シニアコミュニティーに暮らす

シニアコミュニティ―に暮らす

ベビーブーマーの退職を目前に控え、シニアの生き方も選択肢が広がってきた。日本では、海外での引退生活を考える人も増えてきたという。温暖なカリフォルニアに住んでいると、いずれ親を呼び寄せたいと考える人も少なくない。シニア向けコミュニティーが確立されたカリフォルニアでは、多くのシニアたちが充実した余生を過ごしている。今回は、日系と米系のシニアコミュニティーを訪ね、それぞれの良さを検証してみた。

(ライトハウス・ロサンゼルス版 2005年5月1日号掲載)

日系社会が支える、日系シニアのコミュニティー

敬老引退者ホーム
「敬老」の精神に基づいた日系人のためのホーム

敬老引退者ホーム_外観と間取り

計124 部屋ある引退者ホーム。1ベッドルームの部屋はフルキッチン付きで、各所に使いやすい工夫がされている

敬老シニア・ヘルスケアは、カリフォルニア州法に基づく高齢者のための各種サービスを提供する非営利団体で、ボランティアの理事により理事会が管理している。敬老シニア・ヘルスケアには敬老引退者ホーム、敬老ナーシングホーム、サウスベイ敬老ナーシングホーム、敬老中間看護施設、敬老アダルト・デイ・センターが含まれる。リトルトーキョーの東、ボイルハイツに位置する敬老引退者ホームは1975年にオープン、今年で30周年を迎える。この土地は、かつてユダヤ系老人ホームだった。高齢化する1世の老後を憂慮したジョージ荒谷さんや故フレッド和田さんなどが中心になって、5エーカーにおよぶ土地を購入するために資金集めに尽力した逸話は、弊誌でも以前に紹介した。
 
敬老シニア・ヘルスケアの「敬老」の精神に基づいた、キメ細かく質の高いケアは、アメリカ国内のみならず日本からも高い関心が寄せられ、看護・福祉関係者、行政担当者、政財界から多くの視察団が押し寄せている。

敬老引退者ホーム_大石さん

敬老引退者ホーム施設長の大石剛司さん

ボイルハイツの敬老引退者ホームは、中間看護施設と土地や施設を共有しているが、今回紹介するのは介護の必要がない人向けの引退者ホームだ。ここには現在133人の日系シニアが居住している。入居できるのは60歳以上で、これは州社会福祉局認定のRCFE(Residential Cares Facility for Elderly)のライセンスで運営するために設けられている州の規定。
 
「アプリケーションは何歳で出していただいてもいいのですが、入居できるのが60歳ということです。居住期間は平均6.5年ほどですが、中には25年居住している人もいます」と話すのは、敬老引退者ホーム施設長の大石剛司さん。
 
部屋のタイプはすべて家具付き536平方フィートの1ベッドルームと370平方フィートのスタジオ(1ルーム)の2種類。バルコニーが付いている部屋もあり、面積はバルコニーを除いた広さ。1ベッドルームは30ユニット、スタジオは94ユニットある。気になる料金だが、1ベッドルームは1人入居で1800ドル/月、2人入居で2100ドル/月、スタジオは1人入居のみの1570ドル/月(注:料金は毎年変化する)。入居時に必要なアドミッション・フィーは一律500ドル(初回のみ)。ただしどちらも常に満室の状態で、1ベッドルームで4年以上、スタジオで2年以上の待ち期間がある。

うれしい日本食メニュー家族も安心の24時間体制

敬老引退者ホーム_陶芸クラス

人気の陶芸クラスで、先生を囲んで

部屋の広さからすると若干割高感もあるが、料金に含まれるサービスを考慮するとかなりお得であることがわかる。この「料金に含まれるサービス」は以下のとおり。まず1日3度の食事付き。このうち少なくとも1食は日本食が提供され、通常のメニュー以外に選択メニューもある。また週1回の部屋の掃除とリネンのサービス。タオル、石鹸、トイレットペーパー。各種活動プログラムと催し物。送迎サービス。タクシークーポンの提供。週1回の移動郵便サービス(郵便局からの出張サービスで、切手を購入したり小包を発送したりできる)。月1回の銀行サービス(ユニオンバンクの出張サービス)。月1回の血圧・体重・体温などの測定。害虫駆除対策など、まさに至れり尽くせり。

