学芸会から演技に病みつきになり、フロリダ国際大学で演劇を専攻後、奨学金でNYU 大学院。修了後は東部の劇場で舞台経験を積み、2001 年『Men, Women and Dogs』でテレビ出演。02 年、マドンナに選ばれて『Up for Grabs』に出演し、ロンドンで舞台を体験。テレビ映画『Lucy』でデジー・アーネス役をこなし、03年から『Cold Case』で準主役、スコッティー・バレンズ役で活躍している。

Photo:Nigel Parry/CBS/Warner Bros.TV©2005 CBS Broadcasting Inc.


インタビューを申し込んで1年余り。プレスツアー、撮影所などで10回近く会っているので、お互いにかえって緊張してしまった正式インタビュー。『Cold Case』の忘れ難いシーンについて聞いてみた。


『Cold Case』には6本目からの登場でしたね?

P :ラッシュ刑事の相棒・バレンズ役を探していると、CBSから話がありました。最新の技術で迷宮入りした事件を再捜査するというメレディス・スティームの閃き、ブラッカイマー指揮、達者な役者揃いと、まるでオールスターゲームでプレーしているような気分。


視聴者の反応は?

P :地味な刑事モノなので、賞をもらったり、ニュースになったりはしませんが、根強いファンがいて、よく励ましの声をかけられます。


有名になったから、次の仕事を探す予定ですか?

P :有名、僕が?(笑)  毎週顔をさらしているから、映画や舞台の話も色々とありますが、この番組はチームワーク抜群だし、すごい人に巡り合えるから、仕事兼勉強。番組が続く限りやりますよ!


刑事の私事が徐々に明かされていますが、役者としてはいかがですか?

P :婚約者が謎の自殺を遂げ、バレンズは自責の念で頭が一杯…それでも仕事に出ないといけない。公私の葛藤が盛り込まれると芝居が楽しいです。それに「体験」というレンズを通して事件を見るから、他の刑事とは見方が違うことを表現できて、やり甲斐があります。


婚約者の遺品を片づけるシーン、感動的でした。

P :アリッサの遺品を片づけていて、何か目に焼きつく物が必要だと直感しました。プロポーズした時の思い出の真っ赤なドレス! かけがえのない人を失った痛みをドレスで象徴しようと思いました。監督や脚本家と相談して、心の整理はついたものの、ドレスだけは捨てきれない「未練」を表現することに。


自殺か他殺かは、いずれ明らかになりますか?

P :自殺の可能性が高いので、「なぜ止められなかったのか?」という、自責の念に駆られます。他殺だったら怒りをぶつける相手がいて、心の処理がしやすい。毎日、仕事でやっていることだし。自殺だと、怒りは自分に向けなければなりません。今、そんな心境だと解釈しています。


小学生で役者という天職を発見したって本当ですか?

P :楽しいなと思いましたが、まさか役者で食べていけるとは…。大学院まで行って、勉強しているうちに真剣になりました。想像できないような人生を垣間見ることができるのが役者の特権だし、挑戦でもあると思います。9カ月間は、フィラデルフィア市警察の刑事として考え、行動する訳ですからね。


俳優を目指す人へのアドバイスは?

P :「これしかない!」という気迫と情熱ですね。オーディションに落ちてばかりでも、「この監督でダメなら、気に入ってくれる監督を探すぞ!」という自信も大切。でも、自信をつけるためには、常に前進していないといけないから、人間として成長することかな。






[業界コボレ話]
 今月だけ、ディズニーチャンネルに加入して取材することになり、80 数局にアクセスできるが、観たい局は数えるほどしかない。そこで、思い出したのがマケイン上院議員が提唱している、好きな局だけを選択する「アラカルト」方式。視聴者にはかえって高くつくという理由で否決されたが、FCC(連邦通信委員会)新会長は、視聴者の立場から反論して、論議が再開された。
 ケーブル業者は「業界の料金設定に政府が口を出すな」「新方式では新局や番組が生まれない」と、現状維持を主張。ケーブル会社の地域独占でさえ覆されそうな昨今、視聴者に選択肢がないと、自由の国アメリカの名が廃る。新会長、頑張って!