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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

プロデューサー・脚本家・映画監督/グレン・ゴードン・キャロン

心がこもっていない作品は、世に出さない

Glenn Gordon Caron
広告代理店勤務中に書いた脚本が認められ、NBCの新番組のパイロット執筆で異例の業界入り。番組はシリーズ化されなかったが、24歳でエージェントと契約、78年『Taxi』のスタッフライターを経て、82年『Remington Steele』創作に至る。85年『Moonlighting』を創作し、常識破りの語り口で数々の賞を受賞。数本の映画を監督した後、99年『Now and Again』でテレビに返り咲き、現在『Medium』の総指揮者として、脚本から制作、編集まで才能を発揮中。

Photo;NBC Universal Photo ©Andrew Eccles


脚本家を足掛かりにテレビ番組創作のベテランになったグレン・ゴードン・キャロン。常識破りの『Moonlighting』以降、念願の映画作りにもいそしんだが、好き勝手が許されるテレビが完璧な世界と語る。


霊視できる主婦という触れ込みで始まった『Medium』ですが、毎週、必ずびっくりする要素があって、目が離せないですね。

キャロン(以下C):そういう番組を作ろうと頑張ってきたので、うれしいです。周囲にいる人が、何を考え、どう感じているか解っているという思い込みが、いかに傲慢かという視点のドラマです。


実在の霊媒師・アリソンとの初対面で、閃きがありましたか?

C:ご主人がエンジニアと聞いた時に、超能力と科学は相容れない世界ですから、面白いドラマになると思いました。


番組化した時の挑戦は?

C:『CSI』以来、科学的謎解きが主流なので、その範疇に入らないものには抵抗があります。どの新番組でもそうですが、局からの抵抗をいかに最小限に留めるかが鍵(笑)。


目を覆いたくなる場面もあるのに、NBCはもっとグロを期待していたそうですが?

C:犯罪に焦点を当てたかったようです。でも、このドラマの個性は、事件そのものではなく、妻であり、母であるアリソンが、検察局でバイトをしていることだと押してきました。


仕事と家庭のバランスを取ろうとする、現代女性のドラマだとすすめているのですが…。

C:才能を生かしつつ、公私のバランスを試す女性の物語です。世の為、人の為が優先されるから、摩擦が起こる訳ですよ。


元々映画作りが夢だったそうですが?

C:映画は撮りましたが、まだテレビほど自由が利かない世界。でも、懲りずにやって行くつもりです。テレビでは任せておけば何とかしてくれるだろうと信頼されて、好き勝手させてもらえるから、仕事が楽しくて…。幸せな人間です。


若くしてエージェントを見つける離れ業は、優秀だった証拠ですね?

C:運が良かっただけです。才能がありそうだからと、NBCの新番組のパイロットを書かせてもらいました。普通はスタッフとして何年も脚本を書いた実績がないと書かせてもらえないそうで…。24歳で何も知らずに飛び込みました。


代表作『Moonlighting』のホームページに「心がこもっていない作品は、世に出さない」と述べておられますね?

C:『Remington Steele』が良い例ですが、最初は「こんな番組!」と思って抵抗しても、時間が経ったらその気になるのか、のって来ると言うか。自己暗示をかけているのでしょうか?(笑)。ただし、心を込めた分だけ、失望もあります。


『Now and Again』がキャンセルされた時とか?

C:長続きしなかったのは残念でしたが、根強いファンもいましたから、諦めはつきました。


脚本家であり、制作にも関わっておられますが?

C:書く、監督、編集、何もかもに首を突っ込んでいたいのです。それが許されるテレビは私にとって完璧な世界です。




[業界コボレ話]
 一時はケーブルに飲み込まれるかと心配したが、DVDの爆発的人気や驚異的な視聴率の番組のお陰で、地上波テレビは元気が良い。この波に乗って、携帯などのモバイル機器やネットでのコンテンツ配信が始まっている。
 AOLはブロードバンドで『The F.B.I.』『Wonder Woman』など、往年のワーナーの番組を今年早々に流すと発表。小画面での視聴や有料配信が受け入れられるか、試運転が始まった訳だ。
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