アメリカ版ワーホリ!?J-1ビザインターンシップとは

アメリカ版ワーホリ!?J-1ビザインターンシップ徹底解説

ワーホリほどの知名度はないものの、アメリカには現地で生活をしながから働く体験ができる海外インターンシップの制度があります。それが「J-1ビザ・インターンシップ」制度。就労ビザの取得が難しくなる中、J-1ビザは比較的短期間で取得が可能と言われており、「どうしてもアメリカで働きたい!住んでみたい!」という方や、「一度海外でインターンをしてみたかった!」という方にはぜひ知っておいていただきたい制度です。このページでは、アメリカのインターンシップ制度について具体的なビザの取得方法や求人内容などを交えて、しっかり解説していきたいと思います。

 

ワーホリのように“働きながら”アメリカ暮らしができる!J-1ビザインターンシップ

「アメリカで働きたい」と思ったら、必ず合法的に就労できるビザが必要なのですが、就労ビザの取得はかなり難しいのが現状。一般的な就労ビザにあたる「Hビザ」は抽選を通過する必要があり、しかもアメリカにある企業のサポートが必要。現地の企業に知り合いや友人がいればまだしも、そうでない人にとってはハードルが高いビザです。同じように就労可能なビザとしては例えば「永住権(グリーンカード)」が挙げられますが、これもすぐに取得するのはなかなか難しいのが実状です。
 
そういったビザの壁がある中、「どうしてもアメリカで働きたい、住みたい!」という方にぜひご紹介したいのが「J-1ビザインターンシップ」制度。J-1ビザは他のビザと比べて、比較的短期間で取得が可能と言われており、取得できるとワーキングホリデー(通称:ワーホリ)のようにアメリカで働きながら(有給インターンシップをして、会社からお給料をもらいながら)、生活することができます。オーストラリアやニュージーランドなどでのワーホリと似ており、比較的簡単に海外での現地生活を体験できる制度ですが、両者の最大の違いは「休暇」がメインのワーホリ制度とは異なり、アメリカのJ-1ビザ制度は「仕事・インターンシップ」がメインである点。J-1ビザインターンシップとは、ワーホリのように比較的簡単にアメリカ生活を体験できる上、仕事・インターンシップを主な滞在目的としてビジネススキルを伸ばせる機会、と言えば分かりやすいでしょうか。

 

「J-1ビザインターンシップ」制度ができた背景

J-1ビザインターンシップ制度ロゴ

アメリカ大使館のホームページを見ると、J-1ビザは「交流訪問者プログラムのJビザは、教育、芸術、科学の分野における人材、知識、技術の交流を促進するためのビザである。」と定義されています。
 
また、J-1ビザを取得するための主な条件としては下記の4つが挙げられます。
・インターン受け入れ先企業が決まっていること
・アメリカに渡航するのに必要な費用を有していること
・プログラムに参加する英語力を有していること
・18歳以上であること
 
社会人経験のある人は「トレーニー」、専門学校・短期大学・大学、大学院に在学中の人は「インターン」と呼ばれるプログラムに参加することになりますが、前者の場合は1年以上の職務経歴(最終学歴が高校卒業だと5年以上の職務経歴)が必要です。J-1ビザは、他のアメリカのビザと比べると比較的取得しやすいビザと考えられていて、アメリカで生活してみたい!という人はぜひ検討することをおすすめしたい制度。アメリカへの滞在可能期間はちょうど1年半(18カ月)と、ワーホリと同程度もしくはやや長めというのも魅力です。

アメリカ「J-1」(交流訪問者)ビザとは…

交換交流プログラムの一環で渡米する人用のビザ。

  • 有効期限:18カ月(トレーニー)、12カ月(インターン)
  • 更新の可否:不可
  • 取得にかかる時間:2~3カ月
  • 費用概算:4500~7000ドル(トレーニー)、4000~6000ドル(インターン)
  • 配偶者の扱い:「J-2」
  • 配偶者の労働可否:不可
  • 日本人がよく使う研修(インターン)分野:会計事務所、法律事務所、保険会社、メーカー、商社、出版、メディア、不動産、旅行、ホテル、コンサルティング、IT、飲食、流通、Eコマース(ウェブマーケティング)
  • 研修(インターン)禁止分野:美容関連の施術師(美容師、ネイリスト、マッサージ師)、学校教師(別カテゴリーでは申請可)、人材紹介会社、患者と関わる医療関連機関

 

