メキシコのバハ・カリフォルニア半島最南端に位置するロスカボスは、美しい海を望む人気のリゾート観光地。カボ・サン・ルーカスとサン・ホセ・デル・カボという2つの街からなるエリアの総称で、高級ホテルやレストラン、ショップなどが立ち並ぶほか、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティーも人気。アメリカのセレブも愛する極上のリゾートを、旅行の達人、芦刈いづみさん、Takさん夫妻がナビゲートします。
- ロスカボスはこんなところ
- 1日目:オーシャンビューを部屋から満喫!
- 2日目:イルカにタッチ&一緒にジャンプ!
- 3日目:クリアボートで魚や動物たちに大接近
- 4日目:ビーチで遊んだら街をぶらり散策
- 5日目:最終日
- ロスカボスおすすめホテル&レストランガイド
ロスカボスはこんなところ
カボ・サン・ルーカス
ビーチや高級ホテル、レストランなどが集まるエリア。ホテル街から街中心部までは車で10分弱。街までの送迎バスを備えるホテルも多く、タクシーやUberでも気軽に出掛けられます。空港からは車で約45分。ホテルの送迎バスを事前に頼んでおくと便利です。
サン・ホセ・デル・カボ
カボ・サン・ルーカスより約30キロメートル(18.6マイル)東にあり、バハ・カリフォルニア半島の東海岸に面しています。街の中心はカルメン通り(Caledel Carmen)。ショップやレストランのほか、歴史的な建物やギャラリー、美術館などがあります。
〈アクセス〉
サン・ホセ・デル・カボの近くに位置するロスカボス国際空港(Los CabosInternational Airport)がロスカボスエリアの空の玄関口。ロサンゼルス国際空港(LAX)からは直行便で約2時間半。
〈気候〉
平均気温は26℃(78.8°F)ほどと過ごしやすい気候で、晴れの日が多いロスカボス。ただし8〜9月は雨季で、初夏や秋口はハリケーンに見舞われることも。11月〜4月の訪問がおすすめです。
〈注意点〉
セレブ御用達のリゾート地であるため治安はそれほど悪くありませんが、持ち物の管理には気を配りましょう。昼夜の寒暖差が大きくなりがちなので、気温に合わせて調整しやすい服装がいいでしょう。言語は基本的に英語のみでOK。
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ナビゲートしてくれるのは…
メディア&PR会社Seven Seas Media代表。ライターとしてアメリカの文化や旅の情報も執筆。
https://linktr.ee/v_izumi123_v/
Tak S. Itomiさん (写真左上・撮影)
Tak S. Itomi Photography and Design代表。フォトグラファー。旅を通して出会った風景、人々、文化に関する講演活動などにも携わる。
https://www.facebook.com/tak.s.itomi
Photos Credit to Tak S. Itomi & Izumi Ashikari
1日目:オーシャンビューを部屋から満喫!
![]() ホテルのすぐ目の前に広がる朝の美しいビーチ。人が少なくて、気持ちの良い朝の時間。夕方になると、家族連れや恋人同士が思い思いの時間を過ごしていました。
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![]() ロスカボス国際空港から旅がスタート。ロサンゼルス国際空港からは直行便なら約2時間半と気軽に行ける距離です。時差は1時間でロスカボスの方が進んでいます。
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夏は毎年どこかの海へ行くことにしている私たち。今回は気軽に行ける外国へ、ということで、メキシコのロスカボスに行ってきました。
ロサンゼルス国際空港から午前中のフライトで出発。直行便なら2時間半ほどでロスカボス国際空港に到着します。入国審査を経て午後2時過ぎに空港の外に出ると、さっそくメキシコの青い空と海がお出迎え!空港からは予約していた送迎バスでホテルへ。
![]() オーシャンビューの部屋からの眺めは最高! ホテル全体が見渡せて、その向こうにはメキシコの青い空と海。リゾート気分をかき立ててくれます。遠くに見えるのはロスカボスの象徴的な景勝地「El Arco」。
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今回私たちが宿泊したのは、オールインクルーシブの「Villa Del Palmar Beach Resort & Spa Cabo San Lucas」というホテル。写真家であるTakが「Google Maps」とにらめっこをして探し出しました。バハ・カリフォルニア半島の最南端にある「El Arco」というアーチ型の奇岩を正面に見られるということで、このホテルのオーシャンビュールームを予約しました。
案内されたのは、アーチを真正面に望む最上階の部屋!ベランダからはホテルのプールやステージなどホテル全体が見渡せ、その先には美しい海と「El Arco」が見えます。
![]() 日が沈んだらホテルのプールサイドでディナーショーが幕を開けます。ちょうどこの日は「メキシカンナイト」をテーマに大盛り上がり! 食べて飲んで踊って、ロスカボスの夜を心行くまで満喫できました。
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この日はホテルのプールで遊んだ後、夜はホテルで行われているディナーショーに参加。ショーには日替わりのテーマがあって、当日はちょうど「メキシカンナイト」。「メキシコに来たんだからやっぱりメキシカンよ!マリアッチよ!」と、タコスやサルサが食べ放題のメキシカンビュッフェと明るいマリアッチの音楽に感激していたら、食事を終えた人たちがマリアッチの音楽に合わせて踊る踊る!陽気な音楽を聴いたらやっぱり踊りたくなりますよね!
