アメリカで暮らす

アメリカ生活大辞典

ソーシャルセキュリティーとは?

アメリカの社会保障制度であり住民にとってのIDの役目も果たすソーシャルセキュリティーナンバー。
その役割と取得方法、変更や紛失時の手続き、社会保障の種類などをまとめた。

アメリカ生活の基本となる
ソーシャルセキュリティーナンバー

 アメリカ生活をスタートさせる上で最も基本となるのがソーシャルセキュリティーナンバー(以下SSN)の取得。アパートの契約、クレジットカードの申し込み、納税などあらゆる場面でこの番号を記入することが必要となる。戸籍制度のないアメリカでは、SSNは個々の住民を認識するためのIDとしての重要な役割も果たしている。

 SSNを取得するには、パスポートの期限が有効であり、入国時にパスポートに添付される移民局のForm I-94の期限が有効であることが必要。取得方法は、最寄りのソーシャルセキュリティー・アドミニストレーションオフィス(社会保障局)に滞在ビザ、労働許可カードおよびパスポート持参で出頭し、オフィスにある申請用紙(SS-5)に住所、氏名、市民権の有無と国籍、性別、生年月日などを記入する。

 申し込み用紙は、ウェブサイトからダウンロードするか、電話(☎1-800-772-1213)で請求する。ソーシャルセキュリティーのオフィスを訪ねてもよい。最寄りのオフィスはhttps://s044a90.ssa.gov/apps6z/FOLO/fo001.jspで調べられる。申請は無料で、通常申請後2〜3週間以内に郵送されてくる。

 ソーシャルセキュリティーカードは所持しているビザの種類によって、異なる制限事項が記載される。

 アメリカ市民や永住権保持者には通常のカードが発行されるが、就労ビザ所持者には"VALID FOR WORK ONLY WITH DHS AUTHORIZATION"と書かれたカード、就労が許可されていない人、政府の補助などのサービスを受けるのに必要な人に対しては、"NOT VALID FOR EMPLOYMENT"と書かれたカードが発行される。

 なお、留学生には、単なるIDとしてのソーシャルセキュリティーナンバーは発行されないが、自動車免許を取得する場合や学校が認める場所で就労する場合は、学校からの書類と有効な学生ビザ、I-20を持っていけば発行される。

転出や結婚による改姓時は
すみやかに変更届を提出

 SSNは生涯1つの番号を使用するもので、カードを紛失した際は再発行が可能。また結婚などで姓が変わった時、住所が変わった時、グリーンカード取得などでステータスが変わった場合は、すみやかに最寄りのオフィスに届け出る必要がある。これが正しく行われていないと、タックスリターンの際などに登録情報の不一致による書類不備とされて戻ってくることがある。

 またアメリカで働く場合、雇用主を通じてソーシャルセキュリティータックスを支払うことが定められているが、引退後には老齢年金(Retirement Benefit)が税金を支払った年数に応じて支給される。

 この他、ソーシャルセキュリティーには、障害者年金(Disability Benefit)、低所得者保障(Supple-ment Security Income)、メディケア(Medicare)などさまざまな保障制度がある。

ソーシャルセキュリティー関連サービス

ソーシャルセキュリティーホットライン
(月〜金:7:00am-7:00pm) ☎1-800-772-1213
www.socialsecurity.gov/reach.htm
メッセージに従って自分の氏名や住所を録音すると、申請書など必要な書類を無料で郵送してもらうことができる。またZIPコードを入力し、最寄りのオフィスの住所や行き方、窓口時間を調べることができる。必要な場合は直接オペレーターと話すことも可能。

社会保障局ホームページ
www.ssa.gov
ソーシャルセキュリティーに関する最新の情報をチェックすることができるほか、質問集も充実している。各種書類のダウンロードや最寄りのオフィスの検索もできる。