敬老引退者ホーム_クッキングクラス

クッキングクラスでは蒸し饅頭などさまざまなメニューに挑戦

さらに価値を高めるのが充実した設備だ。緊急時のためのライフラインとインターコムシステムが全室に備え付けられており、24時間体制でスタッフが施設内に常勤している。万が一の時には24時間、ボタン1つでオフィスにつながるというわけだ。これは家族にとっても心強い。
 
「高齢者が1人暮らしをしていると、家族は毎日のように電話を入れて、ちゃんと食事はしたか、風呂に入ったか、電気は消したかなどをチェックする必要があります。ところがここに住んでいると、何か変わったことがあった時には、私のほうから家族に連絡を入れることになります。ですから家族も安心して生活することができるのです」(大石さん)。

敬老引退者ホーム_夫妻

夫婦で居住のジョージ&キミ・アキヨシ夫妻

1ベッドルームにはフルキッチンも付いているが、食堂での食事がある意味で点呼の機会になっているとのこと。
 
「食堂の席は決まっていますので、事前の知らせなしに食堂に来なかった人には連絡を取ります。ですから1日3回は居住者の状態をチェックできるのです」(大石さん)。
 
このシステムは家族にも大きな安心を与える。また食事は栄養士のアドバイスの下、栄養価を考慮したメニューになっているので、家族は食事の内容についても安心していられる。毎日の生活の中で食事は人生をエンジョイするための重要な要素であるが、特に高齢者にとっては、食事の重要度は高い。どんなに海外生活が長くても、高齢になれば日本食が恋しくなるというもの。日本食を提供している同施設は、日系社会にとって何よりもありがたい存在であるのは間違いない。例えば3月14日のメニューをご紹介しよう。
 
朝食はバイキング形式で、ハワイアンブレッド、ベーコン、ポテトナゲット、梨とプルーン、選択メニューが、スクランブルエッグ、オートミール。昼食は、大根の田楽とバーベキュー・ミートボール、ご飯、きゅうり入りグリーンサラダ、ボストンクリームパイ。選択メニューは、豆腐、うどん、焼き魚、チキン。夕食がカツ丼、もやしの味噌汁、きゅうりの漬物、フルーツ。選択メニューは、豆腐、サルスベリーステーキ、サバ味噌、ピザ。
 
「全米で日本食を提供できる施設はほとんどないのでは」(大石さん)の言葉どおり、日本食が出るということで、州外や東海岸から入居してくる人も全体の1割を占めるとか。

ボランティアに支えられた、充実のアクティビティー

部屋の設備は、ライフラインの他にも安全性が考慮されており、浴室には病院のような安全バーがついている。またホテルの部屋にあるようなセキュリティーボックスもある。質の高さをうかがわせるアクティビティーセンターには、料理教室が開かれる広いキッチンやコンピュータールームもあり、食堂と同様にステージもあるためコンサートなどの催しも多く開催される。その他にも陶芸用の窯、日本庭園、フルーツや野菜畑、野外運動場など、高齢者が楽しく安全に暮らせる数々の配慮がされている。
 
料金には含まれないが、美容院や床屋、足の爪のケアなども専門家のボランティアにより格安でサービスを受けることができる。例えばヘアカットは8ドル、シャンプー・カットのセットで18ドル、パーマが35ドル。また施設にはコインランドリーが設置されており、ドライクリーニングも格安で利用できる。
 