2日目:イルカにタッチ&一緒にジャンプ!
![]() ロスカボスに来たらいろいろなマリンアクティビティーにもぜひチャレンジ! 今回私たちは「Cabo Adventure」が提供する、専用のプールでイルカと遊べるプログラムを利用しました。
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![]() 新鮮なフルーツが朝食に彩りを与えてくれます。搾りたてのフルーツジュースは格別!
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2日目の朝は、ホテル内のビーチに面したレストランで朝食を。朝日に輝く海を眺めながら、タコスやトルティーヤ、サルサなどのメキシカンと、アメリカのコンチネンタルブレークファーストが食べ放題。パイナップルやパパイヤなどの新鮮なフルーツや、その場で絞ってもらえるフルーツジュースも最高。ここで飲んだオレンジジュースが、私の人生で一番おいしいと感じました。
この日はイルカと遊ぶ日!子どもたちの年齢を考えて二つのプログラムを予約。一つはイルカと一緒にと泳ぐ体験で、もう一つはイルカにタッチできる体験です。
![]() イルカにタッチしたり一緒に泳いだり、トレーナー体験ができたり、多彩なプログラムが。家族向けプログラムもあり。
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上の子と一緒に、まずは泳ぐ体験からスタート。イルカが手(ヒレ)を振ってあいさつしてくれて盛り上がった後、私たちが座っている間にイルカが体を滑り込ませてきました。イルカがすぐ目の前に!イルカの表面はタイヤのゴムみたいで、表面はザラッとしていながら、ちょっとぬるぬるした感触も。
そしていよいよ本番!「イルカの背ビレにつかまって一緒に泳ぐか、イルカと一緒に水に潜ってジャンプする、この二つから選んで」とインストラクター。当然、面白そうな方でしょ!「はーい!ジャンプします!」。
![]() すぐ目の前でジャンプ! サービス精神たっぷりのイルカたちです(笑)。
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インストラクターの手ほどきで背ビレにつかまり、そのまま水中にダイブ!力が強くて手を離してしまいそうで必死でしたが、なんとかイルカとジャンプ成功!でも子どもたちは怖がってしまい、残念ながらチャレンジは断念。午後からは下の子がタッチに挑戦したものの、終始泣きっぱなしで終了。2人共ちょっと早過ぎたかな?
3日目:クリアボートで魚や動物たちに大接近
![]() ボート全体がクリアに透けていて海中が丸見え! 泳ぎ回る魚たちに手が届きそうで、子どもたちはかぶりつき状態!
