遊ぶ
Leisure

USトレンド

現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカ芸能界ゴシップ情報や、著名人・有名人へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

ビジネスセミナー報告
本田直之氏講演

最新USトレンド

ライトハウス創刊20周年記念イベント第5弾
大盛況!和田裕美さん&本田直之氏ビジネスセミナー



去る2月20日、ホリデーイン・トーランスにて、ライトハウス創刊20周年記念イベント第5弾となるビジネスセミナーを開催。

約250人の参加者で会場は熱気に包まれた。今回の講師には、プレゼンした顧客の95%から契約を得たという圧倒的な営業力を誇る和田裕美さんと、ビジネス書ベストセラー「レバレッジ」シリーズ著者の本田直之氏を招いた。和田さんから顧客と心を通じ合わせるコミュニケーション術、本田氏から少ない労力で最大限の成果を得る「レバレッジ・シンキング」についてお話しいただいた。



上手く行くという
根拠がなければやらない

僕は超現実主義者です。何をやるにしても必ず根拠や理論を求めて、それをベースにやっています。知識労働には100年ほどしか歴史がないので、明確かつ科学的なやり方がありません。自己投資も同様です。だから理論をベースにせずに仕事をしたり、自己投資をしても上手く行かないのは、そこに根拠がない可能性があるのです。上手く行くという根拠や理論があるのであれば、それを応用するべきです。スポーツや経営、投資、脳科学はどれも理論を根拠にしています。僕はこの4つを応用して「レバレッジ・シンキング」を構築し、今に至っています。

「レバレッジ・シンキング」で第一にやらなければならないのが、ゴールの明確化です。目標がなかなか見出せないという人は、やりたくないことを100個書いてみること。そうすると自ずと方向性が決まってきます。

次にPL (Profit and Loss)型ではなくBS (Balance Sheet)型のスキルを身に付ける。今、必要とされるのはBS型、ストック型のスキルです。1回身に付ければ、一生涯にわたって効果を得られるスキルのことです。

例えば、小学校で徹底的に覚え込まされる九九。これを僕はパーソナルキャピタルと呼んでいるんですが、こうした自分資産をどんどん増やせば、仕事の効率や人生の効率が上がってきます。
 
上手く行っている人と行っていない人を比較してみると、次の方程式が出てきます。「R(結果)=PC(パーソナルキャピタル)×M(モチベーション)×P(心理・考え方)」。モチベーションばかり上げても空回りしてしまうだけで、個人のスキルや能力を上げないと成果は伴いません。ただ、モチベーションも同時に高めなければダメですし、思考方法も大事。景気が悪い時も、景気のせいにする外部要因思考ではなく、どうやったら無理矢理にでも上げられるかを追求する、内部要因思考でなければなりません。

思考方法はクセなので、今すぐ変えられます。パーソナルキャピタルは今持っているものに加え、どんどん投資していく。最後にモチベーションをコントロールできるようになればいい。モチベーションはパーソナルキャピタルと思考方法が良くなってくれば、実は外から注入しなくても、自分で上げられるようになります。



4つの自分資産に
レバレッジをかける

このパーソナルキャピタルには労力と時間と知識、人脈の4つがあります。労力、時間は下げるもの、知識と人脈は上げるものです。まず、どうやって労力にレバレッジをかけるかというと、まずは仕組化です。身近な例で言うと、出張の多い人が毎回パッキングをする際にチェックリストを作っておくといったことです。

2つ目に無意識化。無意識化するために意識的にやる。自分が良いと思っていることや、続けたいと思っていることを無意識にできるようになるまで意識的にやる。3週間ほど続けると、結構無意識にできるようになります。

3つ目にキー・サクセス・ファクター。何か物事をやる時に、何が重要な成果なのかを考えた上で始める。そうすれば後悔しなくて済みます。

そして二毛作。今自分がやっていることと同時にできることはないか探す。車で通勤している時に語学のCDを聴いてみるといったことです。

次に時間のレバレッジ。まず時間の家計簿を付けます。この仕事に何時間かけたということを全部書き出していきます。分析してみると、忙しいと思っていたのに無駄な時間や、何をやっているかわからない時間が見つかります。

そして、その次に必要なのが時間割、バジェッティングです。小学生は1日のうちに色々なことをやっています。モチベーション自体は高くないのになぜやれるのかと言うと、時間割があるから。パターンがあるから考えずに行動できる。大人は自分で時間割を決めて、時間をコントロールできます。だけど、これをやらないと他人に時間をコントロールされてしまいます。

そして俯瞰逆算思考。この反対が順行思考ですが、この思考方法では最後になってほかの仕事が入ってきたりして、締め切りに間に合わないといったことが起こってきます。ですが、締め切りを決め、そこから逆算してスケジュールを立てると、時間の使い方に無駄がありません。また劣後順位を決める。先に「やらないこと」を決めるんです。すると、不思議と仕事ができるようになります。