これらのサービスを可能にしているのが、多くのボランティアたちだ。大石さんも「引退者ホームのスタッフは39人ですから、ボランティアなくしてこれだけのサービスは提供できません」と断言する。毎年3月と10月には、ボランティアによる2泊3日のラスベガス旅行も催行される。料金は70ドルから80ドルで、ボランティアが同行する。また各種アクティビティーも多くのボランティアによって支えられている。
 
敬老引退者ホームは、施設もさることながら、このボランティアによって実施されるアクティビティーの充実度が、質の高いシニアライフを可能にしている。
 
例えば3月の特別行事は15件。3日のひな祭り音楽会、9日のバルボア公園桜花見、18日の一節太郎浪花節、19日のJRA寿司ランチ、29日のウォルマート買い物、同じく29日のUCLAピアノコンサートなど、単純計算しても2日に1回はイベントが控えていることになる。日本から歌手など芸能関係者がコンサートなどで訪米すると同施設を慰問することも多く、その昔、ピンクレディーがラスベガス公演の帰途に立ち寄り、コンサートしたのを皮切りに、数多くの芸能人の慰問が後を絶たない。また天皇皇后両陛下をはじめ、皇族の訪問という栄誉にも浴している。
 
特別行事に加え、さらに目白押しなのが月例行事だ。編み物、コンピューター、体操、陶芸、ピアノ、歌、ヨガ、ストレッチ体操、民踊、ゲートボール、初歩マージャン、詩吟、ペン習字、ダンス、クッキング、墨絵、茶道、活け花、キーボード、日本舞踊、書道、気功、ちぎり絵、民謡・三味線などの各クラスに、ドミノゲーム、映画・ビデオ鑑賞、マッサージ、ビンゴ、朗読、上級マージャン、テーブルゲーム、詩の朗読などのレクリエーション、さらに聖書の話やクリスチャンサービス、西本願寺や牧師の訪問などの宗教サービスまで揃い予定表は毎日びっしり。日本語クラスや英語クラスがあるのも興味深い。

親や兄弟以上の付き合い、日本文化が息づいている

集合写真

市長候補のアントニオ・ビヤライゴーサ議員(当時)を囲んで。左から大石施設長、藤枝ウェードさん、タネ・ホンダさん、ビヤライゴーサ議員、クララ・ニシモトさん、キャッツ・クニツグさん

現在のところ、入居者の7割が日本語を話し、残りの3割が英語を話す。日系1世に安心できる老後を、というきっかけで立ち上がった同施設だが、時代の移り変わりと共に今では、4割が帰米2世、3割が新1世で、残りの3割が英語組だとのこと。
 
元居住者会長の藤枝ウェードさんは、入居の動機をこう語った。
 
「私はアメリカの映画会社に勤務していたので、日系社会とは接点がありませんでした。映画会社には専用のリタイアメントホームがあって、アメリカの施設に行くのか日系の施設に行くのかをまず考えました。それで日本人の原点に帰ってと言うか、ふるさとに帰るような感じで日系の施設に行きたいと思いましたが、とにかく日本人との付き合い方を知りません。そこでまず当時あった婦人公論友の会というのに入り、コミュニケーションや文化の違いを勉強して日本人との付き合い方を覚えました」。

ウェードさん

「ここには日本文化の伝統が息づいています」(ウェードさん)

日系社会と縁のないまま引退したウェードさんは、入居する前は「おっかなびっくりだった」と告白するが、2000年に入居してはや5年。今では他の入居者とは兄弟や家族以上の付き合いだと言う。
 
「全寮制の学校に行っているようなもので、毎日顔を合わせますからうんと親しくなれるんです。ちょっと風邪を引いただけでも『ご飯持っていこうか』となるし、これは一緒に住んでいない限り親や兄弟でもできません。和を尊ぶのが日本人のいいところで、言葉のニュアンスで遠慮しようとか、そういった日本古来の文化がここには息づいています」。
 
ウェードさんが現在参加しているアクティビティーは、ピアノ、コンピューター、茶道、ペン習字に陶芸教室など。それ以外に、シャトルサービスを利用してYMCAに泳ぎに行くこともある。
 
