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ゴルフ徒然草

ヒデ・スギヤマが、ゴルフに関する古今東西の話題を徒然なるままに書きまとめた、時にシリアスに、時にお笑い満載の、無責任かつ無秩序なゴルフエッセイ。

ヒデ・スギヤマ/平日はハリウッド映画業界を駆け回るビジネスマン、
週末はゴルフと執筆活動に励むゴルフライター。

ヒデ・スギヤマ

vol.10 ラスベガス

「あれ? 私がオナーのハズだが…」
と言わんばかりにNさんは、堂々と先にティーアップを始めるロバートを、
少し悲しい目で呆然と見ていました。
確かにNさんは前のホールでただ一人バーディを取り、
ロバートはダボだったので当然の疑問でしょう。日本では常識の“打順のルール”ですが、
アメリカ人達はあまり打順にこだわらないことに、私もこちらに来た当初は驚かされたものです。

誤解を生まないように補足しますが、
アメリカ人ゴルファー達も、勿論その打順の決まりを知っています。
でもそれよりも遅延プレー対策のひとつとして、
準備が出来ているプレイヤーから打ち始めるという暗黙の了解が存在し、
「レディーゴルフ(Ready Golf)」と呼ばれて完全に市民権を得ています。
順番にこだわる人も中にはいますが、友人同志のラウンドやパブリックコースでのプレーでは、
逆に少数派であることを皆さんもご存知でしょう。


「なるほど、そうですか…」と日本から出張で来たNさんは納得していました。
どうやらさっきから何ホールもロバートにオナーを奪われていたようです。
『確かに日本はプライベートなラウンドでも打順はきちんと守るよな…』
と私が思っていると、突然Nさんが真剣な表情になり、
「じゃあラスベガスはどうやって計算するの!?」と詰問してきました。
「ラスベガスっていうぐらいだから、こっちが本場なんでしょう?」
と、一見筋が通っているようで、全く根拠のない意見をぶつけてきたのです。

「私も長年アメリカ人とゴルフをしてきましたが、その人が個人的に日本人ゴルファーとの付き合いがない限り、
ラスベガスというベットを知っている人には出会った事がないですね」と説明しました。
何よりも誠に失礼ながら、一般のアメリカ人があれほどの複雑な計算を毎ホールできるとは言い難い、もしくは
好まないでしょう。
「じゃあ、アメリカ人同志はニギラナイのですか?」とNさんが聞いてきました。
「いえ、アメリカ人もベットは好きですよ。最も好まれているのは、スキンゲームではないですか。
ただ、おしなべてレートは低く、勝っても負けても小額の移動でしょう」と答えました。


さて日米ゴルファー、どちらが“ギャンブル好き”でしょうか?
個人的な意見としては日の丸に軍配を上げますが、その真実は定かでは有りません。
ただ過剰ギャンブル・ゴルファーに出会えるのは間違いなく日本だと思います。
そのようなゴルファーは最初からクラブを持たずに、それこそラスベガスでも行った方が良いのでは?
その方がお金もたまる(?)かもしれませんよ。

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