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![]() とっても珍しいクリアボートでのツアーに参加。アーチへのツアー(45分)は39ドル。プライベートツアーは468ドル〜。ホエールウォッチングのツアーも用意されています(189ドル)。「Envatours」
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この日の予定は夕方のクリアボートツアーのみ。ビーチが目の前なのに、子どもたちはウォータースライダーがあるプールの方が楽しかったみたいで、ランチを挟んで午前と午後の2回もプールで遊びました。
ボートツアーの集合場所は、カボ・サン・ルーカスの街中。一般的なグラスボートツアーは船底の一部に観察窓があるものがほとんどですが、今回私たちが参加したのは、なんとボート全体がクリアパネルでできているクリアボートツアー。ツアー会社「Envatours」の特許で、このタイプのボートは他にないそうです。
![]() ロスカボスのランドマークともいえるアーチ「El Arco」。その周囲にも奇岩が連なっていて、長い年月をかけて自然が生み出した造形は必見です。
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桟橋から船に乗り込む際に、ボートの表面を保護するため、はだしで乗るか靴にカバーをかぶせて乗るか聞かれ、私たちははだしを選択。いつもこんな風にボートを大事にしているので、ボートの表面にあまり傷がなく、水中がきれいに見えます。
さあ、最南端のアーチ「El Arco」へいざ出発!魚がたくさんいる場所では船が止まり、魚を観察できます。カラフルな魚たちがボートの下や周りを行ったり来たり。顔をくっつけると魚が集まってきてツンツンするのが楽しく、子どもたちはボートの底に張り付いて大喜び!
![]() クジラの豪快なジャンプに大興奮!
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アーチの近くにはアシカのコロニーもあります。岩に寝そべるたくさんのアシカを眺めていると、いきなりボートの下にアシカが現れたりして、乗客一同大興奮!ペリカンなどの鳥が、魚を捕る瞬間も観察できました。
子どもたちがまた行きたいと言うので、翌日のツアーも予約しようとしましたが、1週間先まで全部予約で埋まっているそう。残念ですが、またの機会のお楽しみです
4日目:ビーチで遊んだら街をぶらり散策
![]() 「誰もいないビーチ」のはずが、観光客でいっぱい(苦笑)。でもアーチも近くから見られたし、思いがけずのんびりと遊ぶことができました。このエリアは内海なので波が穏やかですが、岩を挟んで反対側は太平洋で波が高く、ビーチで遊べないとのことでした。
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![]() ビーチには沖へ案内してくれるボートがたくさん接岸しています。ツアーは前日のクリアボートをはじめ、いろんな会社が運営しています。今回私たちが利用したボートは、底にのぞき穴があるグラスボートでした。
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ロスカボスの旅もいよいよ残りわずか。朝から子どもたちとビーチを散策すると、なんだかすごい波が押し寄せてます。波打ち際に停泊するボートも激しく揺れて…ん? そのボートへ必死に乗り込む人々を発見。そこへ客引きのお兄さんが登場して「あのボートで誰もいない対岸のビーチに行かない?アーチも近くから見えるよ!」って。「誰もいないビーチ」という響きに引かれ、急きょボートツアーに参加することに!
![]() クリアボートほどじゃないけど、この日も魚たちを間近で観察できました。
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波で揺れまくるボートになんとか乗り込んで出発。最初に目指したのは昨日と同じアーチでしたが、ルートと時間が違うからか、泳ぐ魚の種類も違ったし、なんだか魚の動きもすごく活発。
まもなく対岸のビーチに下ろされた私たち。「僕たちの会社の名前が書かれたボートが来たら好きなのに乗って帰ってね!」。ざっくりすぎる! さすがメキシコ!? それにビーチは「誰もいない」どころか旅行者であふれてるじゃん! とはいっても、ホテル近くのビーチとは違って波は緩やか。結果的にのんびり遊ぶことができて大満足でした。
![]() 灯台みたいな建物とカラフルなフラッグが目を引くのは「Cabo Wabo Cantina」というメキシコ料理が楽しめるレストラン。
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![]() 通り沿いにはお土産屋さんが立ち並んでいます。外から見ると小さなお店でも、中に入ると驚くほど広い場合も多いです。気になったらとにかく入ってみましょう。いいものが見つかるかも!
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ホテルで遅いランチを食べた後、街へ。自転車で街を案内するというおじさんのお誘いに乗り、街を一周しました。メインのエリアは歩いて巡れるくらいの広さです。小さなお土産物屋さんが立ち並ぶ裏通りの小さなアーケードがいくつかあったり、アート兼ゴミ箱というユニークなオブジェに笑ったり。
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Pedicabs/Bicitaxiとも呼ばれる人力車で案内してもらえる自転車ツアーは、ざっくり街を探索するのにはベストチョイスでした。こぢんまりとした街を一通り周り、気になったショップもチェックできたので、ツアー後はそこで買い物を楽しみました。
5日目:最終日
ロスカボスの旅も最終日。この日はホテルのプールでひと遊びしてからロスカボス国際空港へ向かい、帰路につきました。
メキシコのロスカボスは外国でありながら、アメリカ西海岸からほど近く、アクセスも良くて気軽に訪れることができます。街はコンパクトで散策しやすいし、いろんなマリンアクティビティーも楽しめ、リゾート感に浸りながらゆったりと滞在できます。次回のバケーションにぜひ訪れてみてはいかが? きっと「極上の休日」を過ごせますよ!
