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アメリカ生活大事典

現地情報誌「ライトハウス」が提供するアメリカ生活大事典。アメリカへの移住や、現地生活に必要な自動車の購入・運転、出産・育児・子育て、教育・就職、住まい・住居、引っ越し、安全・安心な暮らし方などを徹底解説。

ライトハウス編集部
ライトハウス編集部

種を越えた友情物語

 人間とペットの間に生まれる愛情は、他の動物同士にも見られるのでしょうか? サンフランシスコのテレビ局、KTVU は2014 年5月21 日、ある2頭の動物が育んだ絆の物語を取り上げました。
 カリフォルニア州北部のグラスバレーにNPO が運営する「アニマル・プレイス」があります。多くの傷付いた動物たちが広々とした牧場で、自然に近い形で生活できる保護センターです。ある日、そこへ1匹の小さな白ヤギがやって来ました。名前は「Mr. G」。ところが彼は、保護センターに到着してから6日間、意気消沈したように小屋の片隅にじっとうずくまり、食事が与えられても喜ぶどころか喉を通らない様子でした。センターの職員は1週間Mr. Gが悲しんでいる様子を見て、あることに気が付きました。それは、Mr. Gが相棒である雌のロバ「ジェリービーン」から引き離されていること。保護される前、2頭は同じ飼い主に長年飼育を放棄されながらも共に生き抜いてきました。しかし、彼らが発見されたとき、ジェリービーンは別の場所へ引き取られていったのです。

言葉が通じなくても分かり合える

 センターの職員はジェリービーンがいる施設と連絡を取り、彼女をアニマル・プレイスへ連れてくるように手はずを整えました。ボランティアの1人が車で14 時間かけてジェリービーンのもとへ行き、彼女を連れてアニマル・プレイスへと戻ってきました。
 小屋の外にいるジェリービーンの匂いを感じ取ったMr. Gは、にわかに元気を取り戻し、彼女の元へとジャンプするように駆けて行きました。それから彼は親友のそばを片時も離れようとせず、ジェリービーンが食べていた餌の入ったボウルに自分も頭を入れ、1週間ぶりの食事を口にしました。種の異なる動物同士でも、いつもそばにいる兄弟のように支え合って生きているのですね。


(2014年7月1日号)