お酒として楽しむ発行健康飲料コンブチャ「ブーチクラフト」

ライトハウス電子版アプリ、始めました

ライトハウス・サンディエゴ版編集長、吉田聡子が、サンディエゴ生まれのブランドを訪問。世界に羽ばたいた物から、ローカルにこだわる物まで、名品の背景にある物語を探ります。

Boochcraft / ブーチクラフト

ブーチクラフトの創業者の3人。左から、アダム、アンドリュー、トッド。

創業者の3人。左から、アダム、アンドリュー、トッド。

昆布茶と言えば乾燥させた昆布を使ったお茶だが、「コンブチャ」は紅茶と酵母で作った飲料を言う。特定の世代の人には、かつて日本で流行った「紅茶キノコ」と言えば分かるかもしれない。発酵飲料で、プロバイオティクスやビタミン、ミネラルが豊富なため、健康や美容にいい飲み物として知られている。

ブーチクラフトの巨大な醸造タンク

醸造タンク(写真は吉田)。大きいです!

発酵過程で微量のアルコールが発生するのだが、市場でアルコールに分類されない度数に押さえられているのが一般的だ。しかし、あえてアルコール度数を上げる醸造をし、アルコール発酵飲料として販売しているコンブチャがある。それがBoochcraftだ。友人宅のパーティーで初めて知り、一口飲んで虜になった。チュラビスタに工場があると聞き、さっそく訪問した。<

ブーチクラフトの醸造所とラボの様子

醸造所とラボの様子。皆、楽しそうに働いていた。

出迎えてくれたのは、創業者のアダム、アンドリュー、トッドの3人。アダムはかつてレストランのオーナーで、自ら醸造したコンブチャをタップで提供するなど新しい取り組みをしていた。レストランを手放した後、ビジネスアイデアを練っていたアダムは、実業家のトッド、働きながらホームブルーイングを続けていたアンドリューとアルコールコンブチャの着想を得た。

ブーチクラフトの醸造所とラボの様子

それが2014年のことで、そこから資金を集め、施設を探し、さまざまな認可を取り、実際にBoochcraftとして製造、販売を始めるには2年の歳月を要した。今は正社員25人を抱え、年間で70万リットル以上を生産。現在、醸造所の向かいのビルを改築中と、ますます拡大している。その躍進の背景には、アダムとトッドのビジネスセンスと手腕、そして職人気質のブルーワー、アンドリュー、3人それぞれの得意とするところがいいバランスで機能していることがあるように感じた。

ブーチクラフトのラインナップ4種類

フレーバーはコアなラインナップが4種類。季節に応じた限定フレーバーがその都度、登場する。Sprouts Farmers Marketなどで買える。写真は「ジンジャー・ライム・ローズヒップ」。ビールに近いような風味。

原料は生産者と直接やりとりをし、地元産のオーガニックなものを使用している。健康的な製品を作ることが第一だが、「アルコールを作っておいて健康って、ちょっとおかしいよね」とアンドリューは笑う。しかし、「楽しい」ということも大切に思っている、とも。ブランドのゴールを問うたら、3人が「FUN」と口をそろえたことが印象的だった。
 
「これを読んだ飲食店や店の経営者で、Boochcraftを扱いたいという人がいたらぜひ連絡をほしい」と3人。興味がある方はぜひ左記ウェブサイトにあるコンタクト先から直接問い合わせを。
 

◎Boochcraft / ブーチクラフト
684 Anita St. Suite F, Chula Vista
☎ 619-781-8848
▶ Webサイト:boochcraft.com

 

※このページは「ライトハウス・サンディエゴ版 2018年6月」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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