ロスカボスではこんなアクティビティーも楽しめます!
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①ラクダに乗れちゃう!
ラクダに乗ってビーチや郊外の砂漠を探索するツアーが大人気! 89ドル〜
(https://www.cabo-adventures.com/en/tours/land-adventures)
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② UTV ツアー
砂漠やビーチでUTVに乗れます。8歳以上の子ども参加可(※運転は18歳以上&要ライセンス)。93ドル or 139ドル
(https://www.cabo-adventures.com/en/tours/land-adventures)
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③パラセーリング
ボートでパラシュートを引っ張ってもらうパラセーリング。上空からバハ・カリフォルニア半島の最南端を見渡せます。79ドル〜
(https://caboexpeditions.com.mx/activities/parasailing/ )
ロスカボスおすすめホテル&レストランガイド
ホテル
![]() ©Villa Del Palmar Beach Resort & Spa Cabo San Lucas
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Villa Del Palmar Beach Resort & Spa Cabo San Lucas
カボ・サン・ルーカスの街に近いリーズナブルなオールインクルーシブホテル。レストランは、イタリアンやメキシカン、ジャパニーズなど7カ所。キッズプールやウォータースライダー、子どもを預けられるキッズクラブもあり、小さな子連れでの滞在におすすめです。
https://cabo.villadelpalmar.com/
©Villa Del Palmar Beach Resort & Spa Cabo San Lucas
![]() ©Zadún, a Ritz-Carlton Reserve
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Zadún, a Ritz-Carlton Reserve
サン・ホセ・デル・カボにあるメキシコ初のリッツ・カールトンのワンランク上のラインのホテル。20エーカーの敷地内に113のゲストルームとレジデンスエリア、ゴルフ場、スパなどがある巨大リゾート。部屋は全てオーシャンビュー。ビーチフロントには5ベッドルームある一戸建てのVillaもあります。
https://www.ritzcarlton.com/en/hotels/sjdzr-zadun-a-ritz-carlton-reserve/overview/
©Zadún, a Ritz-Carlton Reserve
![]() ©Montage Los Cabos
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Montage Los Cabos
メキシコで最も美しい海に選ばれたサンタ・マリーナ・ベイに面しているリゾート。122のゲストルームと52のレジデンスがあり、全てがオーシャンビュー。リゾートの中心に五つのプールあり。宿泊者のみ利用可能なゴルフ場「Twin Dolphin Club」も併設しています。
https://www.montage.com/loscabos/
©Montage Los Cabos
レストラン
![]() ©Torote Restaurant at Valle del Sol
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Torote Restaurant at Valle del Sol
まだまだ旅行者に知られていないカボ・サン・ルーカスの山の上にあるハイエンドメキシカンレストラン。街と海が一望でき、サンセットの時間は特にロマンチック。人気メニューは、オイスターのシーフードセビチェ乗せなど。
https://toroterestaurant.com/
©Torote Restaurant at Valle del Sol
![]() ©Mariscos Cabo Seafood
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Mariscos Cabo Seafood
新鮮なシーフード料理が食べられるカボ・サン・ルーカスにあるシーフードレストラン。カラフルなデコレーションのオープンエアの店内で、マリアッチの生演奏を聴きながら食べるタコの丸焼きやシーフードセビチェは格別です。
https://www.facebook.com/mariscoscaboseafood
©Mariscos Cabo Seafood
![]() ©Mi Casa Es Tu Casa
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Mi Casa Es Tu Casa
カボ・サン・ルーカスとサン・ホゼ・デルカボの2カ所にあるオーセンティックなメキシカンレストラン。タコスやシュリンプカクテルなど、メキシカンの定番料理を一通り楽しめます。レストランで作っているフレッシュメイドトルティーヤは食べ放題。
https://micasarestaurantcabo.com/
©Mi Casa Es Tu Casa