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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

監督/俳優/歌手/実業家 コニー・スティーブンス

「生きる=美しい」の方程式に書き替える

ジャズミュージシャンの両親の影響で、幼い頃からバンドで活躍。14歳で父に付いてロサンゼルスに移住し、映画『Rock-a-Bye Baby』でデビュー。ワーナー・ブラザース初のアイドルとして養成され、『Hawaiian Eye』のクリケット役で世界的に有名に。芸能界で活躍しつつも、Forever Springs化粧品で富を築き、実業家の手腕も発揮。俳優の地位向上のためSAG役員として活躍する傍ら、今夏初めて映画監督に挑戦、俳優とは逆の立場を体験予定。


『Hawaiian Eye』のお茶目な歌姫・クリケット役で全世界を魅了した、往年のアイドル、コニー・スティーブンス。そのスティーブンスにインタビューが叶って、感無量! 子供の頃、こんな日が来るとは想像だにしなかった。『Hawaiian Eye』以降、ほとんど見かけなくなったスティーブンスの近況を聞いたが、昔話に花が咲いて…。


ご両親ともジャズ界のプロ。芸能界入りを目指してLAに?

スティーブンス(以下S):父にくっついて越して来て、具体的な計画があった訳では…。好きなことをやっていれば、いつか認められるってナイーブに信じていました。


ジェリー・ルイスに抜擢されて、一躍アイドルに?

S:ワーナー・ブラザースに移って1年ほどゲスト出演して、芝居の実地訓練を受けた後です。当時は流れ作業の大量生産を目指した“Studio System”で、お抱えはベルトコンベアに乗せられて、撮影所の言いなり。でも、給料をもらって好きなことをさせてもらえるだけでありがたかったわ。「スターになりたい!」ではなくて、「次に何をさせてもらえるの?」って、無邪気に目を輝かせている17歳でした。『77Sunset Strip』が登場して、私立探偵モノが売れたから、私の番組の舞台はハワイにしてってお願いしました。ハワイのクラブで歌って本土に戻ったばかりで、ハワイが大好きだったので。まだハワイが州になる前のことよ。


クリケットは、テレビアイドル第1号だったそうですね?

S:独り暮らしの歌姫/カメラマン、しかも探偵の真似事までさせてもらうおてんば。当時は、どんな波紋を投げかけているか考えたこともなかったけれど、ずっと後になって脚本家と話していて、「働く女」の先駆けだったと気が付きました。女の自立に向かって視聴者の意識を少しずつ変えていたなんて、テレビの力って凄いわね!(笑)。


相変わらず魅力的な声なので、ジャズCDが聞きたいです。

S:アラスカの秘境で、目だけしか見えない完全装備でお土産物屋に入って口を開いたら、「コニー・スティーブンスじゃないか!」と地元の老人。中国でも声でバレてしまって、お忍び旅行はできないって娘が笑うの(笑)。番組が大ヒットして音楽活動を辞めてしまったことを、ビル・コスビーに「宝の持ち腐れ!」と、叱られたことがあります。ラスベガスで時々ショーを上演して満足してたけど、映画が終わったら、新しいアルバムを考えてみるわ。


実業家としても大成功を収めておられますね?

S:インフォマーシャルの出演依頼がありましたが、商品が気に入らず、「こうした方が良い」「あれを使ったら?」などと提案しているうちに、「納得のいく化粧品を作ってみたら?」と、言われて化粧品事業を始めました。離婚して、娘がまだ学校に行っていたので、収入になると思って飛び込みましたが、芸能界の仕事も続けられて…。もう15年になります。


慈善活動、俳優組合の役員もしておられますが、よく時間がありますね?

S:1日36時間あれば良いのにね。ブルックリン時代、祖母が作った差し入れをホームレスに届けて、食べるのを確認するのが、小学生の私の仕事でした。この歳になって、子供の頃の習慣を実行しているだけです。


今後の夢は?

S:7月から自作の西部劇を映画化します。随分前に書いたものですが、長い間映画にしたい、したいって言っていたら、友達に「自分で撮ればいいじゃない?」と言われて、決心しました。心の準備ができたので、ミズーリ州で撮影開始よ。


美しく歳を重ねる秘訣は何ですか?

S:キレイに歳をとるぞ! って宣言するのが第一歩。美=若さの方程式が崩れない社会では至難の業ですが、「美」を追いかけるのではなく、「生きる=美しい」の方程式に書き替えましょう! 心身ともに健やかになるには、しなやかさ、明るい展望、不平不満をためないこと。胸のわだかまりをさっさと処理して、滓をためないと、キレイに歳を重ねることができます。






[業界コボレ話]
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