「ここでは日本文化も教えてもらえるし、ボランティアの先生たちも皆とても尽くしてくれます。部屋は家具付きですし、それこそスーツケース1つで入居できます。施設を上手に使えば十分元は取れるし、払っただけの見返りはあります」(ウェードさん)。
 
引退者ホームの居住者は平均年齢83.5歳、最高齢100歳だが、ここでは皆、眼をキラキラさせて生活している。元気にアクティビティーに挑戦し、人生を謳歌する先輩たちを見ていると、自分もいずれはこんな余生を送りたいとうらやましくなる。アメリカに住んでいても、日本人に生まれてよかったと誇らしくなる。
 
だがこれだけの充実した内容を継続できるのも、多くのボランティア活動と日系コミュニティーの支援があるからこそ。日系社会が支えていかなければならないという認識は、いつも深く胸に刻んでいたい。

◎ Keiro Retirement Home
325 S. Boyle Ave., Los Angeles, CA 90033
☎ 323-263-9651
www.keiro.org/

プライバシーを尊重する米系シニアのコミュニティー、レジャーワールド

空港建設に反対して独立した自治体に

バクナムさん

「ここはパラダイスです」(バクナムさん)

相互扶助の精神に基づく日本人の美学を最大限に活かしたシニアコミュニティーが、敬老引退者ホームであるならば、個人のプライバシーを尊重するアメリカならではのシニアコミュニティーがオレンジ・カウンティーにあるレジャーワールドだ。レジャーワールドは西海岸で最大規模のシニアコミュニティーで、アクティブな引退後のライフスタイルを確立する55歳以上の人々のために1964年設立された。
 
ラグナビーチから内陸部に入ったラグナウッズ市に位置する2100エーカーの広大な敷地は、ゲートコミュニティーになっており、12736軒の住宅が建ち並ぶ。居住者数は1万8000人で、平均年齢は78歳。

ディー・ミラーさん

愛馬シンバーの世話をするディー・ミラーさん

レジャーワールドのあるラグナウッズ市は、99年にオレンジ・カウンティーの32番目の市として認められた新しい自治体で、総面積約4平方マイル。そのうち3.8平方マイル、99%がレジャーワールドの敷地だ。要するにシニアコミュニティーが立ち上がって1つの市を作ってしまったのだが、その経緯をレジャーワールドのコミュニティーマネージメントに勤務するウェンディ・バクナムさんはこう話す。
 
「96年、すぐ側にあるエルトロ海兵隊基地を商業空港にする計画が持ち上がりました。空港計画に反対したレジャーワールドの住民が、コミュニティーを市制化することによって空港建設を阻止したのです」。

マイク・セティペインさん

厩舎スーパーバイザーのマイク・セティペインさん

住民はコンサルタントを雇い、1つの自治体として独立するための道を模索。オレンジ・カウンティーに申請し、98年にカウンティー委員会が認可。99年、住民投票によって承認された。ラグナウッズ市はレジャーワールド以外に、3つの小規模なシニアコミュニティーとスーパーやレストランなどが入ったショッピングセンターで構成されている。市であることから当然市長や市議会も存在し、市長も市議もレジャーワールドの住民だ。会計年度03年から04年の市の予算は840万ドルで、独自の警察所や消防署を持ち、郵便局はレジャーワールド内に所在する。

ゴルフコース

広大な敷地に広がる18ホールのゴルフコースは、8ドルでプレイできる

2000年度の国勢調査の統計によると、市民の96.1%が白人で、日系は0.5%(89人)、75歳から84歳が全体の41%を占め、男女比は男性34%、女性66%。女性の長寿が読み取れる。中間年収は3万493ドルだが、最も多いのは年収1万5000ドルから2万4999ドルのレベルで全体の22.2%。社会保障を受給している人が87.8%を占める。また世帯数1万1482戸のうち、家族と同居している人は3877人。シングルのシニアが大半であることがわかる。
 
