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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優/レイチェル・ハリス

己を知って、親友になるのが鍵

Rachel Harris
オハイオ州出身。幼い頃から家族を笑わせる芸人で、大学では音楽/演劇を専攻。卒業後、ニューヨークで舞台女優を目指したが4年で諦め、94年ロサンゼルスに。雇用主の俳優から役をもらいTVデビュー。即興劇一座でコメディーに惚れ込み、TV『The Daily Show』『Curb Your Enthusiasm』『Fat Actress』に出演。T-MobileのCFで全米の注目を浴びた。『Notes from the Underbelly』のクーパー役の他、映画『For Your Consideration』公開も控えている。


T-MobileのCMで、口から生まれたような不動産業者を演じたレイチェル・ハリス。コメディアンと呼ばれることに抵抗はないらしいが、いずれはドラマと決めている才色兼備のハリスに話を聞いた。


T-MobileのCM、もう流れないのが残念でたまりません。

ハリス(以下H):あれでも最初の契約よりずっと長く流れたんですよ。脚本はあったのですが、即興の台詞も監督に喜ばれ、楽しい仕事でした。


業界入りのきっかけは?

H:大学では音楽専攻でした。コンサートやオペラで舞台に立っているうちに、芝居にも興味が出て…。でも、学芸会が好きだったから、目立つことが好きなのかしら(笑)。大学を出て、NYに4年いましたが、アルバイトしている時間の方が長くて。エージェントにすすめられて、1994年からLAです。


Groundlings演劇学校出身で、講師もしておられるとか?

H:採点するのが苦手。ネタが面白いかどうかって、主観的な評価でしょ? 「私の感性にたまたま合わなかっただけ。他の先生や学校だったら、及第の生徒かも?」とか考え過ぎて。最近は忙しいので、先生は廃業!


最初からコメディアン志望だったのですか?

H:NY時代は、『人形の家』のような古典を目指し、LAに来た当座もドラマばかり。ロイ・シャイダー家の子守りをしている時に、彼の主演番組『Seaquest』で役をもらってTVデビュー! それでも芽が出なかったのは、ドラマ向きではなかったから。Groundlingsに行って、「コメディーだ!」とひらめきました。早いうちにSAG(俳優組合)カードを手に入れたのはラッキーでした。


SAGに入るって大変なんですよね?

H:組合証があるとないとでは大違い。役者の第1難関はクリアしたけど、維持していくのも大変。『Beverly Hills 90210』『Flying Blind』などで、エキストラを山ほどやりました。


たまにはドラマもやりたいですか?

H:人情の機微を表現したいのが役者。ドラマをやらせてくれるプロデューサーが出て来ると良いなと思っています。


今回はどんな役ですか?

H:『Notes from the Underbelly』のクーパーは、積極的に独身を貫く離婚専門弁護士。独りで楽しく生きられ、子供に縛られたくない現代女性です。しかも、言い訳しない、引け目を感じない、私好みの女です。


子育ての番組は苦手なんですが。

H:子供を生むことと引き換えに、何を犠牲にするかを正面から見つめるリアルな話です。独身を通すクーパーの意見も反映され、人生の転換期の感情の起伏が面白いので観てください。


コメディアン志望の俳優にひと言。

H:私も来て早々は、ロサンゼルスの人になりきろうとしました。でも、オハイオ出身を認めて納得したら、仕事が舞い込むようになりました。己を知る、好き嫌いを認識する、とにかく自分の親友になることですね。そして、お手本になる人を見つけて、丸写しではなく、ユニークさを強調すると良いのでは?

Photo: ©Kyle Widdler, Eric Wagner





[業界コボレ話]
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 私の2006年トップ3の運命は、と言うと、『Friday Night Lights』がシーズン1のみ確定、『Six Degrees』と『Justice』は、苦戦中だ! 面白い番組が残るとは限らないのが辛いところ。05年の秀作『Commander in Chief』のセット見学に行ったのが今年1月。10月にも同撮影所を訪れたが、また腹が立ってしまった。なぜキャンセルの憂き目に?納得がいかない!