アメリカ「J-1ビザ」の概要

「J-1ビザ」は、「交換交流プログラム」用のビザで、14のカテゴリーに分かれています。そのうち、日本人が多く申請するのが「トレーニー」と「インターン」で、共にアメリカで研修・トレーニングするためのカテゴリーです。このビザは就労ビザではないため、移民局ではなくアメリカ国務省が管轄しています。また、ビザスポンサーは研修先企業ではなく、国務省が認可したNPO団体となります。ビザ保持者は、その団体から派遣先企業での研修・インターンシップが許可されている形となります。
 
トレーニーの申請資格は、アメリカ国外での社会経験が短大・大卒以上の人は1年以上、高卒の人は5年以上ある人です。年齢制限はありませんが、研修用ビザですから40歳程度までが目安です。有効期限は18カ月。研修分野がホテル、旅行、飲食などのホスピタリティー関連事業の場合は12カ月となります。
 
一方、インターンの申請資格は、アメリカ国外の現役短大・大学生、あるいは短大・大学新卒1年目の社会経験がない30歳までの人物が対象で、有効期限は業種に関係なく12カ月です。

「J-1ビザ」の最新動向

「J-1ビザ」の申請・取得を手がけるエージェント会社、InfinityWIZ社長の安斎佳美さんによると、2017年2月に国務省が、飲食店サーバーやハウスキーピング、スーパー販売員などのリテール、ホスピタリティー関連など、「Casual Labor」(バイト的職務)や「Unskilled Labor」(技術不要の職務)には「J-1ビザ」を発給しないというガイドラインを発表しました。また、同ビザ保持者が労働力になる可能性が否めないとして、最近では従業員5人未満の企業にはビザ発給が難しくなっているようです。
 
さらに、アメリカ人の労働機会を奪うことを防ぐため、国務省は認可団体ごとに年間の申請枠を設け、年間の総発給数を制限しています。これにより、年明けから申請枠が順次埋まり、年の後半になるほど申請しにくくなっています。安斎さんは、「確実にアメリカに入国するには上半期に申請を完了できるよう準備し、研修先を見つける時間を含めて渡米希望時期の半年前から準備を始めてください」としています。

(取材協力:安斎佳美さん・InfinityWIZ, Inc/ライトハウス・ロサンゼルス版2017年9月16日号掲載)

 

意外と知られていないアメリカでの働き方「J-1ビザインターンシップ制度」

英語圏に行きたいという理由でオーストラリアやカナダにワーホリで渡航する人は多い一方で、アメリカの「J-1ビザ」を取得してインターンシップを目的に渡米する人、あるいはそのような有給インターンシップ制度を知っているという人はまだまだ少ない様子。J-1ビザでの有給インターンシップの認知度が低いために、本当はアメリカで働きたいのに「アメリカはワーホリがないんだ…」と諦め、他の国を選ぶ人も多いようです。それでも、J-1ビザインターンで年間約1,000人以上(弊社Lighthouse推定)が毎年アメリカに滞在しています。男女比は半々程度で、日本で社会人経験を積んでから取得する人が多いようです。
 
「やっぱりアメリカに住みたい!」「きちんと仕事として海外へ渡りたい!」という人はぜひ情報収集をして、アメリカのインターンシップ制度と他国のワーホリ制度と比較、検討してみてはいかがでしょうか。また、何といっても日本人の海外移住先として最も多いのがこのアメリカ。アメリカ全体で見ると日本人は40万人も住んでいるので(2015年「外務省海外在留邦人数調査統計」より)、他の国よりも日本人にとって生活しやすい国と言えそうです。

日本帰国後のキャリアにも役立つアメリカでの仕事体験

さらにアメリカでインターンシップを経験することの魅力の1つは、日本に帰国後のキャリアでもその経験が役に立つということ!J-1ビザを申請・取得するには、基本的にアメリカにある企業に勤めることが前提となるため、必ず現地で仕事体験、ビジネス経験を積むことができます。一般的にワーホリではレストランやホテルでの接客、クリーニング店や美容院、病院での受付等の仕事が多いのに対し、J-1ビザインターンシップではオフィスワーク関連の求人も多く、パソコンスキルやビジネスマナーを学ぶだけでなく、アメリカでのビジネスに必要なコミュニケーション・プレゼン・ヒアリング力や、論理的思考、ITリテラシーなども身に付けることが可能。特に海外でのオフィスワーク経験を積みたい方におすすめしたいのが、アメリカのJ-1ビザインターンシップなのです。
 