敬老引退者ホームが賃貸アパート形式で「全寮制の学校のようなもの」(ウェードさん)であるのに対して、レジャーワールドは分譲住宅になっている。1ベッドルームから3ベッドルームまであり、平屋、2階建て、高層コンドなど94種類のタイプがある。すべての工事が終了したのは86年で、それ以降の売買は一般住宅と同じように不動産会社を通して行われている。

プール

高台にある競泳用プール。ここからは住民が空港建設反対を訴えた海兵隊基地跡も見える

「住宅価格は一般の不動産と同じで市場に左右されますが、今は27万ドルから高いものでは100万ドルくらいまで幅があります」(バクナムさん)。 
レジャーワールドの住民になるには55歳以上でなければならないが、高齢化社会の加速を考慮すると、投資物件としても値打ちがあるというわけだ。

アクティビティー数230ほとんどが無料か格安料金

フィットネスセンター

最新マシンがずらりと並ぶフィットネスセンター

レジャーワールドの魅力は、その施設の充実度にある。18ホールのゴルフコースはもちろんテニスコートやプール(5つ)、834席の劇場、乗馬施設まであり、馬の所有者は敷地内の厩舎に馬を預けることができる。乗馬施設には現在38頭の馬がおり、10頭がレンタル用、28頭が住民の所有馬だ。
 
「5つのプールはそれぞれ使用目的に合わせて温度調節されています。しっかり泳ぎたい人用のラッププールは華氏80度、ウォーターエアロビクス用やウォーターポロ用のプールは華氏82度から84度などです。また訪問してきた孫と一緒に泳げるグランドチルドレンタイムも設けられています」(バクナムさん)。

PCクラブ

PCクラブのメンバーは約1500人。隣の部屋がMACクラブになっている

しかもほとんどが無料か格安で使用できるというから驚きだ。劇場で催されるレクチャーなども内容や座席によって料金は変動するが、たいてい10ドルや12ドルという格安料金で、ゴルフは18ホールが8ドル。
 
またそれ以外にも、ヨガ、ピラテス、タイチー、タップダンス、ラインダンス、バレーボール、バスケットボールなど、230のアクティビティーがある。レクリエーションセンター内のコンピューターワークショップでは、PCクラブとMACクラブがあり、PCクラブには24台、MACクラブには23台のコンピューターが設置されている。PCクラブメンバーは1500人で、MACクラブメンバーは450人。すべてブロードバンドの高速インターネットに接続され、クラブとは別に開催されるコンピュータークラスには、20台のコンピューターが用意されている。
 
3年前にオープンしたフィットネスセンターには、トレッドミルが9台、バイクが10台など、最新フィットネスマシンが満載。有資格のインストラクターが6人、フィットネスのバックグラウンドを持つ住民ボランティアが8人おり、メンバーは少なくとも3万4000人。1日250人から300人が利用するというから驚きだ。
 
ゲート内にはゴルフ場にあるプロショップ以外に店はないが、ゲートのすぐ外にはショッピングセンター、教会、病院などの医療施設があり、公共のバスも運行している。
 
外観のメンテナンスやランドスケープ、パトロール、公共バスや施設のメンテナンスの費用として住民が支払う額は平均430ドル/月。コミュニティーは独自のケーブルテレビのシステムを所有しており、毎朝8時には6チャンネルでコミュニティー内のニュースをチェックすることができる。この料金も毎月の支払いの中に含まれている。
 
