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現地情報誌「ライトハウス」が過去に取り上げた、アメリカ芸能界ゴシップ情報や、著名人・有名人へのインタビュー記事など。

ライトハウス編集部
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スピリチュアルセミナー・クルーズ体験記

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9月下旬、テラアカデミーの主催により、3泊4日の「第1回スピリチュアルセミナー・クルーズ」が開催された。ロイヤルカリビアンクルーズ社によるバハ・メキシコクルーズエンセナダ3泊4日のクルーズの旅の道中、スピリチュアル関連のセミナーに参加するというものだ。このユニークなイベントに本誌記者が参加。船とスピリチュアルの旅をレポートした。


<1日目>
サンペドロ港から
大型クルーズ船で大海原へ

 クルーズで海外へ出るのは記者にとって初めての体験。思わずパスポートを忘れそうになる。午後2時、サンペドロ港に到着。荷物を預け、ターミナル内へ。カウンターでチェックインを済ませ、クルーズ船に乗り込んだ。
 今回乗船したのは、世界最大規模のクルーズ会社、ロイヤルカリビアン・クルーズラインの「Monarch of the Seas」。全長268メートル、全幅32.3メートル、2774人の乗客と乗組員858人を収容する。1991年に就航し、2003年6月に30億円をかけてパブリックスペースを一新したこの船には、日本人にはうれしい寿司レストランもある。2カ所の屋外プールとジャグジーの他、ロッククライミングの壁面や子供用プール、キッズルームなどの施設も充実している。
 船内に一歩足を踏み入れた途端、別世界に入り込んだよう。軽快なサンバのバンド演奏と共に、乗務員がテキーラのカクテルで迎えてくれる。早速、「Windjammer Cafe」で遅めのランチを取る。


スピリチュアルな旅に
日本からアメリカから参加

 ランチでひと息ついたところに、船上避難訓練の合図がけたたましく聞こえてきた。出港前であるが、乗客・乗務員全員揃って行うこの避難訓練がクルーズ出発の合図のようだ。乗客は各自、部屋に備え付けてある救命胴衣を持参して指定の場所に集合。乗務員からの細かい指示で、訓練は15分ほどで無事終了した。
 午後6時、いよいよサンペドロ港を出港。船はゆっくりと岸から離れていく。海からのサンペドロ港は新鮮な眺め。セントトーマス・ブリッジを後に、3泊4日のクルーズ旅行が静かに始まった。
 この「第1回スピリチュアルセミナー・クルーズ」のツアー参加者は20名。主催であるテラアカデミー代表の松本勢津子さんとアテンドスタッフの大神ひろみさん、渡辺久芳さん、講師としてカナダからDNAリーディングのはるこ・フィリップさん、リコネクションの秦ゆうこさん、霊気マッサージの舟木がいごさん、日本からクリスタルヒーリングの西川幹子さん、足つぼ療法士の大田さなえさんが参加した。
 一般参加者は新婚旅行を兼ねてのカップルや、娘から日本に住む親へのプレゼントとして参加した秦さんなど、19歳から79歳まで年齢も動機もさまざま。日頃スピリチュアルとはまったく無縁だが、クルーズを楽しみたくて参加したという人もいた。これから3日間、エンセナダへの洋上で、スピリチュアルに関するセミナーや個人セッションをそれぞれ選んで受ける。


飽きさせません
充実の食事・娯楽・施設

 クルーズのお楽しみの1つは食事。メインダイニングでは全乗客の夕食を提供している。カジュアルダイニングなので厳しいドレスコードはないが、2日目だけは女性も男性もフォーマルな服装を着用する。前菜、アントレ、メインディッシュも何種類もの中から好きなだけ注文して良く、焼き立てパンも食べ放題。初日のディナーは前菜にホタテ貝入りリゾットやイチゴの冷たいビスク、メインディッシュにブラックアンガス・トップサーロイン、デザートにラズベリーパンナコッタなど。美味しい食事に参加者たちとの会話が弾む。
 このメインダイニングは朝食も8時からオープン。ここから24時間ルームサービスを利用することもできる。その他、朝食と昼食は船内に3カ所あるダイニングでも提供しており、深夜0時からのバフェもあるので、夜中に遊び疲れてお腹が空いても心配ない。どちらかというと、食べ過ぎに注意したいという感じだ。
 しかしそこはご安心を。船内には、本格的なスパとマッサージが受けられる「Monarch Day Spa」が併設。同スパ1番人気のメニュー「Ionithermie Algae Detox」なら、海藻エキスのトリートメントでウエスト、ヒップラインと大腿部などの筋肉に刺激を与えて毒素を排出。セルライトを取り除き、その場で効果が実感できるという。「エステティシャンのほとんどがロンドンから来ているので、本場のエステを味わえます」とスパマネージャーのRaluca Grozaさん。
 また、フィットネスセンターでは常時インストラクターが待機しており、エアロビクス、ピラティス、ヨガなどのクラスが受けられる。蒼い海をパノラマビューで楽しみながらエクササイズするという爽快感。フィットネスセンターの設備は無料で利用できる。



「Monarch Day Spa」
陽気な流しのおじさん
さすが、ルチャ・リブレの国!
船上カジノのため、18歳以上ならプレイ可能
夜のプールデッキはロマンチック
ビンゴゲームでシアター内は熱気に溢れる

