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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優/ライザ・ウィール

つっぱりパリスも人の子を演技する

Liza Weil
 幼い頃、両親の劇団一座と共にヨーロッパを巡業。ペンシルバニア州に定住するようになると、すぐに地元の劇団に入団し、12歳からニューヨークに出向き、オーディションを受けるようになった。コロンビア大学在学中、インディペンデント映画『Whatever』の主役に抜擢され、以降『Lullaby』『Dragonfly』『Stir of Echoes』などに出演。00年、WBの『Gilmore Girls』にパリス・ゲラー役でゲスト出演契約をしたが、好評でレギュラーに昇格して6年目になる。28歳。
©The WB / Andrew Eccles. ©The WB/Randy Tepper


神経ピリピリのいじめっ子、パリス・ゲラー役で3回出演するはずが、『Gilmore Girls』のレギュラーになって6年。中途半端が嫌い、のめり込む性格が仇になって落ち込むこともあるが、役者以外の仕事は考えられないと語るライザ・ウィール。


パリス役を演じるようになったのは?

ウィール(以下W):ローリー役のオーディションには落ちましたが、プロデューサーに気に入られて、私のために役を書くと言われて。


役者冥利につきますね

W:まさに。でも、本を読んでびっくり! 私ってこんな風に見られてるのかって…。ショックでした。でも、最近は「つっぱりパリスも人の子」を表現できるようになりました。時間をかけて役作りできるから、テレビは良いですね。


パリスも落ち着いてきましたね

W:ローリーの仇役でしたが、大学で寮を共にして友達になりましたね。でも、狂気の沙汰の役なので、何をしても許されると言うか…。どんな突拍子もないことが本に書かれていても、パリスならありかな? って(笑)。


台詞コーチがいるって本当?

W:ストレスだらけの現場のオアシス。後光が差しているような人です。エイミーの脚本は会話が中心で、他のドラマより内容が濃いので、枠に納めるには猛スピードで台詞を言うしかありません。ニュアンスを失わないように、コーチに台詞をつけてもらいます。


東部育ちだから、早口はお得意では?

W:オーディションに行き始めた当初は、「落ち着いて台詞を言いなさい」と注意されました。なのに、このドラマでしょ? 緊張すると、またペラペラやってしまいます(笑)。


お芝居を始めたのは?

W:両親が劇団を持っていて、現役の役者さんに会う機会もあったし、変わった人たちが家に出入りしていたので、何の抵抗もなく9歳で地元の劇団に入りました。できの悪い学生だったから、両親は随分悩んだようですが、演劇だけは取り上げてはいけないと直感していたようです。


パリスみたいなガリ勉でした?

W:勉強も学校も嫌い、不良に近かったですね。小さい頃から役者と決めていたから、目標の足しにならないことは苦痛で。


同年代の俳優のフレッド・サベージは、4歳から俳優になると決めていたそうですが

W:さすがですね。数年前ロケ地で、監督見習いのフレッドに会いました。彼の出演作『Wonder Years』も俳優になりたいと思ったきっかけだったので、大感激でした。


最近、長年狙っていた役を逃したと聞きましたけど?

W:『The Invisible Circus』をやりたかったのですが、他の女優さんに決まって、落ち込みました。本の映画化というのは目の前に題材があるだけに、役作りが進んで…。好きな本だと、身も心も注ぎ込んで、期待が膨むでしょ? 期待が大きい分だけ、落ち込みもひどいので、これからは一線を引かないと。


それでも役者を続けますか?

W:はい。他に情熱を注げる仕事が見つからないから!




[業界コボレ話]
 WB主催のパーティー会場。「今年もダメだった」という会話があちこちで囁かれた。04年はかつてない高視聴率を記録、根強いファンもついているし、評論家にも秀作だと評価されているのに、『Gilmore Girls』はなぜかエミ−賞候補にあがらない。主役・ローレライを演じるローレン・グラハムは7年契約なので、受賞チャンスは先細りするのみ。諦めムードがどんより。
 気の利いた台詞が売りのドラマは、エミー賞を選ぶテレビ芸術科学アカデミー会員の好みではないようだ。ローレライと娘・ローリーの会話のみならず、番組出演者の台詞も複雑、かつ猛スピード。一語一句に耳を傾けると面白いのだが、芝居をTVで観ている感じ。
 会員の方々、選考用に送られてくるテープ、本当に観てます?