コネティカット州(6)/アメリカ北東部

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米国史上初の憲法を制定教育熱心な伝統を誇る

コネチカット州の旗

事実上、米国史上初の州憲法を制定したコネティカット州は、1600年代に教育法が作られるなど、教育熱心な州としても有名。アイビーリーグの雄、エール大学はニューヘブン市にある。

コネチカット(Connecticut)州の基本情報
人口(2022) 3,605,597人
面積 4,841.4mile2
人口密度 (2020) 744.7人/mile
州都 ハートフォード(Hartford)
州知事(2024) Ned Lamont(民主党)
州のニックネーム Constitution State
人種の割合 白人78.4% / 黒人12.9% / アジア系5.2% / ヒスパニック18.2% / ネイティブ・アメリカン0.7%
1世帯当たりの平均収入 (2022) $88,429
貧困家庭の割合 (2022) 9.8%
住宅平均価格 (2017-2022) $323,700
平均家賃 (2017-2022) $1,360
観光情報サイト Connecticut Tourism Office
オフィシャルサイト Connecticut.gov

(出典元:U.S. Census Bureau)

イギリスを連想させる都市名がずらり

「憲法州」と称されるコネティカットは、アメリカ合衆国の歴史において、非常に深い意義を持つ州の1つだ。このニックネームは1636年に制定された同州の「基本的議事規則」が、米国史上初の事実上の州憲法であることに由来している。1650年には50世帯以上の町は教員1人を雇うことが法律で義務づけられた。教育熱心な伝統は現在まで引き継がれている。アイビーリーグの雄としてハーバード大学と並び称される、1701年創立のエール大学は、コネティカット州ニューヘブンにある。
 
テムズ川が流れ、ストラスフォードやグリニッジ、ニューブリテン、ブリストルと、イギリスを連想させる都市名が多い。人種構成的に見ても白人の占める比率が高い。しかし、オランダ人のブロックが最初に白人として足を踏み入れた17世紀の初めはネイティブアメリカンたちの居住地だった。その後百数十年を経て、1776年に英国からの独立を果たし、1788年に合衆国5番目の州となった。ネイティブアメリカンの中でも誇り高い部族だった「モヒカン族」は意外なことに、現在でも州内に600人が居住している。

全米保険産業の中核大手企業の本社も多数

主要な産業は保険、機械工業など。『トム・ソーヤの冒険』の作者、マーク・トウェインの住居がある州都ハートフォードは、全米保険産業の中核であり、「保険の町」という別名を持つ。また、全米1位のコピー機メーカー、ゼロックスの本社はスタンフォード市に、ゼネラルエレクトリックの本社はフェアフィールド市にある。
 
同州出身の有名人には、辞典編集者のノア・ウェブスター、数度アカデミー賞を受賞した女優のキャサリン・ヘップバーン、ティファニーの創始者であるルイス・ティファニー、『アンクル・トムの小屋』の作者、ビーチャー・ストウ夫人、緑の党のラルフ・ネイダー、モルガン銀行を始め、財閥を興したジョン・P・モルガン、コルト銃を発明したサミュエル・コルトらがいる。
 
コネティカットバレーは紅葉の美しさで知られる。同州を訪れるなら、秋が最適だろう。

 

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