<2日目>
色鮮やかなメキシコの港町
エンセナダに寄港

 朝7時過ぎ、メキシコ・エンセナダに到着。今日は午後5時の出航まで自由行動なので、クルーズ会社のオプショナルツアーに参加したり、エンセナダの街をのんびり散策したりすることができる。オプショナルツアーには、観光ポイントの1つ、岸壁に波打つ様子が迫力の潮吹き岩「La Bufadora」を見学した後、メキシコ民族芸能ショーを鑑賞するツアーや、カラフィアバレーのワイナリーを巡るツアーなどが用意されている。
 エンセナダはバハ・カリフォルニアの太平洋側に位置する人口40万人の港町。スペイン語で「入り江」という意味。
 1882年〜1915年まではバハ地方の首都だったが、現在はバハ地方で3番目の大きな町だ。古き良き時代のメキシコの面影を残した色鮮やかな町並は「太平洋のシンデレラ」と呼ばれる。
 毎年、11月から3月にかけて、コクラクジラの大群が、出産のためにエンセナダ沖合を通って南下するため、この時期はエンセナダを始め、バハ・カリフォルニアの各地でホエールウォッチングが楽しめる。


目抜き通りで
買い物三昧・テキーラ三昧

 土産屋の集まる埠頭を過ぎてシャトルバスに乗り、5分ほどでダウンタウンへ。目抜き通りのAdolfo Lopez Mateosには、土産物やシルバーアクセサリーの店が並ぶ。露店も至るところにあり、値段交渉もできる。観光客でにぎわうショップやレストラン、バーも多く、30〜40分もあれば全体を見て回れる。民族衣装やタイル、ガラス類など伝統工芸品を扱う「Mr. Gecko」や、世界各国からスピリチュアルなアイテムを集めた「Spirit」など、興味深いショップが目白押し。お腹が空いてきたので、Lopez MateosとBlancarteの角にある「Tacos Del Sol」で本場のタコスを食べることに。1つ1ドルという安さもうれしい。
 ショットバーやスポーツバーではマルガリータやテキーラが楽しめる。リカーストアでメキシコでしか購入できないテキーラなどをお土産に購入するのも良さそう。そうこうしているうちに出航時間。再び船上の人となる。
 もちろん、船内でも退屈することはない。船上カジノでルーレットやジャックポット、ポーカーを楽しむも良し、景色を眺めながらピアノバーやプールバーでくつろぐも良し、甲板でロッククライミングやバスケットボール、卓球に興じるも良し。さまざまなイベントやショーも毎晩開催されており、毎朝キャビンに届けられる船内情報誌『Cruse Compass』でその日のスケジュールが確認できる。
 そして、今夜はフォーマルディナー。7時半からフリードリンクが提供され、フロアは人であふれ返っている。おめかしした姿を記念にと、各所でプロのカメラマンによる撮影会も開催。我々一同も全員揃って撮影してもらった。


<3日目>
洋上のセミナーで
自分自身を見つめ直す

 今日は朝から、スピリチュアルセミナーを受講する。記者はまず、カナダ在住のDNAリーディングヒーラー・はるこ・フィリップさんによるセミナー「情熱的な生き方(Here and nowに生きる)」に参加した。
 「日本人として小さい頃から慎ましく生きることを教えられ、また集団意識が強く、人と違ったことをすることを良しとしない慣習の中で育てられた私たちにとって、情熱と言っても、実際にはなかなか得難いものです」。フィリップさんは、そんな日本人的感覚よりも、人として自分らしく、情熱的に感覚で生きる方法を伝授してくれた。
 夕方は、滋賀県で「足つぼ 」を経営されている大田さなえさんの「実践式足つぼ健康法セミナー」に参加。大田さんは台湾式足裏治療にホットストーンやレイキを取り入れた足つぼ療法士で、足つぼの本も執筆されている。参加者は2人1組になり、実際に家でできる足つぼ健康法を習った。
 「足の裏で自分の健康状態がひと目でわかります。足が赤かったり、黄色がかっていると健康上の何らかのサイン。ゴリゴリしている部分は機能が低下しているサインです。慣れてくると自分で見分けることができるので、ぜひご家庭でも実践してみてください」と大田さん。これらのセミナーは、どれも参加自由。ツアー参加者の皆さん、それぞれ選んだセミナーで有意義な時間を過ごしたようだ。


<最終日>
リフレッシュした魂で
人生という旅を再開

 早朝、朝食を取りにWindjammer Cafeに向かう途中、昇る朝日に縁取られたパロスバーデス半島が見えた。「ああ、帰ってきたんだ」と実感すると同時に、今回の旅を振り返り、とても充実していたことに気づく。
 午前6時半、サンペドロ港に到着。全乗客のチェックアウトと精算、入国の準備が一気に行われるため、フロントは混雑している。下船し、税関を通って無事入国。ツアー参加者で、最後の記念撮影をした。
 スピリチュアルをテーマにした今回のクルーズツアーは、誰にとっても価値のあるものになったに違いない。洋上では携帯電話もインターネットもつながらない。慌しい日常を忘れて、クルーズの旅を存分に味わい、自分自身と向き合う時間ができたことだけでも有意義だったのではないだろうか。
 ツアーに参加した仲間との別れを惜しみつつ、新たな思いを胸にサンペドロ港ターミナルを後にした。


取材協力&写真提供
◎Terra Academy
 310-534-0755
 http://terraacdmy.exblog.jp
◎Royal Caribbean International
 www.royalcaribbean.com