短期のアルバイトとは異なり、18ヶ月間、インターン生としてですが実際にアメリカの現地企業に勤務するため、将来のキャリアアップにもつながりそうです。日本に帰国して就職活動をする際にも、1つの企業勤務経験として有効に活用することができそうですね。

アメリカ・J-1ビザインターンシップの求人(例)

みなさんが気になる、「アメリカのインターンシップでどんな仕事に就けるのか?」ですが、実際の有給インターンシップ求人案件をいくつかご紹介します。もちろん、これら以外の求人情報や最新の求人案件も多数あるので、直接J-1ビザのエージェント会社に確認してみるのがおすすめ。希望に合った求人が見つかったら、まずはエージェント会社を経由して応募、アメリカ現地の企業と面接を行った後、内定が出ればビザの申請・取得と進んでいきます。

求人例1・ロサンゼルスにあるホテルでの有給インターンシップ

滞在先都市 ロサンゼルス(アメリカ・カリフォルニア州)
ポジション・職種 ホテルスタッフ
業務内容 ホテル宿泊客やお客様の問い合わせ対応(日英言語)・ホテル会議室の予約管理と会議室セットアップ・ホテルにて主催するイベントやプロモーションの企画運営アシスタント・ホテルフロント業務補助(必要な場合)

求人例2・英語力が身に付くカスタマーサポート業務の有給インターンシップ

滞在先都市 ロサンゼルス(アメリカ・カリフォルニア州)
ポジション・職種 カスタマーサービス
業務内容 お客様の要望や問題、質問内容を正確に把握し、その内容に応じて適切な対応を行うカスタマーサポートのお仕事。お客様からの問い合わせに対する現地企業等への確認対応はすべて英語になりますので、ビジネスレベルの英語力が身に付きます。

求人例3・アメリカで研修プログラムを企画・運営する会社での有給インターンシップ

滞在先都市 ロサンゼルス(アメリカ・カリフォルニア州)
ポジション・職種 研修コーディネーター
業務内容 日本からの大学生、専門学校生向けの教育研修の企画、手配、運営のコーディネート業務を行なっていただきます。毎年1000人以上の研修生を日本から受け入れている事業で、研修プログラムの企画から宿泊先手配、滞在先のお世話まで研修生を幅広くサポートしていただく業務です。

求人例4・アメリカ・オハイオ州にある大手家電メーカーでの有給インターンシップ

滞在先都市 コロンバス(アメリカ・オハイオ州)
ポジション・職種 物流事務
業務内容 家電製品を取り扱う東証一部上場日系企業の北米サービス子会社で、アメリカで販売する製品について返品受付業務の事務作業に従事します。興味がある場合は、返品・修理ラインの生産性改善や倉庫内改善なども担当、米国で物流業務の知識やスキルを高めることも可能です。

求人例5・アメリカの物流企業での有給インターンシップ

滞在先都市 ロサンゼルス(アメリカ・カリフォルニア州)
ポジション・職種 経理アシスタント
業務内容 インボイス(請求書)の発行補助や、クライアント向けの月次レポート作成、入金管理等、経理アシスタントの仕事です。日本に本社があり、広く海外に展開しているグローバル・ロジスティックス企業のアメリカ現地法人でのインターンシップになります。

 

次は、アメリカ・インターンシップと他国でのワーホリを、費用や仕事内容の点で比較!

アメリカのJ-1ビザインターンシップ制度とその他の国でのワーホリ、それぞれにメリット・デメリットがあるので、専門家にも問い合わせてしっかり情報収集してから最終的な渡航先を選びたいもの。次のページでは、アメリカの「J-1ビザ」と主に英語圏のイギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダの「ワーホリ」の違い、特にかかる費用や体験できる仕事内容・日本帰国後のキャリアという点で詳しく説明しています。
≫徹底比較!「J-1ビザインターンシップ」と「ワーキングホリデー(ワーホリ)」の違い

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Institute of Global Exchange

Institute of Global Exchange(IGE)
米国ロサンゼルスに設立された国際交流・人材育成を目的とした非営利団体。アメリカでのインターンシップのほか、アメリカから日本へ就職するための就職支援サービスを提供。WEBサイト上から申し込み可能な無料の可能性診断サービスも。
»アメリカインターンシップ専門サイトUS INTERNSHIP

Lighthouse × Infinity WIZ

Lighthouse × Infinity WIZ
アメリカの現地情報誌『ライトハウス』と、J-1ビザ専門のコンサルティング会社『Infinity WIZ』が連携し、J-1ビザを利用したアメリカでのインターンシップを希望するみなさま向けにサービスを提供しています。相談は無料です!
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