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ゴルフ徒然草

ヒデ・スギヤマが、ゴルフに関する古今東西の話題を徒然なるままに書きまとめた、時にシリアスに、時にお笑い満載の、無責任かつ無秩序なゴルフエッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

Vol. 33 日本のゴルフ場に有って米国に無いアイテム・番付

先日のこと、テレビをつけると野球の試合を中継しており、
でも何か球場が小さいな?と感じたのでよく見たら、リトルリーグの世界大会が開催されていました。
その後の数日間、引き込まれるようにこの大会を見てしまったのですが、
最終的に我らが日本チームは、台湾や中米諸国といった並み居る競合を打破し、
見事にワールドチャンピオン(米国除く)になったのです。

翌日はアメリカチャンピオンのジョージア州選抜とワールドシリーズを行い、
球場全体がアメリカの応援という完璧アウェイの日本は、
自力では勝っていたと思えるような接戦でしたが、残念ながら1点差で無念の涙を流しました。
でもその結果よりも、まだ小学生と思われる勇敢な若者たちが、
慣れないアメリカで背丈の大きな外国選手に臆することなく、
ちょっと大きめのヘルメットとユニフォーム(すぐに体が大きくなるから大きめを買っとけ!
という母の声が聞こえる)で堂々と戦う姿に私は心を打たれました。

結果はどうあれ、こんなに楽しい野球を見たのは久し振りでした。
リトルリーグならではという微笑ましい場面や、
逆に「彼らはすごく野球を知っている」と思わせる試合巧者のセンスなど、
まだ生まれて10年ほどしか経っていない男の子達に、
スポーツの原点を見せてもらったような爽快感を覚えました。
「おそらくこの試合は日本に中継していないだろうな。やったらいいのに…」
とボンヤリ考えていたところ、
「逆にゴルフで、日本にはあるのにアメリカには無いものがたくさん有るな…」と思いつきました。
そこでやっと今日のテーマ!
「日本のゴルフ場に有ってアメリカに無いアイテム番付」を作ってみます。
では早速始めましょう!


日本のゴルフ場に有ってアメリカには無いアイテム番付
前頭筆頭: 打順決め・棒
日本でプレーしたことのある方はご存知ですね。
1番ホールのティーグランドに刺さっているシルバーのポール。
先が筒状になっており、
そこに占い師の商売道具みたいな4本の棒が入っており、
それぞれの棒の末端には1本から4本の溝が彫られています。
そう、これで打順を決めて下さいというわけですね。
何という親切心。そして何というおせっかい。
初めて見た時、同じ組の男性がジャラジャラと鳴らしながら4本の棒を持って迫ってきたので、
「なんだ、この人は占い師だったのか。しかも1番ホールでいきなり占ってくれるなんて…素敵だ」
と感動したことを記憶しています。

日本のゴルフ場に有ってアメリカには無いアイテム番付
小結: 四人乗りカート
カートって2人乗りしか見たことがなかったので、最初は驚きました。
しかも日本のカートはガスで走るタイプも多く、その場合はちょっと臭いンです。
4人乗りだと、ゴルフ場と言うより遊園地の幼児向け乗り物みたいで、
それが地面に埋め込まれたセンサーどおりに自動運転するので、
例えるならばディズニーランドの“イッツ・ア・スモールワールド”みたいな雰囲気。
しかもちょこんと行儀良く座っているのが、50代・60代のオヤジたちなので、
ちょっと滑稽で面白い光景なンですよ。私はそれを見て、いつも一人でニヤニヤしています。

日本のゴルフ場に有ってアメリカには無いアイテム番付
関脇: ティンカップ
日本はほとんどのゴルフ場が、ホールのカップにティン(スズ製)カップを使っているので、
パットが入ると“カコーン”といい音がしますよね。こちらはプラスティック製なので、
“ペコ”とちょっと拍子抜け。まあ、入ればどんな音でも嬉しいのは事実ですが。
でもアメリカで最初にプレーした時、「何じゃ、この音は!」と思ったのは私だけではないでしょう。
以前、ケビン・コスナーが主演で“ティンカップ”というゴルフ映画が有りましたが、
アメリカでは大きな試合の時には、カップがティンカップ製に変ることからタイトルが付いたと聞いています。


日本のゴルフ場に有ってアメリカには無いアイテム番付
大関: シューズ掃除エアーブラシ
皆さん、ご存知ですよね。日本のゴルフ場ならどこにでもある、シューッとエアーが出るあの機械。
あれって本当に便利だと思いません? LAで特に赤土系の強いコースだと、シューズは真っ黒。
どうせまめに掃除しないから、そのまま次回までトランクの中。
そして更にドス黒くなっていく… あのシューッの機械があればプレイヤーは助かるし、
何よりクラブハウスも汚れないで効果的です。
でも聞いてみたら、コストが高いので米国導入は難しいようですね。
結局みんな、駐車場の地面でパンパンとシューズを叩いています。

日本のゴルフ場に有ってアメリカには無いアイテム番付
横綱: 風呂
やっぱりゴルフは最後の風呂で仕上げないとね!今は米国式にも慣れましたが、
風呂に入って汗を流してから帰りたいな〜と、日本のゴルフで育った人なら、
最初は誰もが思ったことでしょう。
もっともこちらに居ると広くて深い風呂に入れないから、ゴルフに限らず、
「湯船で足を思いっきり伸ばして、湯気がボワーッと広がっていて、
風呂桶のコーンっていう音が響いて…」
という温泉のような雰囲気は誰でも大好きですよね。
因みに“今日はゴルフだ”と偽って浮気する殿方が多いらしいですよ。
理由は「風呂に入って帰っても怪しまれないから」だそうですが… 奥さま、ご注意を!

日本のゴルフ場に有ってアメリカには無いアイテム番付
番外編(非アイテム): プレイング4
日本人ゴルファーが考え出した傑作であり、最悪の愚作でもあります。
ティーショットでOBを打った際に、打ち直しをせずにコースの指定する前方の位置で、
第四打目からプレー再開するローカルルール。
進行を早めるための秘策らしいですが、かなり違和感があります。
でも日本では、“ファンタスティック4”よりも明らかに認知度の高い“プレイング4”。
ちょっと疑問?な日本特有ルールの一つです。