遊ぶ
Leisure

アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

脚本家/デイナ・スティーブンス

1日も早くJ.J. になりたい!!

Dana Stevens
ロサンゼルス生まれ、アリゾナ育ち。UCLAで演劇を勉強し、俳優・脚本分析を経て、1994年『Blink』で映画界にデビュー。98年、メグ・ライアン主演の『City of Angels』をドイツ映画から焼き直した脚本で一躍有名になり、スピルバーグ、シドニー・ポラック、リドリー・スコット監督と企画を練っている。『What About Brian』でテレビ界進出、『Felicity』で男女の心の機微を描いた売れっ子のJ.J. エイブラムスの指示を仰いだ。


俳優から創作に転向したデイナ・スティーブンス。テレビ界ではまだ新人だが、売れっ子プロデューサー、J.J. エイブラムスの門下で活躍中。男女関係を正面から斬る割には、完璧な捨て台詞や、非現実的な恋を実らせるファンタジーを提供する。


『Felicity』が好きで、J.J. エイブラムスの門を叩かれたとか?

スティーブンス(以下S):映画のスケジュールを調整して、数年温めていた『What About Brian』のパイロットを書こうと決心しました。『Lost』も『Desperate Housewives』もまだ世に出ていない2004年秋、エージェントがJ.J. と会わせてくれました。ABCのお抱えプロデューサーと組むのに躊躇しましたが、蓋を開けてみたらABCの快挙! ラッキーでした。


『〜Brian』は、最初のひらめきのまま映像化されていますか?

S:既婚者は独身に、独身者は結婚に憧れる「隣の芝生」現象を描きたかったのですが、言い分が通らなかったことも多く、私が考えたドラマとは別物。話の展開に待ったがかかったり、配役に文句が出て悔しいことも。映画ほど切り刻まれませんが、早く、J.J. になりたい(笑)。


アイデアはどこから?

S:日常の何気ない風景に想像力が刺激されて。それに夢や望みを叶えるファンタジーの粉をふりかけます。


アイデアから番組にする過程を教えてください。

S:ジャンルや内容が想像できるような「pitch(売り言葉)」で惹きつけ、パイロットの内容、13話単位の展開、登場人物や配役をプレゼンします。気に入ってもらったら、パイロットを書きます。クリスマス前までに75本余りの脚本が出揃い、1月末に7〜8本のパイロット撮影が決まります。約3カ月で、配役、監督選びをこなして、撮影、編集をして完成させなければなりません。パイロットには、2〜3話分の制作費が出るので、贅沢に制作できます。パイロットが揃ったら、局は試写と会議を繰り返し、どの番組を購入するか決定します。ここまで漕ぎ着けたら、制作本数を契約し、放送時間枠の話し合いがあります。


昔から、脚本家を目指しておられたのでしょうか?

S:役者になりたくて演劇を勉強中、劇作家養成課程が必須でした。卒業後、テレビの端役では食べられず、脚本を読んでレポートを書く仕事をしました。当時の彼(映画の脚本家)にすすめられて、書くようになりました。


登場人物をしっかり設定すれば、物語は自ずと展開すると言いますが?

S:ファンタジーの世界に住む「実在の人」になります。リック・ゴメスは、私の想像したデイブ像とはかけ離れていましたが、今ではリックの声で台詞が浮かんで来ます。マージョリーを巡って恋敵になったブライアンと、親友のアダムの葛藤も、個人的にはブライアンを選んでほしいと願う反面、ブライアンの性格からすると、駆け落ちはないな…と。確かに勝手に動き出しますね(笑)。

Photo: ©ABC Company, Inc.








[業界コボレ話]
 『Heroes』が好調だが、内容は抜群なのに視聴率が取れない『Friday Night Lights』や、業界人にしかウケない『Studio 60』など、ヒット作に恵まれないNBC。『Seinfeld』『Friends』以来、年々視聴率が降下、今では地上波5局中4位。NBC Universal Televisionは、2年間に従業員700人を削減し、午後8時枠はクイズやリアリティー番組に切り替えていくと発表。ABCのヒットドラマのせいで、リアリティー番組が減り始めたご時世にだ。
 創作や番組の質という意味では、秋風ならぬ木枯らしが吹き荒れた感じ。ABCが4位の座に甘んじていたのはつい昨日のこと。NBCも「ダメもと」精神で、画期的な番組作りをするか、秀作を我慢して見守るしかないのでは?