アメリカで暮らす

アメリカ生活大辞典

運転免許の取得と更新

アメリカでは車は日常生活の必需品。
運転免許は身分証明書としての役割も果たしている。
運転免許証の取得に必要な試験の内容と手続き方法、更新時の手続きについてまとめてみた。

路上での練習は
筆記試験に合格してから

 免許取得の第1歩は、DMV(Department of Motor Vehicle)で筆記試験を受験することから始まる。月曜・金曜は混雑しやすく、多少待たされることもあるので注意。申し込み時には、有効なビザのあるパスポートと筆記試験の受験料27ドル(2007年5月現在)を持参する。筆記試験の際には、指紋押捺、顔写真撮影、視力検査が必ずある。

 筆記試験は36問の3者択一方式。制限時間はなく初回、再受験の場合は6つまでの間違いなら合格だ(書き換え申請の場合は3つまで)。日本語のテストを用意しているDMVがほとんどなので、日本語での受験が可能。筆記試験の合否はその場で知らせてくれる。

 筆記試験に合格し、簡単な視力検査を受ければ、「インストラクションパーミット」と呼ばれる練習許可証が発行される。練習の際は、この許可証とパスポート等の身分が証明できるものを所持していれば、カリフォルニア州の運転免許を持っている18歳以上の人の同乗を条件に路上で練習できる。また、国際免許を持つ人は有効期限内なら1人で練習できる。

 指導してもらう同乗者は必ずしもプロの指導員である必要はないが、南カリフォルニアには日本語で教習してくれるドライビングスクールもある。日本での運転歴が長い場合も、練習なしでいきなり実技試験を受けるのは考えもの。また、知り合いに同乗してもらって練習している時に事故を起こした場合は、免許を持っている同乗者が100%責任を負わなければならないので要注意。

20分間のドライビングテスト
試験用の車は自分で用意 

 実技試験は約15〜20分間の路上でのドライビングテストだが、長時間待たされることもある。「アメリカでの運転免許取得は日本より簡単」と思い込んでいる人もいるようだが、十分な練習が必要だ。

 実技試験に使用する車は自分で用意することになっている。試験を受ける本人が、免許証所有者を同乗して車を持ち込むこと。ただし、州が定めた保険に入っていない車での受験は認められていない(自動車保険に関する詳細はこちら)。当日は保険の加入証明書や車のレジストレーション、運転練習許可証も忘れないように。

 試験開始前に車は右左折のシグナル、ブレーキランプ、ホーンなどが正常に機能するかをチェックされる。不備な箇所が判明した場合、受験は拒否されるため注意が必要。また、自動車学校で教習を受けた場合は、学校の車を借りることもできる。

 また、レンタカーで受験する場合、必ずそのレンタカー会社から保険証を発行してもらって、その証書を持参しよう。原則として、保険証書がない場合、路上テストは受けられない。ドライビングテストに不合格だった場合は、翌日、またはそれ以降に再挑戦することになる。その場で次回の予約を必ず取ること。2回目からは追加で6ドルの費用がかかる。予約確認書となるレシートをもらうのを忘れないように。

 合格したら、仮の免許証を受け取る。サインをする前に、住所、氏名等の記載事項に間違いがないかどうか確認しよう。写真の入った正式な免許証はその後郵送されてくる。

 なお、運転免許証の更新は5年ごとの誕生日にする必要がある。免許証の期限が切れる約2カ月前にDMVから通知が届くことになっている。この通知を持参して最寄りのDMVで手数料27ドルを支払い、視力検査と筆記試験を受け、指紋押捺、写真撮影を済ませれば、更新手続きは終了。ただしI-94保持者の場合、I-94の有効期限が免許証の有効期限対象となる。

 過去2年間無事故無違反の場合、更新料を郵送するだけで手続きができる。その間に事故歴、違反歴があれば、DMVに出向いて更新手続きをしなければならない。この場合は、筆記試験も課されるので注意が必要だ。

 晴れて運転できることになったら、ぜひ気をつけてもらいたいのが飲酒運転(詳しくは「交通事故と違反」を参照)。レーンチェンジは不必要にしない。これが交通渋滞の大きな原因となっている。また、右左折、レーンチェンジの際には、必ずシグナルを出すことである。

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