これからの時代は
個人でサバイバルする

それから、知識のレバレッジについて。どうやって自分の知識を上げていくかということですが、何かをやろうと思った時に、上手く行っている人は必ず前例を探します。そして仕事のスピードや効率が良い人は、必ず1を見つけてきて、それを100にしています。

またレバレッジビジネス・リーディング、ビジネス書から学ぶことも大切。ビジネス書は読書ではない。投資なんですよ。自分にとって何が使えるのかを見つけるためのものなので、読み飛ばして自分に必要ありそうな部分だけピックアップして、それを使ってみてください。

最後に人脈とレバレッジについてお話しします。今のような時代は、個人でサバイバルしていかなければなりません。今すぐではなくても、未来に何か新しくやろうといった時には人脈が必要になってきます。必要なのは現在の人脈じゃなくて、未来の人脈なんです。

よくあるのは、独立した途端に色んな人に電話をして、「仕事をください」と言う人。それでは遅いんです。それ以前にスタートをして、人間関係を作っておき、どうやったら相手に貢献できるかを考えて成果を出していけば、自然と紹介で仕事が入ってくる。大事なのはコントリビューションです。

2つ目はパーソナルブランド、つまり自分のブランドを作ること。重要なのは誰に知られているかということです。3つ目はスパイラルタイプ。自分がインプットしたことを、誰かと話してアウトプットする。すると、スパイラル的に自分にインプットも上がって行くし、アウトプットも増える。

最後にパワフルコネクション。今、ビジネス書の著者兼経営者の会をやっており、計80名、ほとんどの日本のベストセラー著者が参加しています。これにより、新しいプロジェクトが生まれたりするんです。皆が成長できる会ですが、常に目的を設定していくことが必要です。



《講師紹介》
■本田 直之
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役兼CEO

◎ほんだ・なおゆき
明治大学商学部産業経営学科卒、サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)。外資系企業を経て、営業支援アウトソーシング業のバックスグループ経営に参画し、2001年にJASDAQへの上場に導く。日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、“レバレッジマネジメント”のアドバイスを行う。www.leverageconsulting.jp



和田裕美さんの講演へ>>



《パネルディスカッション》


●この不況の中、生き残っていくための人材とは
本田:最近では、例えば長谷川理恵さん。彼女は元々モデルで、今はマラソンをされているモデル兼アスリート。マルチキャリアと言うか、モデルにランニングを加えたことで、彼女は非常に成功しました。こういった人が増えています。
この時期、シングルキャリアだけでは、なかなか生き残っていけない。そこにもう1つ何かを加えることによって、ものすごくオリジナリティーが出る。1つ1つは普通のことですが、2つ重なったことでアドバンテージが出てくるんです。

和田:逆に生き残っていけない人は、仲間を作っていない人だと思います。仲間、つまり協力者、新しく柔軟な発想力、「何が何でもやってやるぞ」という気概、この3つを持っている人が成功しているんですね。
どの時代も1人じゃ生きていけないというのが私の考えです。困った時に、いい人だったらお金も借りられるし、誰かの家に泊めてもらえるし、「食べさせてやるよ」って言ってくれる人が出てきたり。「今は返せないけれど、未来に返すね」って言った時に、信用してもらえるんです。


●未来に協力者を作るための人脈作りとは
本田:何かを始めようとする時にお願いするのではなく、日頃から人脈作りを心がけることが大切だと思うんですよね。お願いされてやってくれる人もいますが、長続きはしない。コントリビューションし合いながら作れる仲間を持っていることが重要だと思います。

和田:人脈作りは計算しない方がいいと思います。この人と付き合ったら得だとか、この人は金持ちだからとか、相手のバックにある何かをアテにしていることを感じたら、私だったらそれを察して引いてしまいますね。この人の役に立ちたいという思いや、役に立つことをハッピーに感じる心があったら、何かが広がっていくと思います。また、誰かに紹介したいと思わせるのも、その人の魅力。自分の魅力や計算しない優しさ、思いやりがあると、誰かがいつか引き合わせてくれると思います。


●早速実践すべきことがあれば教えてください
本田:人は、仕事の成績や成果が上がらない時に、景気が悪いからと考える外部要因思考の人と、景気が悪い時にどうやったらお客さんの役に立てるかを考える内部要因思考の人に分かれます。外部の要因にしてしまうと、何も変わらないし、変えられない。逆に、どうしたら上手くいくかが考えられれば、変えられる。どちらの考え方かによって、10年20年先にはとんでもない差が付きます。これは、すべてのベースになりますから、今日、これから変えてみてください。

和田:ゴールはスタートです。例えば、営業は売った瞬間がゴールになってしまいますが、お客さんにとっては買った瞬間がスタート。皆さんが、今日の話を聞いた瞬間がスタートだと思っていただけたのであれば、ここに来た甲斐があると思っています。




(2009年3月16日号掲載)