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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

監督・プロデューサー・俳優/フレッド・サベージ

21世紀の「ロン・ハワード」を目指す

Fred Savage
 弱冠28歳で、芸歴20年強のベテラン。コマーシャルに始まり、4歳で映画『Dinosaur』、9歳で『The Boy Who Could Fly』に出演。88年、11歳でABCの『The Wonder Years』の主人公、ケビン・アーノルドに抜擢され、115話に出演してお茶の間の人気者になった。94年よりスタンフォード大学で英文学を専攻していたが、97年NBCの『Working』に出演するために休学。卒業後は監督の経験を積みつつ、晩秋からABCの『Crumbs』に主演する。

Photo: ©2005 ABC, INC.


4歳で自分の進路を悟った名子役もそろそろ30歳。同様の環境で育ち、監督として名を馳せるロン・ハワードにならい、監督を始めて数年になる。監督街道をまっしぐらに走る好青年に話を聞いた。


今、何を撮影中ですか?

サベージ(以下S): FOXの秋の新番組『Kitchen Confidential』です。大人っぽい、セクシーな番組なので、楽しく監督しています。


夢は監督として一本立ちすることと聞きましたが?

S:この4、5年、主にテレビ番組のプロデューサーと監督をしています。育った環境がカメラ1台で撮影する30分のコメディーなので、あのフォーマットが1番心地良くて。


確実に次世代のロン・ハワードですね?

S:「確実に」と言われたら、否定できませんね(笑)。ずっと手本にしています。


『The Wonder Years』が大好きで、理想の息子はケビンだと思っていました。

S:友達と思う視聴者もいれば、兄弟、息子と思う人もいましたし、自分の子供時代を思い出す人も多かったようです。視聴者との接点になって、60年代の世界に誘う案内人がケビン・アーノルドです。


番組を始めたのは何歳の時? あれほどヒットすると予想しましたか?

S: 11歳でした。自分では面白いと思っていましたが、これだけは視聴者が決めることですから…。時間が経つにつれて、周囲の大人が自信を持ち始めたような記憶があります。


観ている側はとても楽しい番組でしたが、演じている方は?

S: 仕事ですから、自分の演技を確認する程度で、話にのめりこむようなことはありませんでした。今、観ると、良い作品だなと思いますが…(笑)。


スタンフォード在学中に、テレビに復帰しましたよね?

S: 『Working』は若いサラリーマンのちょっと根暗で調子はずれなコメディーで、好みなので飛びつきました。1学期休学して、学校と仕事の両方をこなしました。2つの世界を行ったり来たりで、面白かったです。


専攻は?

S: 芸能界で仕事を続けていきたくて、英文学を専攻しました。名作を読んで、登場人物や話の組み立て、展開を分析して、面白い話の秘訣を勉強しました。脚本を書く時に役に立ちます。


脚本も書くつもりですか?

S: いや、書くことは専門家に任せます。自分で書くとせっかくの良いアイデアがうまく表現できないので(笑)。


人間ドラマにこだわってる?

S: 俳優ですから、人物が面白くないと読む気もしません。視聴者だって、登場人物に感情移入できなかったら、台詞が良くても意味がないでしょ。


ABCの『Crumbs』に出演を決めたのは?

S: マーコが制作している『What I Like About You』の監督に借り出されて、友達になりました。監督の仕事に忙しかったのですが、マーコの自叙伝の脚本を読んだら内容も語り口もユニークで、新鮮だと思いました。何か違ったものをやりたかったので、渡りに船でした。ぜひ、観てください。



[業界コボレ話]
 今年の夏のプレスツアーのハイライト、フレッド・サベージ。『The Wonder Years』は60〜70年代の米国を12歳の少年・ケビンの目を通して語るノスタルジックな秀作だった。女系家族で育った私は「もし息子を育てるとしたら、ケビン!」と決めていたので、6年間ケビンの身に降りかかる出来事に一喜一憂したものだ。
 8年前に主演した『Working』でも、まだ十分に可愛かったが、今回お目にかかったフレッドはまさに好青年で、「母親」としてはひと安心。子役スターとしてプレッシャーがあったに違いないが、どうやら共働きのコンサルタントに育てられたフレッドは、しっかりと地に足のついた常識人に成長したようだ。しかも、子役スターの優等生、ロン・ハワードを目指しているとか…。良かった、良かった!