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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優 ジェイク・ウェバー

マルコヴィッチの名演技に魅せられて

Jake Weber
15歳までロンドンで育ったが、養子としてサンフランシスコに移住。バーモント州のMiddlebury Collegeで英文学と政治学専攻。ジュリアード学院で演劇を勉強し、舞台、映画『Meet Joe Black』『Dawn of the Dead』、テレビ『American Gothic』『Law & Order:Criminal Intent』など、数々のゲスト出演を経て、HBO『The Mind of the Married Man』にレギュラー出演した。現在は、『Medium』で主人公アリソンの夫、ジョー役で活躍中。


『Medium』で、アリソンの追体験や犯行現場からの呼び出しで叩き起こされたり、仕事を放り出して子供を迎えに行ったり、振り回されっぱなしの夫を演じるジェイク・ウェバー。理詰めのエンジニアが、あそこまで鷹揚で忍耐強く妻を支えられる謎を解き明かしてもらった。


今シーズンは夫婦とも失業中で、ジョーは「Mr. Mom」になってしまいましたね?

ウェバー(以下W):創作者グレン・ゴードン・キャロンは霊能者とエンジニアという、相容れない世界に住む夫婦に着想を得て本作を書き、いつも「これはラブストーリーだ!」って言い張っています(笑)。性別で役割を決めるのではなく、平等な夫婦。できる方が、家事や育児をやれば良いのでは?


おまけに、再就職できない、ローン滞納、親に借金など、これまでの幻想の世界とは趣が違いますね? アリソンは正義か報酬かの二者択一を迫られたし…。

W:アリソンの才能はさておき、キャロンは普通の主婦が遭遇するありとあらゆる問題を詰め込んで、リアルにしようと試みているようです。「生きる」現実の中で、夫婦の絆を試すのが意図ですから。


先シーズン、彼女が検事局で何をしているか暴かれ、デュボア家の土台が崩れて以来ですね。

W:社会では尋常でない言動を繰り返す主人公の私生活を覗くという語り口です。超能力を持つ主婦は、普通の家庭生活ができるのか、特殊能力は恵みか負担かを探ります。ジョーも乱射事件に巻き込まれ、トラウマを家庭に持ち帰ると、どんな波紋を投ずるかが描かれました。でも、必ず「希望の光」が差しているのが、キャロンの世界。


キャロンは天才ですね?

W:最近、離婚したにも関わらず、夫婦の理想を描いていますよね? 離婚したからこそ…かな? 『Moonlighting』のファンだったので、彼と仕事ができるのは役者冥利に尽きます。


今、テレビで理想の夫婦としてお手本にできるのは、『Friday Night Lights』のテイラー夫妻と、デュボア夫妻だけですね?

W:単細胞の集まりみたいな番組が多いから。複雑なジョー役を演じるのは、楽しいです。


いつ頃から役者を目指されたのですか?

W:大学時代、ナンパが目的で演劇の講座を選択しましたが、サム・シェパード作『True West』でジョン・マルコヴィッチの名演技を見た時に、役者になりたいと思いました。ジュリアードに願書を出したら、なぜか通ってしまって…(笑)。


何本かテレビ出演されましたが、本作はもう4年目?

W:毎回、仲間、環境、役を変えるのが楽しくて、役者になったのに、ジョーを演じてもう4年…。『Groundhog Day』の主人公になったような気分です。舞台は期間が限定されたプロジェクトですが、テレビのレギュラー出演は就職みたいで、なかなか慣れませんでした。扶養家族がいても、イタリアの陶器を気兼ねなく買える金銭的余裕はうれしいですが(笑)。


日本人俳優志望者にひと言お願いします。

W:業界に入るのは厳しいと思いますが、方程式も王道もありません。失敗の繰り返しかな?






[業界コボレ話]
 来年2月からアナログ放送はアンテナのみでは使用できなくなる。デジタル化の犠牲となった商売を挙げるときりがないが、書籍の小売りはシーソーゲームのようで、予測がつかない。
 Amazon.comやHalf.comの台頭で古本屋が姿を消し、古本屋巡りが趣味だった私もオンライン購入するようになった。しかし送料の値上がりで、1冊最低でも4ドル。先日、久々に近所の叩き売り店に行くと、何と1ドル均一に変身! 「1ドルでも結構!」と思う手垢の付いた本や図書館のお古が大多数で、近刊は少ない。それでもうれしい。こんな店が増えたら、ドットコムの死活問題になるのか? 大型書店はコーヒーを売るための図書館になってしまったが、倒産しないのはなぜ?