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アメリカTV・インタビュー

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカで活躍する俳優、監督/プロデューサー、脚本家へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

俳優/監督/プロデューサー トニー・ダウ

「これだ!」と直感すると信じて

Tony Dow
西部劇のスタントを母に、建築家を父に持つ生粋のハリウッドっ子。飛び込みの子供チャンピオンだった。

12歳で『Leave It to Beaver』に抜擢され、1957〜63年まで兄ウォリー役を演じる。『My Three Sons』『Dr. Kildare』など数々のゲスト出演後、70年代には映画/テレビ制作を学び、脚本執筆や監督、プロデューサー、映像効果などで活躍。2003年、映画『Dickie Roberts: Former Child Star』に出演したほか、土地開発や彫刻家としても活躍。


昨年、制作50周年を迎えたテレビの古典『Leave It to Beaver』。1963年の制作完了以来、間断なく放映されるこの番組に、弱冠12歳で抜擢されたトニー・ダウ。ビーバーちゃんのやさしいお兄さんウォリーを演じて、50年代のアイドル的存在だったダウに尋ねた。


俳優志望だったのですか?

ダウ(以下D):通っていた水泳教室の監視員に頼まれて、ある番組の親子のオーディションを受けました。泳ぐシーンが多かったので、私だけ受かってしまいました。数本パイロットに出た後、降って湧いた『Leave It to Beaver』。素人っぽさが受けたのか抜擢されました(笑)。


母親役のバーバラ・ビリンスリーは躾もしてくれたとか?

D:親から教えてもらえなかったことや大人との接し方を、バーバラとヒュー(父親役)から学びました。バーバラとは今でも行き来する仲です。ビーバー役のジェリーとも、ずっと一緒に仕事をしてきました。


将来の計画がありましたか?

D:子役から俳優になるのがこれほど大変だとは思いませんでした。経験を積むにつれて、監督の仕事に興味が湧き、「創造力を活かせる仕事をしたい!」と思いました。「これだ!」と直感すると信じて、この歳に(笑)。テレビの監督はCFはやらないとか、ドラマとコメディーの線を越えないなど、杓子定規な考えですが、創造力を活かせるのなら何でも来い! 芝居、CF、『Coach』のような伝統的コメディー、ドラメディー、ドラマやドキュメンタリー、何でも手がけました。


お気に入りのフォーマットは?

D:時間をかけて制作できる連続ドラマが性に合います。脚本家やプロダクション・デザイナーと相談したり、カメラマンと構図を決めたり、各分野の担当者と番組作りができて楽しいので。30分のコメディーは脚本家が主役で、急かされて場面の処理で終わる感じです(笑)。


躁鬱病と闘うビデオ日誌を発表されたそうですが?

D:隠してもバレますから、躁鬱病と診断されたと公言しています。昔は精神的病いは人格の問題とか、気持ち次第で治ると誤解されていました。親は子供が怠けるための言い訳に使っていると思いがち。ビデオを観て誤解が解ければ幸いです。


芸能界はこの50年間にどう変わりましたか?

D:技術の進歩で洗練されましたが、内容は使い回しが多く、今ひとつ。コンテンツに演技力とテクノロジーが乗っかれば最高ですが、まだテクノロジーに振り回されている感じかな?


次期プロジェクトは?

D:不本意ながら、定年退職しました(笑)。業界にどっぷり浸かっていれば、友達の輪が広がりますが、年に4〜5本制作ではそれほど広がりません。人気作家アニータ・シュリーヴの『The Last Time They Met』の映画化を考えていますが、今はサンタモニカのマンション建設の仕事を始めたところ。完成するまで、建設業に忙しくなります。







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