また免許を保有するソーシャルワーカーのサービスも無料で、個人カウンセリングやサポートグループのサービスなども受けることができる。
 
レジャーワールド・アクティビティークラブの一例
Aliso Club:チャリティーイベントなどを通して交流を深める女性専用クラブ
Amigos Nuevos:ブリッジなどのカードゲームクラブ
Art Association:絵画を楽しむクラブ
Astronomy Club:天文クラブ
Bicycle Club:オレンジ・カウンティー内をツーリング
Billiards Club:ビリヤードを楽しむ。女性専用クラブもあり
Bonsai Club:盆栽を広める会
Bowlers Club:ボウリングを楽しむ会
Canine Club:犬の正しいケアを飼い主へ広める会
Club “30″:音楽や芸術を楽しむクラブ
Dance Club:ボールルームダンス、フォークダンス、スクエアダンスなど各種
Garden Center Club:ガーデンスキルを磨くクラブ
Hikers & Walkers:毎週土曜日にオレンジ・カウンティー内をハイキング
Japanese Culture Club:日本文化を広めるクラブ
Mah Jong:麻雀クラブ
Players Club:アート、ビンゴ、カジノゲーム、旅行などを楽しむ会
Quilter’s Club:キルトを楽しむクラブ
Rock n’ Rollers:ロックンロールを広めるクラブ
Sewing Supers:縫製スキルの向上を目指す会
Tennis Club:テニストーナメントも開催

親子2や姉妹で住む新しい引退後の選択

シャーマンさん

部屋でくつろぐ在住10年のシャーマンさん

広大な敷地にゆったりと建設されたレジャーワールドは、元気なシニアにとってまさに余生をのんびりと過ごすことができる楽園のようだ。
 
「忙しくしていたい人はいくらでもすることがあるし、静かに過ごしたい人はひっそりと暮らせるし、ここの生活が大変気に入っています。素晴らしいところです」と話してくれたのは、レジャーワールドに引っ越して10年になるアネット・シャーマンさん。シャーマンさんはレジャーワールド内に妹も住んでおり、以前は両親も住んでいたという2世代目だ。
 
「父が亡くなって母が病気になった時、私も55歳を過ぎていたので母の世話をするために家を買って引っ越してきました。妹も近所に住んでいるのでしょっちゅう行き来しています。でも一緒に住んでいるわけではないのでお互いのプライバシーは尊重できますし、それがいいですね」(シャーマンさん)。
 
シャーマンさんも妹さんも今は夫を亡くしてそれぞれ1人暮らしだが、2人とも2ベッドルームの家に住んでいる。シャーマンさんは水泳をしたり、ゲームをしたり、劇場に出かけることも多いとか。
 
「劇場には歌手や芝居を観に行ったり、レクチャーを聴きに行ったりします。レクチャーの講師には政府関係者や芸術家、音楽家などあらゆる分野の専門家が来てくれるので楽しみにしています。また私は共済組合に入っているので、たとえば家電の修理が必要な時には無料で修理に来てくれますし、私のように1人で住んでいる女性にとっては大変助かります」(シャーマンさん)。
 
高齢化社会の現在、シャーマンさんのように親子で同じシニアコミュニティー内に住むケースも多くなりそうだ。親を日本から呼び寄せるには市民権が必要だが、引退した暁には年老いた親と一緒にゴルフをしたりゲームに興じたり芝居を観に行ったりという生活は、想像するだけで楽しそうだ。日系にしろ米系にしろ、南カリフォルニアには充実したコミュニティーが確立され、引退後の生活がますます楽しみになってきた。有意義なシニア時代を過ごすためにがんばって仕事をする、そんな時代に突入したのかもしれない。

◎ W Community Center
24351 El Toro Rd., Laguna Woods, CA 92653
☎ 1-800-711-9273
www.lwlagunawoods.com

南カリフォルニアの主なシニアコミュニティー

南カリフォルニアには他にもレジャーワールドのような分譲タイプのシニア向けゲートコミュニティーが多数あるが、年齢制限は基本的に55歳以上。近頃では55+コミュニティーと呼ばれることが多い。一家に55歳以上が1人いれば、同居人は45歳以上でOKというところがほとんどだ。家族や親戚が訪ねる場合は、2週間までという制限を設けているところもある。
 
