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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優/エリック・クローズ

やっとヒット作に恵まれた!

Eric Close
7歳からサンディエゴで育ち、USCでコミュニケ−ションを専攻。医学部志望だったが、大学で友人制作の映画に出演して、幼い頃の夢を実現することを決意。小劇場での芝居が認められ、映画、テレビにゲスト出演。1996年『Dark Skies』、98年『The Magnificent Seven』、99年『Now and Again』で主役を演じたが、いずれも打ち切り。2002年よりCBSの秀作『Without a Trace』の危なっかしいFBI捜査官・フィッツジェラルド役で活躍中。


ハンサムな好青年タイプでそれなりに活躍していたが、90年代後半に主演の番組が相次いで打ち切られた。2002年に始まった『Without a Trace』で、危なっかしい優等生捜査官を演じて好調に推移。シーズン4の収録を終えてくつろぐクローズに聞いた。


サンディエゴで育ったとのことですが…どちらですか?

クローズ(以下C):1976年から85年まで、エルカホーンやデルマーに住んでいました。ノードストロームのラホヤ店でバイトしていたこともありますよ。


USCでコミュニケーションを専攻された理由は?

C:「父と同じ医者になろうかな? 喜ぶだろうし」という程度の気持ちで医学部を目指しましたが、ついていけませんでした(笑)。スペイン留学中に、映画制作希望の学生と知り合い、小学校の頃の夢を思い出して…。それでも、役者では食べていけないと思って監督を目指しました。とりあえずコミュニケーション学科を卒業して働いていたら、「映画に出てほしい」と言われることが多くて。モデルの弟が、コマーシャル俳優で組合(SAG)に入るのが近道と教えてくれました。「役者になれ」と、神に針路修正されたようなスムーズな方向転換でした。レールを乗り換えて15年経ってしまいました。


えー、もう15年!?

C:役者の道は険しいですからね。15年この世界にいますが、3年以上同じ番組に出るのは初めて。『Dark Skies』も『Now and Again』も打ち切りの憂き目に遭ったので。


この番組が決まった時、今度こそ長続きすると予感していましたか?

C:定職に就けてありがたいと思っていたら、ヒット作になったというか…(笑)。役者で業界に入るのが近道だったし、好きだから芝居をしていますが、監督になる夢はまだ諦めていません。来シーズンは演出もさせてもらう予定ですし、家族で企画している本の映画化もあるし。


お気に入りの番組は?

C:『The Magnificent Seven』のカウボーイ役ですね。歴史が好きなので。『McKenna』もロケが多くて、ハイキングやキャンプが好きな僕には楽しかったです。巨匠グレン・ゴードン・キャロンの手による『Now and Again』の主役をいただいたのは名誉でした。先シーズン『Without a Trace』では、優等生・マーティンの鎮痛薬依存を演じられて、役者冥利に尽きます。


創作者のスタインバーグさんと、役について意見を交わされますか?

C:それもこの番組の良い点で、本読みの後、役者同士で実際に演じてみて、台詞の改善を提案します。ライターには脱帽! 毎週、意外性の高い面白い話を次々と書くのは、並大抵ではありませんよ。僕にはできませんね(笑)。


今後、どういう役をやりたいですか?

C:自分にないものを演じるのが醍醐味だから、汚れ役や悪役をやりたいです。過激なものは、好みではありませんが…。


役者を目指す日本人にアドバイスを

C:ある程度実績をあげたら、人脈を作ることです。Hollywood Habitat for Humanityのような組織…。でも、売名のために行かないでくださいね。そういう意図がミエミエだと、逆効果ですから。活動を共にすると友達の輪が広がります。もう1つ、明確で、わかりやすい英語で台詞が言えるように勉強するのも大切です。母はハンガリー出身で、言葉で苦労しているのを見て育ちましたから、いかに大変かは百も承知です。僕も日本で出演する機会があったら日本語の勉強をしますよ。スペインにいた時も、英語で押し通さず、スペイン語を勉強しました。苦労しましたけどね(笑)。






[業界コボレ話]
 今回も日本のテレビ事情の報告。相変わらずバラエティー番組が主流で、たまに登場するドラマも原作は漫画が多く、どこか現実離れしていて没頭できない。毎晩楽しみにしているのは『ワールド・ビジネス・サテライト』。最新のビジネスニュースやトレンドをまとめた、情報好きな日本人特有の番組だ。頑張っているプロや企業の底力を感じ、「へー、日本人もなかなかやるじゃん!」と元気を頂戴する。
 『プロジェクトX』に似た『プロフェッショナル』、旬の人を紹介する『ソロモン流』、経営者や達人に聞く『カンブリア宮殿』も見応えがある。ドキュメンタリー王国日本では、何かを極めた人がドラマなのかもしれない。日本人は超現実的?