ゲートコミュニティーの場合、見学に行っても許可なしにゲート内に入れないし、カタログを用意しているコミュニティーもほとんどない。家の売買は不動産会社が行っているため、見学したい場合はコミュニティーに連絡するよりも不動産会社に連絡を。ただし現在開発中の新しいコミュニティーは、コミュニティーセンターにセールスが待機しており、気軽に見学できる。

 

Leisure Village

ベンチュラ・カウンティーのカマリオにあるレジャービレッジは、2136軒の住宅を有する。住民数約4000人で、住宅はすべて平屋作り。カマリオ・アウトレットセンターの南に位置し、オリンピックサイズのプール、18ホールのゴルフ場などに加え、海が近いことからサーフィンクラブ、減量クラブ、旅行委員会など、アクティブなシニアにぴったりのアクティビティー多数。24時間のセキュリティーや緊急対応など、ビレッジ内には100人のスタッフがそれぞれのニーズに対応している。

4000 Leisure Village Dr. West, Camarillo, CA 93010
☎ 805-484-2861

http://mysite.verizon.net/gincal/index.html

Ocean Hills Country Club

サンディエゴ・カウンティーのオーシャンサイドにある55+コミュニティーで、レジャービレッジ系列。住宅数1600軒で、18ホールのゴルフ場、オリンピックサイズのプール、2万7000平方フィートのレクリエーションセンター、24時間セキュリティーなど完備。サンディエゴでもアップスケールのコミュニティーだ。大きなコンサートホールや充実した蔵書のライブラリーなどインテリアも高級感に溢れている。

4600 Leisure Village Way, Oceanside, CA 92056
☎ 760-758-7080
(サンディエゴ地域の55+コミュニティーは以下で検索できる)

http://www.seniorsandiego.com/fiftyfiveplus.html

Sun City Shadow Hills

デベロッパーのデルウェブ社が開発した、04年1月にオープンしたばかりのパームスプリングスにある55+コミュニティー。最終的には3200軒が建設される予定だが、今年3月の時点で完成しているのは約600軒。18コースのゴルフ場は、現在9ホールがオープン、05年11月には全ホール完成予定。レクリエーションセンターも今年中には完成する予定だ。
現在売り出し中なので、アポなしで気軽に見学可能。

80815 Camino Santa Paula, Indio, CA 92203
☎ 1-800-847-0754
Open Daily
9:00am – 5:00pm

http://www.delwebb.com/Homefinder/Community.aspx?ID=100481

その他のシニアインフォ

●ロサンゼルス・カウンティーのさまざまなシニア向けインフォサービス
Area Agency on Aging Information Service
☎ 1-800-510-2020
Webサイト:http://dcss.co.la.ca.us/
Webサイト:http://www.aging.ca.gov/html/local%20aaa/AAA_listing.html
 
●ロサンゼルス界隈のシニアコミュニティーの検索サイト
Webサイト:http://www.senioroutlook.com
Webサイト:http://www.at-la.com/biz/@la-senior.htm
 
●オレンジ・カウンティーのさまざまなシニア向けインフォサービス
☎ 714-567-7500
☎ 1-800-510-2020(オレンジ・カウンティー内トールフリー)
Webサイト:http://www.officeonaging.ocgov.com/guide.asp
 
●サンディエゴ・カウンティーのさまざまなシニア向けインフォサービス
☎ 1-800-510-2020(サンディエゴ・カウンティー内トールフリー)
☎ 1-800-339-466(サンディエゴ・カウンティー外からのトールフリー)
Webサイト:http://www2.sdcounty.ca.gov/hhsa/programdetails.asp?ProgramID=2
 
●ネバダ州、アリゾナ州を中心にカリフォルニアにも進出したシニアコミュニティーのデベロッパー、デルウェブ社のウェブサイト
Webサイト:http://www.delwebb.com
 
●全米で展開する55+コミュニティーやナーシングホーム、中間看護施設などの検索サイト
Webサイト:http://www.aplaceformom.com

 

※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版 2005年5月1日号」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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